前世療法ブログ
ヒプノセラピストとして1,000件以上セッションを重ねてきたヒプノセラピー(催眠療法)の現場での体験を、当スクール代表のソウルミッション・セラピスト 中野日出美が語るブログです。
数ある心理療法やヒプノセラピーの中でも、特に効果をあげてきた前世療法の体験談を中心にお話いたしましょう。
このページでは、新しい記事が上に表示されています。順番にお読みになる方は、恐れ入りますが、このページの下 から記事の番号順にさかのぼってお読みください。よろしくお願いいたします。
前世療法ブログ 過去の記事
こちらの 過去の記事 では、話の順番にそって、お読みいただけます。
第1章 前世への旅立ち
第2章 洞窟での死、少女キャベッツアの恐怖
第3章 母に首を絞められたヤコブの伝言
第4章 獲物として狩られたファンジの学び
第5章 踊り子として売られたリッサ、人生の課題
第6章 1つの魂から生まれた元道ときく
第7章 シャブビドゥとキャロライン、抱き合わせの前世
第8章 神を求め続けた男アンタゴニス
0250.友人はいない
さらに、日常の生活について、チェチュン君は教えてくれます。
「お母さんは、料理がとても上手で、いろいろなものを作ってくれます。
餃子の皮みたいなもので、何かを包んで食べたり、うん・・・何だか、基本的には包んであるな・・・
僕は、桃餡が好きです。たまに食べることが出来ます。
友達はいません。でも平気です。いつも勉強しています。勉強しているか・・・考えているか・・・」
彼は、友人はいないけれども、平気だと言いました。いつも、勉強をしているか、何かを考えているかしているというチェチュン君に、いつもどんなことを考えているのかと、私は聞きました。
すると、彼は改めて、もう一度、自分の心の中を振り返るような時間をおいた後、こんな風に答えました。
「・・・自分が生まれてきた意味を考えています。小さい頃から、いつもいじめられているから、勉強するか、そんなことを考えるしかないのです。
とにかく、勉強、勉強だと思っています。本をたくさん読んで、いろいろなことを、覚えなければならないのです」
→ 筆者 ソウルミッション・セラピスト 中野日出美の プロフィール
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0249.チェチュン少年の両親
心の中でいつも「負けないぞ」とつぶやきながら、生きている少年チェチュンは、自分の家族や日常について、もっと話してくれています。
「お父さんは会計の仕事をしています。役人です。役人としてはあまり偉い方ではありません。むしろ下っ端ですが、お父さんはとても真面目で、おとなしい優しい人です。
この階級の人たちは、みんな自分の子どもを、立身出世させることを望んでいます。そのためには難しい試験に受かる必要があります。
だから、みんな自分の子どもを、幼い頃から勉強させているのです。
お母さんは、優しいきれいな人です。色白で、髪は・・・乙姫様みたいな形にしています。
僕は、こんな体なので、特に小さい頃から、誰よりも家で勉強していました。人よりも、何をするにも、時間がかかるからです。
両親も、そんな僕のことを心配して、立派な役人にすれば、生きていくのに不自由しなくて済むと思い、必死で僕に勉強させたのです」
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0248.チェチュンという少年
「チェチュンの周りの子供たちは、とてもめぐまれた環境の中で育っていました。
また、障害者などはあまり見たことがなく、チェチュンの容貌はとても珍しい存在でした。そして、チェチュンが、誰よりも努力家で成績が良いのも、彼らにとっては、気に入らない理由だったのです。
チェチュンは、目がすごく細くて、眉が濃く、口は一文字のおよそ子供らしくない顔つきをしていました。手が満足に使えないので、手の代わりに、口をいろいろと使って生活していました。
でも、それを人に見られるのは、すごく嫌だったのです。いつも『負けないぞ』と、心の中でつぶやいています。そうしなければ、生きてはゆけなかったのです。
それから、これはとても面白いのですが、私は小さい頃、よく両手をグーにして、物をつかんで遊んでいたのです。
おかしな癖だなと思いましたが、もしかすると、チェチュンだった頃の感覚が残っていたのかもしれませんね」
彼女は感慨深げに話してくれました。
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0247.みんなの前ではソロバンをしたくない
「それはすごいね。君は頑張りやさんなのですね」
という私の言葉に、少年は、一瞬満足そうに頷きました。
しかし、その後またすぐ難しい表情に戻りました。
「でも、ソロバンが出来ない・・・いや、ソロバンだって、ちゃんと誰よりも早く正確に出来るんだ。ソロバンが1番得意なんだ。家では舌を使ってソロバンをはじいている。
でも、みんなの前ではやりたくないんだ。いじめられるから・・・」
チェチュン少年は、くやしそうに顔を歪めました。
お母さんが買ってくれた太い筆を、右手にぐるぐる巻きにして勉強をしている姿を見て、周囲の子供たちが、チェチュンをいじめると言うのです。
催眠から覚醒した後、彼女は教えてくれました。
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0246.筆を手にぐるぐる巻きに・・・
「チェチュン、君は中国で生まれたのですか? それともベトナムとか、朝鮮?・・・」
私はチェチュンという名前と、官僚になるとても難しい試験の準備に取り組んでいるため、この試験が科挙ではないかと推測しました。
科挙は、中国などで行われていた官僚を登用するための大変難しい試験です。
「僕は中国で生まれました。僕は中国人です。一生懸命勉強しています。
でも、指が使えないので、筆を右手に布でぐるぐる巻きにして、字を書いています。
左手は、完全にグーのままなので使えません。でも、右手は手のひらと指がくっついてないので、筆をはさむことが出来ます。
僕は誰よりも、上手に字を書くことが出来ます。それに、どの科目も優秀です」
彼は胸を張るように話してくれました。
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0245.手なしのチェチュン
しかし、幼少の頃に誘導したとたん、彼の表情は苦痛に満ちたものへと変わりました。
「・・・悲しい・・・悲しい・・・みじめだ・・・くやしい・・・えっ・・・えっ・・・」
今までのゆうゆうとしたおおらかな表情とは打って変わり、少年に戻った彼は、嗚咽を漏らし始めました。
「みんなが僕のことを『手なし、手なし』と言う・・・『手なしのチェチュン』と・・・」
「君の名前は、チェチュンというの?」
「うん。僕は学校のようなところに通っている。塾かな? 進学塾のような・・・
他の子供たちと一緒に何かの試験を目指して勉強している。
ああ・・・役人になるための試験かな・・・
そうだ・・・役人になるための、官僚になるための、とても難しい試験だ」
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0244.生まれつきの異形
前世の人格の男は、さらに話を続けます。
「幼い頃は、よくいじめられたものです・・・私は異形でしたから。
私は両手もこのとおりでしたし、体も普通に比べて異常に小さかったのです。
そう・・・普通の子供達に比べて頭1つ以上は小さかった・・・顔も醜かったな・・・ふふ・・・それは今もですがね」
彼は自分の幼い頃を振り返り、自分の容姿について話してくれました。
生まれつきの異形であると話している彼は、にやりと笑みを浮かべて、冷静に話しています。
しかし、それは決して哀れを誘う自虐的なものではなく、ユーモアさえ感じられるような口ぶりなのです。
私は、ますますこの人物に興味を覚えました。そこで、もっとこの男性が幼い頃へと誘導しました。
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0243.手が鷲のようです・・・
「何でもいいから、あなたのことを教えてください」という私の質問に、上から格言が降りてくるのを待っていると言った彼は、1つ深いため息をついた後、おもむろに話し始めました。
「・・・私は・・・私の手は開きません。手が・・・手の指がくっついていて開きません。両手とも開きません。
これは生まれつきです。でも、右手は左手に比べて指と手のひらがくっついていません。
鷲手のようです・・・そう・・・手が鷲のようになっています。この右手の指が、手のひらとあまりくっついてなくて、良かったなあ・・・」
彼はしみじみと、そしてかみしめるように、自分の両手の状態を話します。彼は、生まれつき体に障害を持って生まれてきたと言うのです。
彼女の前世の人格が、身体に生まれついての障害を持っていたのは、この時点では初めてのことでした。
今までにご紹介していない彼女の前世は、他にもたくさんあり、生まれつき脳に軽い障害を持つ女性、や精神を患った人格などはいました。しかし、体に障害を持った人格はこの時点では初めてのことでした。
この前世の冒頭で、彼が両手を袖の中につっこんでいたのも、これが理由のようです。
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0242.最もふさわしい方法を潜在意識に委ねる
そこで、私は彼にたずねました。
「あなたのことをもっと詳しく教えてください。風貌でも、お仕事でも、性格でも何でも結構ですのでよろしくお願いします」
一般の前世療法のセッションでは、このようなアバウトはたずね方はしません。
1つ1つ丁寧に細かく訊いていくのが普通です。それは大概の場合、まだクライアントさんの潜在意識が、ピンポイントで焦点を絞れるまでに研ぎ澄まされていないからです。
しかし、彼女の場合には、このように彼女自身の潜在意識に任せてしまうこともあります。
それは、その時点で最もふさわしい探索方法によって、最も効果的な場所へと、潜在意識が、私たちを誘ってくれることが多いからです。
質問の仕方も、クライアントさんや、その状況によって、使い分けることが、有意義なセッションを行なうための秘訣です。
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0241.上から降りてくる格言を待つ男
散歩をしながら、いつも人生の意味を考えるというその男性に、私は聞きました。
「人生について考えるのは、あなたの趣味ですか? それとも、何か意味があるのですか?」
私の質問に、いつもどおり前世の中の人格に同化した彼女は、もはやなんのためらいもなく答えます。
「私は、筆と墨を使って、何か格言のようなものを書いて売っているのです。こうして歩きながら、その格言が上から降りてくるのを待っているのです。
もうずいぶん長いことこうして生きています」
上から格言が降りてくるとはなかなか興味深い言い回しです。好奇心を覚えた私は、この男性の人となりをもっと深く知りたくなりました。
また、それがこの前世での大きな鍵となるような気がしてなりませんでした。
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0240.いつもとは違う前世の予感
前世に入ってみて、自分自身が今までになく風変わりな男の風貌をしていることに、彼女は少し戸惑っている様子です。
首をかしげるような仕草をわずかに見せながら、彼女はボツボツと話していきます。
いつにないそんな彼女の様子が何だかおかしいような、またいつもとは違った前世の予感のような期待を感じながら、私は誘導を続けました。
「今、あなたはどんな所にいるのですか?」
私の質問にすぐさま彼女は答えます。
「私はとても長い塀に沿って歩いています。この長い塀の中は大きな建物があります。塀は白塗りの漆喰です・・・
それから、この塀の上には何か・・・瓦屋根のようなものがついています・・・なんというか、名古屋のしゃちほこのような・・・金色の角みたいなものがついています」
自分で話しながら、自分の話している内容に、ますます混乱している様が彼女の表情からうかがえます。
「あなたは、何のためにその塀に沿った道を歩いているのですか?」
混乱しつつも、数秒と間をおかず彼女は答えます。
「私は、いつもこうして散歩をしながら考えるのです。
人生の意味を・・・」
彼女の表情は困惑から確信へとはっきりと変化しました。
そして私も、いよいよ彼女が、この前世での核心に入ったことを察知したのです。
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0239.風変わりな風貌の男
さらにトランスを深める手法を使うと、彼女はとたんに深い意識下の中へと入っていきました。
「・・・靴・・・靴の先が・・・くるんと上向きになっている靴を履いています・・・
私の年は・・・30代か40代で、ヒゲがあります・・・
目が細くて・・・紫色のゆったりとした服・・・白の長ズボン・・・
それにヘンな帽子を被っています・・・平べったくて、形が六角形か・・・うん?五角形・・・?おかしな帽子・・・帽子の後ろに布か紙のような物が垂れています・・・
そして・・・私はとても背が低い・・・とても小柄・・・大人だけれども、とても小さい・・・異常に背が低い・・・
髪は・・・長くて三つ編みにして後ろに垂らしている・・・服の袖口がとても広くて、手を交差に袖の中に入れています・・・」
彼女の潜在意識が連れて行った場所での前世の人格の風貌は、少し風変わりな男性のようです。
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0238.意味不明な前世の最期
あまりにも呆気ない1つの前世の終焉です。
「この人生にどんな意味があるのですか?」
「・・・それが・・・わからないのです、私にも。何故こんな前世が出てきたのでしょうか・・・」
めずらしく前世の課題も、この前世にたどり着いた意味もわからないと、彼女は言います。
私自身も結局、その意味を引っ張り出せないもどかしさを抱えたまま、さらにセッションを継続させることにしました。
ところが、このセッションの最後に、この鳥であった時の前世を体験した意味がはっきりとわかることになるのです。
この時点では、私も彼女も、まったくその意味に気づくことは出来ませんでした。
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0237.人間ではない前世の中へ
深いトランスに入り、寝息ほどの呼吸の気配さえ感じさせない鎮まりかえった身体と、恐ろしいほどに鮮明で鋭敏になった感覚の中、彼女は話し出しました。
「・・・とても高い場所にいます・・・あれ? 私は人間ではありません・・・
鳥のようです。羽を動かしています・・・上から下の方を見てます・・・緑が見えます・・・山も道も・・・私は鳥です・・・」
今までのたくさんの前世療法セッションの中で、彼女は今回の人生と同様、人間としての一生を体験してきました。
しかし、今回は、彼女は自分のことを鳥だと言います。
前世療法を受けて、人間以外の生き物であった時の前世をみる人もいますが、彼女の場合はこれが初めてのことです。
私も少し驚きましたが、彼女自身も戸惑っている様子です。
「あなたはどんな鳥ですか?」
「・・・鳩みたいに見えます」
「そうですか・・・もっとこの人生を詳しくみる必要がありますか?」
「いいえ。もう私は死にます・・・大きな鳥に食べられます・・・」
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0236.機知に富んだ魅力的な人物の前世へと
私と彼女とのセッションは、その後も長い時を経ながら、重ねられました。
前世療法のセッションでは、実にたくさんの彼女の前世の人格と出逢い、多くのメッセージを共有させていただきました。
また彼女は、前世療法だけではなく、未来世療法、サブパーソナリティ療法など、多くの療法を受けています。
未来世療法においては、大変興味深い未来を催眠下において経験し、次々とそれらが現実の世界で実現していく様を、私もやや畏敬の念を持って見守ってきました。
それらの未来世療法の記録は、また次の機会にお話しするとして、ここではまた彼女のもう1つの別の前世を、ご紹介したいと思います。
この前世が、今までご紹介した彼女のたくさんの前世と違う点は、前世の人格が、とても機知に富んだ魅力的な人物であること、また大きな意味で、彼女の魂がある使命を果たしたということでしょう。
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0235.彼女と私の使命、そして出会った意味
彼女の高次なハイヤーセルフからのメッセージは、大変意外なものでした。ある意味、私と彼女との間に、大きな接点ができたとも言えます。
潜在意識とのアクセスを仕事にしている私と、潜在意識を科学的に解明することを、ハイヤーセルフから託された彼女。
私と彼女は、2人ともセッションが終わっても少しの間、ぼうっとして視線を宙に彷徨わせていました。
彼女のハイヤーセルフからの「あなたも何故こうしてこの場にいるのか知りなさい」というメッセージの中の「あなた」とは、どうやら私のことらしいのです。
この時、わたし達は、少しずつお互いの人生における使命を知りかけていました。
お互いが生まれてきた意味を。
そして、出会った意味を。
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0234.夢はこの世とあの世の中間です
シルフィドの人生は、ただ一方的に集中して迫害される立場を学ぶためのものであったと、彼女のハイヤーセルフは教えてくれました。
そして、さらに、彼女自身へのメッセージとして「人生は、生まれてきた時代、場所、立場などの環境によって、自分ではどうしようもない迫害を受ける場合もある。
今、自分に与えられたものを、最大級に活かして悔いのない人生にしなさい。みんな応援しています」という温かい言葉を彼女はいただいたのです。
また、それだけでなく、このようなメッセージが付け加えられました。
「夢は、この世とあの世の中間でもあります。研究をしてごらんなさい。科学的に、心の奥底を解明するのです。
そうすることによって、多くの人が生きている間に、インスピレーションや直観力を高めることが出来るようになるでしょう。
そうなれば、上からのメッセージを受け取りやすくなります。多くの人に、たくさんの気づきがもたらされることになるのです。
そのために、あなた達は、何度もこうしてこちらの世界とつながっているのでしょう?
なぜ、あり得ないほどの回数で、そして、そのたびごとに深くつながるのか、知りなさい。またあなたも、なぜこうしてこの場にいるのか知りなさい」
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0233.無条件の慈しみの心
「シルフィドは、自分自身では、自分の行く末を決められる決定権が少ない人生を選びました。
だから、今回の人生は早めに終わったのです。シルフィドにとっては、この人生を全うすること自体が、今回の人生の課題でした。
過酷な運命を強いられ、身も心もズタズタに引き裂かれながらも、途中で自分の命を絶つこともなく、自然の流れの中で死んでいったのですから、人生を全うしたことになります。
このような人生を送ることには、大きな意味があります。大きな意味の1つとしては、慈悲の心が芽生えやすくなります。
例えば、この現代でホームレスなどを見た時、心のどこかで「何故、もっと努力しようとしないのだろう」などと、彼らを非難したり、否定しようという働きが、心の中に生じることもあるでしょう。
しかし、ホームレスの体験がある人は、世の中には自分の力ではどうにもならないことがあるということを、身をもって経験しているので、他人に対して、無条件の慈しみの心を与えられるようになります」
いつものように彼女は、少し蒼ざめた血の気のない表情と、まるで息をしていないのではないかと思うほど穏やかな口調で、ハイヤーセルフからのメッセージを伝えてくれました。
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0232.欲望と対峙し克服するために
彼女のハイヤーセルフは、いつものように穏やかな口調で静かに、そして流れるように語り続けます。
「本能、つまり性欲や嗜好に流されやすい魂の本質に打ち勝つという魂の課題を果たすために、貴族や金持ち、または、人をいいように扱える立場に生まれるということは、よくあることです。
つまり、あえて自分の欲望をかき立てられるようなものが、ウロウロする状況に身をおき、自分の身勝手な欲望と対峙し克服することが、魂の課題なのです。
魂の課題という視点から見ると、貴族や金持ちなどの立場に生まれてくることは、必ずしも有利なこととは言えません。むしろ、誘惑の多い困難な状況に身をおくことを選んだ果敢な魂とも言えます。
しかし、いくらカルマを背負いやすい立場を宿命として選んで生まれてきても、自分の生き方は自分で決められるようになっています。
シルフィドの主人も、あえて流されやすい誘惑の多い環境に身をおいたのですが、この人生ではその誘惑に打ち勝つことは出来ませんでした。
しかし、チャレンジしたという意味では前向きな魂です。大きなカルマを背負うリスクも覚悟して、その人生を選んだのですから」
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0231.魂が成長するための課題
「今の人生でとても虐げられて、この世のしくみはなんて不平等なのだと思っている人もたくさんいるはずですが、それは違います。
その人を虐げている人は、いつか別の人生で同じ思いをしなければならないしくみになっています。
つまり、言い換えると、虐げられている人の魂の成長のために、今回の人生では虐げる役を演じてくれたに過ぎないのです。
その人は、別の人生で、自分の欲求に従い、自分の欲求に流されやすいという弱点に気づくための人生を送ることになるでしょう。その人生を送ることによって、その弱点を克服するチャンスを得ることになります。
シルフィドの場合では、彼女を虐げた主人は、生まれてくる前に業(カルマ)を背負いやすい立場を、初めから宿命として選んで生まれてきました。
つまり、シルフィドが魂の課題をクリアするために、自分がカルマを背負ってくれたとも言えます。
そのような魂の視点から見ると、主人は自分を克服しようという意味では、前向きな魂であったということです」
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0230.虐げる人と虐げれる人がいる理由
彼女は今回もハイヤーセルフからメッセージをいただき、次のように言いました。
「世の中には、虐げる人と虐げられる人とがいます。虐げられる人は何も悪いことをしていなくとも、ひどい目にあうことがあるのだということをこの人生で学びました。
別の人生では、私は虐げることもあります。それは反対の立場を学ぶ必要があるからです。バランス・・・が必要です」
「バランスとは両方の立場を知ることのバランスという意味ですか?どうして両方の立場を学ぶ必要があるのですか?」と、私は尋ねました。
「魂は究極には1つのものです。大きな1つの塊なのです。いつもバランスをとりながら、1つの大きな集合体として成長していこうとしています。
そのためにはバランスが必要です。光と影、凸と凹、男性と女性、精神と物質、全てバランスで成り立っています。
魂にも同じようにバランスを保つ性質があって、一方の立場を経験したら、もう片方の立場も経験しなければ、ちょうどよいエネルギーのバランスがとれません」
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0229.生きるという意味
シルフィドは、主人の残虐な嗜好が高じて、いつか自分の死さえも、主人の愉しみに利用されることを怖れていたのでした。
そして、それを避けるために、いつか自分自身でその生を断ち切る可能性があることを、怖れていたと言います。
あの屋敷から逃げ出したことで、最終的には死んでしまいましたが、その死の意味は、シルフィドにとっては、生きるための選択上の死であり、自然な死であったのだという事です。
私は、それを聞いて深く納得しました。
結果がどうであれ、人間はどのように生きるのかということが大切なのだと、改めて思い知らされた一瞬でもありました。
そして、ここからはいつものように、シルフィドの人生について、極めて高い次元からメッセージをいただいています。
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0228.シルフィドが本当に怖れていたこと
「何故、あの瓶が割れて良かったと思うのですか?」
「人生を終わらせるきっかけが出来たからです」
彼女の答えは私にとってはまたしても意外なものでした。
今までのたくさんの前世療法のセッションの中で彼女の非常に高次なハイヤーセルフは、どんな場合であっても自分で人生を終わらせることは適切ではないことであると告げていたからです。
「人生を終わらせるきっかけが出来たことは、何故、あなたにとって良いことだったのですか?」
「私にはわかっていました・・・私が殺されることさえ、相手の・・・主人の愉しみとなる可能性になるということが。
主人は私が苦しみあえぎながら死んでいく姿を悦び、愉しむ嗜好性を持った人でした。
私は自分の最期が、主人の愉しみのために使われることを怖れていました。あのままいれば、いつかそれを避けるために自分自身で自分の命を絶つ可能性もありました。
結局は死んでしまいましたが、逃げ出したことは、私にとっては生きるための行為であり、人生から逃げたわけではないのです。
だからあの瓶が割れてくれて良かったと思うのです」
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0227.肉体から抜け出て・・・
たった今、抜け出したぼろ雑巾のようになってしまった自分の小さな肉体を上方から見下ろした彼女は、落ち着いた表情で言いました。
「ようやく終わった・・・ほっとしています。最初からこのような過酷な人生になるということはわかっていました。
でも、人生の中でのさまざまな選択肢を選ぶのは、自由なのです。生まれてくる前から人生での課題は決まっています。
そして、どのような経緯をたどるのかもだいたいわかっています。
でも、それぞれの経緯の中でたくさんある選択肢の中からどれを選ぶのかということはまったく自由なのです。
だから、それぞれの人生はいつでも自分の意思で変えることが出来ます。
今回は、あの瓶が割れて良かったと思います・・・」
私はちょっと意外な気持ちでした。あの瓶が割れたことによってシルフィドは取り乱し、冷静な判断力を失い無謀にも逃亡という道を選んでしまったのです。
そして、その挙句、まだ若い身空で肉体も精神もボロボロに侵されながらみじめに亡くなってしまったのです。
それなのに、彼女はあの瓶が割れて良かったと言っているのです。
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0226.シルフィドの最期
屋敷から逃げ出したシルフィドは山の中をやみくもに逃げ回ります。しかし、奴隷として売られて以来、領地の外にはほとんど出たことがない彼女に方向感覚はありません。
シルフィドの傷だらけの衰弱した体に、夜の森の冷え込みと飢えが追い討ちをかけます。
「私はもう精神的に少しおかしくなっています・・・理性的にものを考えるということが出来ません。精神的にも肉体的にもいつもギリギリの生活でした。
そして今、限界を迎えています。私は木の幹にもたれながら、寒いなあと思っています。頭がぼんやりとしていきます・・・
私はもう死んでいきます・・・」
シルフィドは暗い森の中、傷ついた体と心を癒す間もなく、たった一人ぽっちで息を引き取りました。
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0225.逃亡したシルフィド
「私は屋敷から逃げ出しました・・・怖くなって逃げ出してしまいました・・・この頃には、結構私は自由でした。もう鎖につながれることもなく、領地の中ならばある程度自由に動けたのです。
だから、警備の目をごまかして外に出ることが出来ました。私は裸足のまま、ずっと走っています。
でも、ここに奴隷として売られてきて以来、初めて領地の外に出たので、まったく方角がわかりません。ただひたすらに走っています。
お屋敷から離れることだけを考えて山の中へと入っていきます。夜中じゅう山の中を走っています。方角はまったくわかりません。完全に道に迷っている状態です。
山の中の・・・森のような場所です・・・とても寒い・・・私は屋敷の中ではとても薄着でした。森の中は夜になるととても寒いです。寒くて、飢えています。体はあちらこちら傷だらけです。手も足も必死で走っている間に木の枝などで怪我をしています。
まさに満身創痍という感じです・・・
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0224.取り返しのつかない失敗
決して目覚めることのない悪夢のような時間の中、シルフィドは16歳になっていました。
ある日、シルフィドは主人の部屋を掃除している最中に、お酒を入れるとても高価な瓶のような容器を割ってしまいました。
「今日は主人のお客様がたくさん集まる日です・・・今日の集まりは、この高価な瓶をお披露目する趣向の会です・・・私は今、その大切な瓶をガシャンと割ってしまいました・・・
頭が混乱しています・・・
普段、どうでもいいようなことでひどい目にあっているので、こんなことをしたら殺されると思っています・・・
それから最近、私はわかったことがあります。
私は7歳の時にここに奴隷として売られて来ました。そして、その時の契約というのが8年だったのです。
正確には、奴隷に契約というものがあるわけではありませんが、仲介されて私は売られてきたので、そのような取り決めがあったようです。
私は、それを主人の息子の家庭教師から以前に聞いていました。そして心の奥底では、もしかすると生まれ育った島に戻れる日が来るのかもしれないと、期待していたのです。
そう・・・本当にその期待にすがってこれまで生きてきたのです・・・でも、それは叶わぬ夢でした・・・
ごまかされたのです。そんなことはこの世界では当たり前のことです。いくら契約があっても、そんなものは何の役にも立たないのです・・・わかっていながらも私は絶望しています・・・
そんな中、この高価な瓶を割ってしまって・・・どうしたらいいのかわかりません・・・とても怖いです・・・私は逃げます・・・」
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0223.凍りついた心の記憶
「私はどんどん生きる気力が失せています・・・起きていてもぼうっとしています・・・まるで心が凍っているようです。
私は・・・シルフィドは、いろいろなものを感じないようにしています。心を閉ざしています。心をフリーズさせて、無意識に自分を守ろうとしています。
それは感じると辛いからです。ありのまま現実に起きていることを感じるとあまりにも辛いので、できるだけ感じないようにしています。
また、無意識のうちに自分の体にも執着しないようにしています。それは自分の体を大切だと思うと、毎回受けるダメージが強いからです。だから自分の体を重要なものだと思わないようにしています」
彼女は、前世の自分であるシルフィドと、現在の自分の心をリンクさせながら話しているようです。
私は、何度も彼女と共に、前世療法のセッションをしてきました。そしてそのたびに彼女の前世での人格が歩んだ人生をなぞるように共感し、学んできました。
それぞれの前世の人格が、それぞれの人生から学びを得ていましたが、今回のシルフィドのように1人の少女として、また女性の性を持つ1人の人間として、こんなにまで虐げられた人生は初めてです。
私自身も、セラピストとして以前に1人の女性として、シルフィドという少女のあまりにも過酷な体験に、胸が詰まる思いでした。
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0222.虐待をエスカレートさせる主人
この前世への入り口で、彼女は自分が14歳の少女であり、木の牢屋に入れられていると言っています。それについての私の質問に対して彼女はこう答えています。
「主人は何か気に入らないことがあると、私を罰します・・・」
15歳になったシルフィドは、主人のお気に入りの性奴隷として毎日を送っています。
「主人の行為は初めは普通でした。でも段々とその行為はエスカレートしています・・・」
「それはつまり・・・ベッドでの行為という意味ですか?」
「そうです・・・最初は急に叩いたり、つねったりされました・・・私はすごくびっくりして、自分が悪いことをしたからこんなことをされるのだと思っています。
だから『すみません、すみません』と何度も謝っています・・・でも、主人はそんな私の反応を喜んでいるのです・・・
私がびくびくと怯えているのを喜んでいます・・・それは今だからわかることです。
でも、シルフィドはそれに気づいていません・・・自分が何か悪いことをしたために罰を受けているのだと思っているのです。
だから一生懸命に謝ります。悪いことをしたら謝るしかないと思っています。主人を怒らせたのだから謝って許してもらうしかないのだと思っているのです。
そんな私の反応が主人には面白くて仕方がないのです・・・悪循環です。
主人は口でも体でも私をいじめ、責めつけます。ひどいことを罵られたり、叩いたり、殴られたり、首を絞めたりします。本当に苦しい・・・痛いし・・・辛い・・・」
シルフィドの苦痛に満ちた告白に、私はショックを受けていました。
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0221.ソウルグループの青年?
また、この時にはっきりしたことがもう1つあります。次の場面にいく前に、シルフィドは夜になると、紙にローマの字を書く練習をしていると言いました。
そして、その紙はどうしたのかと聞くと、よくわからないが男性からもらった気がすると答えていました。
実は、この紙をシルフィドにくれたのは、主人の息子の家庭教師のような存在の男性でした。
この家庭教師は、奴隷として過酷な生活を強いられているシルフィドに同情して時々、字を教えてくれたり食べ物をくれたりしたようです。
主人の息子のことを思い出した時に、彼女はこの家庭教師の存在のこともはっきりと思い出したのです。
「彼はめずらしくいい人です・・・めずらしく、と言うのは、あまりここにはいい人はいないからです・・・もちろん、それは私にとって、という意味ですが・・・彼は穏やかで教養のある人です。
私は誰ともあまり話しません・・・話すこともあまりありませんし、元々私は無口な性格で、必要なこと以外は話をしないのです。
それから、みんな私のような子どもの奴隷に関心を向けることもないからです。
そして、彼も私と同じく、あまり話すことが好きな人ではありません。でも、私にはいつも優しく穏やかに接してくれます」
「そうですか、彼はあなたのことをどんな風に思っているのでしょうか? 主人の息子のように男性としてあなたに関心があるのですか?」
「そうかもしれません・・・でもわかりません・・・私には異性として誰かに関心を持つという意味がよくわかっていません。そのような気持ちとはあまりにも程遠い生活です。
ただ、彼とは他の前世でも一緒だった記憶があります・・・」
どうやら、この家庭教師である青年も、彼女のソウルグループの1人のようです。
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0220.主人の息子
14歳のシルフィドは、性奴隷としての役割を果たしながらも、日常の細々とした雑用もこなしていました。
ある日、ポンプの水を汲んでいたシルフィドの前に、主人の息子がやって来ました。主人の息子はシルフィドよりも、3歳位年上のわがままで高慢な青年です。
父親には絶対に逆らうことは許されず、家を継ぐために毎日いろいろな勉強や訓練を積んでいます。
その息子がシルフィドに向かって「お前はうちの親父のペットなんだろう!」という意味の下品なジョークとも言いがかりともわからないことを言っています。
それに対してシルフィドは,何と答えたらいいのかわからず、うつむいています。このように、この息子はシルフィドを見つけては、いつも絡んでくるようです。
その理由は、シルフィドに対するねじれた執着からでした。1人の青年としてのシルフィドに対する恋心と共に、父親に対する重圧感と反抗心と憎しみが織り交ざった複雑な心情が、彼にはあったようです。
実は、この息子は、今の人生での彼女と関わりがあった人間でした。
日本に生まれた今回の人生で、この息子は彼女に積極的にアプローチしてきた1人の青年でした。
あまりにも露骨で積極的なアプローチに彼女はたじろぎ、男性に対する嫌悪感を感じたと言います。
またこの青年は、彼女がみた別の前世でも登場しています。
その時にもやはり、彼女の意思を全く意に介さず、自分の権力を行使して彼女の自由を拘束していました。
彼女はこ、れらの前世での彼との関係を知り、今回の人生ではもっと自分の意志をはっきりと彼に伝えることが、2人の長い歴史でのねじれた関わり方を終わらせる最良の策であることを確信したのです。
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0219.性奴隷となったシルフィド
細く小さな体の少女シルフィドは、主人の性奴隷となり、普段は屋敷の中で細々とした雑用をしながら、主人が望めばいつでも床を共にしなければならないという過酷な生活を強いられました。
主人の性奴隷の中で、子どもの性奴隷は、シルフィドだけだったということと、シルフィドの特異な容姿は、主人にとって自分の仲間うちに見せびらかす絶好の種だったようです。
シルフィドにとって、奴隷である自分が主人にどのように扱われても当たり前のことであり、主人が自分にする行為の意味を深く考えるということはなかったと言います。
ただその行為は、もちろんシルフィドにとっては、おぞましくぞっとするものでした。
しかし、幼くして奴隷となったシルフィドが生き延びるためには、ただ自分の運命を受け入れ、従順に従うしか途はなかったのです。
彼女はその時の自分の気持ちについてこのように語っています。
「私は主人のお気に入りでした。でも、自分ではいつもびくびくして、怯えていました。何が自分に起きているのかよくわかりませんでした・・・
でも、人間として生きる気力というものは、成長するにつれて段々と失われていくような気がしています・・・」
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0218.忌まわしい記憶
彼女は顔をゆがめながら、思い出したくないはずの忌まわしい記憶を、小さな声で語り続けてくれます。
「それからはいつも主人の身の回りの世話をする係になりました。そして主人に呼ばれた時は夜でもいつでも、主人とベッドを共にしなければなりません・・・」
シルフィドの身に起きたことを聞いて、私もいたたまれない気持ちになりました。そして、ここに今生での彼女の中にある男性不信の原因の1つを見た気がしました。
「辛いけれども大丈夫? さらにその後どうなったのか教えてくれる?」
「はい・・・私は主人のお気に入りの奴隷となりました。今、主人たちの社交界では、奴隷を傍におくのが流行しています。
私をとても美しく着飾らせてサロンで自慢します。主人の奴隷のなかで・・・つまり・・・性奴隷のなかで、子どもの性奴隷は私だけなので主人のお気に入りでした。
それぞれが、自分のお気に入りの性奴隷を人形やペットのように扱い、連れて歩きます。
また他の奴隷たちは、ほとんどがラテン系で目も髪も黒いのですが、私は色素がとても薄いのか、他の人たちの色とは違っています。
肌の色も白いですし、目が緑色です。そんなこともあって、他の人たちに見せびらかして自慢するのが主人は楽しいようです」
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0217.不快きわまりない思い出
「掃除や食事の配膳の他に、雑用などもやらされる時があります。例えば主人が暑がっている時に、団扇のようなもので扇がされたりします。
そんな時・・・時々主人は私の体に触ったりもするのです。それが嫌です」
嫌悪感をにじませながら彼女は話します。
「そうですか・・・それは嫌ですね・・・そういうことはよくあるのですか?」
「最近、主人は用事をわざわざ私に言いつけることがあります。日常のこまごましたことを言いつけるです。私に興味があるのかもしれません」
「その後の展開を思い出してみましょうか?」
「・・・もう思い出してしまいました。今、私は13歳です。とても不快感を感じます。思い出してしまいました。
私は部屋の中にある棚の掃除をしていました。主人は酔っ払っていたのです。1日中、宴会でした。飲んだり、食ったりという宴が延々と続いていました。
主人は私を見ると、私の手を引っ張って自分の性器の部分に持っていきました。それから私の体にも触ってきたのです。
私はとても恐ろしくて、どうしていいかわかりません。そんなことが何回もありました。私の体はとても小さくて、細くて壊れそうなくらいの子どもの体です」
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0216.変化した生活
「ご主人様に靴を運んでから、少しして、屋敷の中で働かせてもらえるようになりました。
今までは1日中、外で洗濯をして本当に辛かった・・・でもこれからは、屋敷の中の掃除や食事の配膳などをすることになりました。
・・・本当に楽になりました。あったかいし・・・とてもきれいなお家です。こんなきれいなお家を掃除する必要なんてあるのかなと思っています。
服も2枚持っています。そして前よりも1枚厚着になりました。少し身分が上がったようで嬉しいです。
でも何よりも手が冷たくないのが嬉しいです。そして夜寝る前には机の引き出しから紙を取り出して、字を覚えています。ローマの字です」
「その紙は誰からもらったのですか?」
「・・・わからない・・・誰か男の人だと思います。私よりも年上の身なりのよい男の人です」
「あとは何か変わったことはないですか ?今、1番嫌なことは何ですか?」
私がしたこの質問を聞いて、彼女の顔は少し強張りました。
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0215.屋敷の主人
「とりあえず生きている感じ」と言ったシルフィドの生活は、毎日冷たい水との戦いだったようです。
それでも、この後起こる展開を考えると、この頃はまだ平和でした。
私は、さらにその後のシルフィドの生活の時間を進めます。
「私は今、12歳です。ずっと外で洗濯の仕事をしていますが、何か用事を言いつかって、屋敷の中に入っていきます。
今までは、屋敷の中に入ることもあまりなく、屋敷の中では働いたことがありませんでした。屋敷の中には私のような下働きの者は入ることは許されてはいませんから。
でも何か持って・・・靴・・・ああ、ご主人様の靴を持っています。この靴をご主人様に届けるように言われたのです。直接ご主人様と会うのは初めてです。
今、私はご主人様の前でひれ伏しています。すごく緊張しています・・・顔を上げた時、ご主人様と目が合いました。
中年の男性で、ひげを生やしている・・・クリクリとしたひげです。もう初老という年齢かな・・・もみ上げがあって、髪の毛は角刈りでウエーブがかっています」
シルフィドは初めてこの広大な屋敷の主人と直接会ったようです。この出来事をきっかけとしてシルフィドの生活は少しずつ変化していきます。
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0214.とりあえず生きている
奴隷として1日中洗濯をしているシルフィドは、何よりも水が冷たいのが辛いと言っています。さらに細かく日常の様子を訊いています。
「お父さんやお母さんのことは何かわかりましたか?」
「お父さんやお母さんのことを思い出すことはありますが、あんまり考えていません。何が何だかわからないけれど、とりあえず生きているという感じです」
後に彼女はこの時の状況と気持ちについてこんな風に話してくれています。
「あの時はまだ小さいし、本当に自分に何が起きたのかちゃんと理解できてはいなかったのです。とりあえず毎日食べて寝て、できるだけ怖い思いや辛い思いをしたくないなあというぐらいしか考えなかったのです。
心配するとか、泣くとか・・・そういう感情や感情表現は、余裕があるからできることなのですね・・・あの時はそんな余裕はありませんでした」
彼女は過去を振り返るようにしみじみと語ってくれました。
まだ幼い少女であるシルフィドの本能は、生き延びることが最優先であり、そのためには子どもであれば、本来当たり前に感じるはずの本物の感情を感じないことによって、自分を守ろうしていたのかもしれません。
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0213.奴隷としての生活
ここからは、奴隷としてこの広大な敷地を持つ屋敷での日常生活について訊いています。
「今、私はポンプのところにいます。洗濯をしています。ほとんど1日中、私は洗濯をしています。水がとっても冷たいのが辛い・・・常に手と足が濡れています・・・
そばにあるぶどうの木を見ながら、美味しそうだなあと思っています・・・
調理場では、たくさんの女の人たちが働いています。私もそちらで働きたいけれど、私が奴隷の中で1番小さいので1番きつい仕事をやらされています。洗濯は本当に辛い仕事です・・・水が冷たくて・・・手が痛い・・・
調理場を見ながら、あまりにもたくさんの人が働いているので、ここは家じゃないのかもしれないと思っています。お客もとても多いのです。使用人もたくさんいます」
「使用人や奴隷仲間で、誰かあなたを気遣ってくれる人はいますか?または優しくしてくれる人は?」
「はい。お皿などを運んでいるおばさんと時々話をします。たまにそのおばさんが食べ物をくれます」
「食事はちゃんともらえているのですか?」
「1日に2回食べられます。そんなにお腹が空いて困るということはありません。それよりも水が冷たいのが嫌です・・・」
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0212.行き着く先は・・・
ある日突然、侵略されて拉致されたシルフィドは、市にかけられ奴隷として売られました。
そして何人かの大人たちと共に馬車の荷台に乗せられて、どこかに連れて行かれようとしています。
「私たちは高い塀が張り巡らされている広大な敷地に連れて来られました。
本当に広い・・・その土地の中にいろいろな建物があります。馬小屋や奴隷小屋など・・・たくさんあります。そして1番奥の方に大きなお屋敷が建っています・・・
ぶどうの木もあります。いろいろな木やオブジェのような石膏像、いろいろな種類の植物もあります。木、草、花・・・ポンプみたいなものもあります・・・手押しの・・・そうポンプみたいな・・・とにかく広い庭園のような場所です。
屋敷は広い平屋造りでいくつもの部屋があります。私は、たくさんある奴隷小屋の中の1つに連れて行かれました。ここは屋敷に比べると粗末な造りですが、ベッドや机などもあります。
私の場所はとても狭い場所です・・・そしてとても暗い場所・・・地下のような場所です」
いつものように彼女の頭の中のスクリーンには、鮮明な映像が映し出されているようです。
「シルフィドちゃん、あなたは今、どんな気持ちですか?」
私の質問に少し困ったように彼女は答えました。
「・・・わかりません。ここがどんなところで、なぜこうなったのかも。どうすればよいのかも全然わかりません。ただ言われたように動いているだけです」
10歳にも満たない少女であるシルフィドは、自分のおかれている状況に戸惑いながらも、本能的に生き延びるために従じるという判断をしたようです。
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0211.馬車の荷台からの光景
「女の人たちは、2人とも20代か30代で、髪をアップにしておだんごに結っています。2人とも怯えています・・・
馬車がとてもはげしく揺れます・・・馬車の荷台に乗せられた私たちはあちらこちらをキョロキョロと見渡しています・・・
町中を走って行きます。いろいろなお店があります。大きな町です。たくさんの人がいます。
今だからわかりますが、身に着けている服装を見ただけですぐその人の身分がわかります。
身分が高い人、お金持ちの人たちは、厚着をしています・・・重ね着のように。そしてアクセサリーをたくさん身につけています。
奴隷は軽装です・・・布1枚だけ身につけている感じです。
建物も沢山建っています・・・低い建物、高い建物・・・高い建物は城やお屋敷です。身分の高い人のお屋敷はとても長い塀で囲まれています・・・町の中にたくさんのお屋敷が建っています」
催眠に入りながら彼女のまぶたは、あちらこちらを見渡すかのように激しくぴくぴくと動いています。
ある日、突然侵略され、生まれ育った島から拉致されて、奴隷として売られたシルフィドの運命は、あまりにも苛酷で悲惨なものでした。
→ 筆者 ソウルミッション・セラピスト 中野日出美の プロフィール
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0210.奴隷として市にかけられています
生き残った島の人々は、小さなグループごとに、1本の縄に縛られて、数十隻もの船に分かれて乗せられました。
そして船が着いた先は、シルフィドが見たこともない大きな港でした。
「私たちは船から降ろされて倉庫のような所に次々に入れられています・・・そこにはいろいろな人・・・たくさんの人たちがいます。
私たちを見定めに来ています・・・私たちは奴隷です・・・奴隷として市にかけられているようです・・・奴隷の仲介のような人がそこに仕入れに来ているのです。
でもここでは子どもは私だけです・・・みんなそれぞれ連れて行かれています。私も連れて行かれます・・・何人かの大人たちと一緒に。
男の人が2人と女の人が2人です・・・私を含めて5人は同じ場所に連れて行かれます。同じ場所に売られて行きます。馬車に乗せられています・・・私はとても怯えています・・・」
「一緒に馬車に乗せられた女の人たちとは何か話していますか?」
「大人の人たちは何か小さな声で話し合っています。でも、私には誰も話しかけてくれません。きっと子どもだからわからないと思っているのだと思います」
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0209.船に乗せられて・・・
恐怖にかられて泣きたい気持ちを抑えてシルフィドは船に乗っています。まだ10歳にも満たない少女にとってはあまりにも衝撃的で過酷な出来事です。
「大きなボートのような船に、10人ずつくらい乗せられています。一本の縄にみんな繋がれています。私が乗せられた船では子どもは私だけです」
「そうですか・・・誰かあなたに親切にしてくれる大人はいますか?」
「いいえ。みんな自分のことだけで精一杯ですから・・・私はただおとなしくしています」
「そう・・・では、船が着いた後のことを教えてください」
「・・・船は1日もかからず大きな港に着きました。本当に大きな港です。ここはとても文明が進んでいます。
1番びっくりしたのは、それぞれの自分の仕事が細分化していて、明確化されているところです。
島では、それぞれがいろいろなことをしていました。例えば、木こりでも海に潜るし、服も作るし・・・
でもここでは流れ作業というか、すべてがシステム化されています。仕事が細分化して専門化しているのです。そしてみんなキビキビと働いています」
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0208.泣いたら船から落とされる
彼女の生まれ育った島は、たくさんの船でやってきた男たちに侵略されました。
「船でやって来た男の人たちは、かぶとみたいな物を被っています・・・チェスで言うとナイト(騎士)のような・・・
馬のたてがみのような形です。彼らは・・・イタリア人・・・ローマから来たようです」
「あなたはどうなったのですか?」
「私も見つかって捕まりました。その後、侵略が成功した後、男たちはパレードのようなものをしています。私はそのパレードのようなものに連れまわされています。それから縄にかけられて、船に乗せられました」
「お父さんやお母さんはどうしましたか? あなたは今どんな気持ちですか?」
「お父さんもお母さんも、バラバラにされました。死んだのか、生きているのかわかりません・・・
私はとにかくびっくりして固まっています。何が起きたのかわからず、怯えています。泣き出したい気持ちですが・・・
でも、泣いたら船から落とされるかもしれないと思っています。抵抗したり、騒いだりした人は船から落とされたり殺されたりします。
だから、私はおとなしくしています。みんな恐怖とあきらめの気持ちから、おとなしく言われるがまま、されるがままになっています。もう泣いている人も、あまりいません。
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0207.無防備な島
「たくさんの船が見えます。遠くから何隻もの船が近づいてきます。手漕ぎの船で、両側にいっぱい人が座って漕いでいます。どんどん近づいてきます。それを見て島の人たちは慌てています」
「侵略ですか?島には軍隊とか防衛隊のような組織はないのですか?」
「ありません。今までのんびりと暮らしていました。まったく無防備でした」
「そうですか。それではたくさんの手漕ぎの船が島に着いてどうなったのか教えてください」
私は先を促しました。彼女は1つ大きく息をついて眉間に少ししわを寄せながら話し始めました。
「私は呆然とたくさんの船がつく様子を見ています。父と母は私を慌てて探しています。船からどんどんと男たちが下りてきます。男たちはみんな鎧を身につけています。でも足と手はむき出しです・・・
ああ、布を巻いている人もいます・・・島の人たちはあわてふためいて逃げていますが、隠れる所もない狭い島ですから次々と捕まっています。殺された人もたくさんいます・・・
老人と赤ちゃんは殺されます・・・激しく抵抗した男たちも殺されました。若い人、労働力となりそうな人たちは生け捕りにされます。捕まって、手を縄でぐるぐる巻きにされて連れていかれます・・・
島全体が騒然としています。火が見えます。あちらこちらで焼き討ちにあっています。私も殺されると思っています。」
彼女はいつものように鮮明に前世での大切な場面を見て、詳細にその様子を説明してくれます。
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0206.苦しい思い出
とても温かい資源に恵まれた島に生まれ、育った彼女はおおらかに伸び伸びと育っている様子です。
「お金持ちの人はすぐわかります。体中に宝石やアクセサリーをつけているからです。耳飾、ネックレス、腕輪などたくさんつけています。それから着ている服の生地も違います。
綿とかではなく光沢がある生地です。
それから私はよく崖の上から海を見ます。海を見るのも好きなのです・・・」
ここまで話して、彼女の表情は曇りました。
「どうしたの?何かあったの?哀しいことですか?」
彼女は黙って頷きます。今までとは打って変わって彼女の表情は厳しいものになっていました。
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0205.シルフィドの性格
「私はよく動く子です。好奇心も旺盛です。
でも、あまりおしゃべりではありません。どちらかというとあまり話さない女の子でしょう。走っていつもいろいろな所に行きます。いろんな物を見ることが好きなのです。
でも、あまり喋りません。特に山でよく遊んでいます。森の中かな? ここはいろいろ見るものがあるので楽しいのです。枝に引っかかって今、腕から血が出ているのを見ています。
町にも行きます。町には市場があります。地面にマットを広げていろいろな物を売っています。野菜とか、ハーブとか、ああ・・・動物も売っています。鶏とか牛とか馬も売っています。家畜はとても重要なものです。
とにかくたくさんの人がいます。ここはとても風土的に恵まれた土地です。シチリアかもしれません。そんな言葉が頭に浮かびます。
布を売っている人もたくさんいます。みんな革のサンダルのようなものを履いて、そしてみんなとても薄着です。それはとても温かいからです。
お父さんも薄い半袖のシャツのような物と短いスカートのような腰巻のような物を身につけています。みんなの着ている物の素材は、綿のガーゼのような薄い緑、薄い青のような物です」
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0204.この前世での家族
さらにこの前世での日常について彼女は話してくれます。
「私はお父さんとお母さんと3人で暮らしています。お父さんもお母さんもとても若い・・・たぶん2人ともまだ20代だと思います。
お父さんの髪はストレートヘアで・・・坊ちゃん刈りみたい・・・髪の色は薄茶色です、ミルクティみたいな色の髪です。本当にまだ若くて、穏やかで明るい青年という感じです。
お母さんは、私ととてもよく似ています。長い髪を1つの三つ編みにしています。頭に何かつけています。はちまきのようなもので、細い革の飾りです・・・なんだかボヘミアンのような・・・
私の名前を今、お母さんが呼びました。シェルモちゃん・・・?
そんな風に呼んでいます。でもこれは私の本名ではないと思います。
私の本名は・・・シルフィドですから」
この前世での彼女の本名はシルフィドというと彼女は言いました。
シルフィドについてさらに細かく彼女は話してくれます。
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0203.穏やかな生活
さらに彼女の話は続きます。
「周囲に住んでいる人たちは、みんなこんな生活です。ここは島です。私は島に住んでいます。どこにいても海が見えます。みんな丘の方に住んでいます。
いつも穏やかな海ですが、嵐の時には少し怖いです・・・波が来ても岩が防波堤のような役目をしているので満ち潮になってもここまでは波は来ませんから大丈夫です・・・
いえ、大丈夫だとみんなは思っています。その中でも、うちは、1番危険な所に住んでいます。崖が突き出た所ですから」
「そうですか、なんだか穏やかな素敵な所ですね。では、いつものようにお食事の場面に行ってみてください」
「円盤みたいな平たいパンを食べています。かまどで焼いたパンです。それから木の実のようなものを指でぶちっとつぶして、それをパンに乗せて食べます・・・
あとは魚もあります。これは焼いてあります・・・味は塩とバジルのような香草でつけてあります。食料は豊富です。果物もたくさん取れます。
でも何故だか、そのまま食べずに乾燥させてドライフルーツのようにして食べています・・・どうしてかな・・・ああ、お腹を壊すからだ・・・それに渋いし。だから加工して食べているんです」
いつものように彼女の生活風景の描写はとても詳しく、聞いている私の方も、だんだん興味しんしんとなってきます。
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0202.幸福だった少女時代
「目の前が海です。私の家は崖が突き出したような所に建っていて、風がよく吹く所です。
今、風に吹かれて立っています。膝くらいまで草が生えています。とても気持ちがいい場所です。
私は7歳くらいです。袖がない白っぽい木綿のようなワンピースを着ています。髪の色は薄い茶色で、ゆるいウェーブがかかっています。
足は・・・裸足です。でもたまに靴も履きます。革で編みこんだサンダルのような靴です」
彼女は上手にこの前世での幼少時代へと戻ることが出来ました。
そこで、さらにこの少女の日常を聞いています。
「私の家は、石・・・レンガかな・・・粘土のようなものかもしれない・・・四角く黄土色っぽい家で、四角い穴があって、それが窓になっています。
ここは自分たちで建てた家ではなくて、昔からあった建物です。空いたら誰かが住むというか、誰が住んでもいいようです。私はここに生まれた時から住んでいます。ここはとても温かい場所です。
だから玄関には、布がかかっているだけです。ドアのようなものはありません。家の中は、テーブルが1つ・・・と丸い椅子が1つ。かまどがあります。部屋は1部屋だけです。ベッドも1つです。みんなでこのベッドに寝ます・・・
それから棚のようなものがあります。そこに乾燥したニンニクのようなものとか、香辛料のようなものも吊るされています。容れ物に入った保存食のような干した食べ物もあります」
彼女はとても詳しく自分の家の状況を話してくれます。
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0201.牢屋の中から始まった前世
催眠に入ってすぐ彼女の表情は曇り始めました。
「石が下にある・・・木の牢屋に入れられています・・・私は女の子で、14歳です。髪の色は明るい茶色で腰のあたりまである長い髪です・・・こしがなくて細い髪・・・」
「何故、あなたは牢屋に入れられているのですか?」
「・・・ご主人様の気に入らないことがあって、それで入れられています・・・」
「ご主人様とは誰ですか?」
「・・・軍人かな・・・髪が黒くてローマ人・・・ちょっとわかりません」
「今、どんな気持ちですか?」
「・・・生きていることが辛い・・・」
「何故こんな状況になったのかを知るためにもっとあなたが小さかった頃に戻ってみましょうか?」
「・・・はい」
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0200.運命に翻弄される人生
これまでにたくさんの前世に回帰している彼女には、前世を体験する際にいくつかのパターンがあるようです。
その1つとして男性の性を生きた時と女性の性を生きた時の類似性があります。彼女が男性として生きた前世での人格の性質と、女性として生きた前世での人格の性質には共通点がみられます。
例えば、男性として生きた前世の人格は、概ね無骨で一本気であり、それぞれが何らかの強い目的を持っており、寡黙でありながらも誠実な努力家です。
それに対して女性として生きた前世での彼女の人格は、いくつかの例外を除いて自分のおかれた環境や条件に翻弄され、意に沿わぬ運命を余儀なくされることが多いようです。
今回ご紹介する前世は、まさに運命に翻弄された哀しい女性であった時の記憶です。
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0199.幼い頃からの夢に向かって
前世での人格であるジェイミーの好物であるリンゴが無性に食べたくなったと言った彼女は、この前世からも、たくさんのものを持ち帰ったようです。
この日から彼女は、小さな頃からの夢である職業に就くべく、ただひたすら努力を続けます。その彼女の後姿には、もはや迷いはありませんでした。
私のクライアントさんの中で、彼女は最もたくさんの前世体験をしています。そして多くの気づきを得ています。
そんな彼女が抱えていた悩みの1つに、男性への不信感というものがあります。これまでこのブログの中でご紹介してきた彼女の前世の中からでも、その原因をうかがい知ることが出来ます。
例えば踊り子として売られたリッサの人生などは、男性への不信を募らせた一因であると言えるでしょう。
次にご紹介する彼女の前世は、彼女の男性への不信感の大きな原因となった人生です。
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0198.前世の人格から持ち越したもの
また、前世の人格の好みや宗教、信念、暮らした文化などの影響が、今生での生活に知らず知らずのうちに色濃く現れているというケースもたくさんあります。
例えば、あるクライアントさんは、先祖代々仏教を信仰していたものの、彼女自身はそれほど宗教に関心があるわけではありません。そんな彼女の自宅のリビングには神棚が祭られていて、何故だかいつも神棚の前にひざまづいて手を合わせたくなるそうです。
前世療法を受けた彼女は、セッションの直後から興奮を隠しきれない様でした。というのも、彼女は中世のヨーロッパで過ごした前世をいくつか思い出し、そのどれもが敬虔なカトリック教徒であったのです。
中には修道女として生きた前世もあり、今回の自分の人生での洋服や家具、アクセサリーの好みがそれらの前世から持ち越したものであるということにはっきりと気づいたと言うのです。
それらの前世で彼女はいつもひざまづいて神に祈りを捧げていたということでした。またいつも無意識のうちに十字架のアクセサリーやマークの入ったものを選んでしまう傾向もあり、ヨーロッパのアンティックな家具や調度品が自宅にはたくさんあるそうです。
そして、いつも神棚の前にひざまづいて手を合わせたくなるのも、その影響なのかもしれないと、前世療法を受けてから気づいたと言っていました。
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0197.彼女が清潔であらねばならない理由
さらに催眠から覚醒した後、彼女はこんなことも話してくれました。
「おそらく1700年代のロンドンではなかったかと思います。そしてお母さんの病気は伝染病だったようです。
住居もひどく寒く、汚く、ねずみがたくさんいました。食べ物も粗末なものばかりでした。そんな劣悪な環境が伝染病を広めたのです。
私が、今回の人生で少し潔癖気味で、食べ物の鮮度や食器の清潔さにひどくこだわるのは、この人生で、お母さんの病気の原因はこの不衛生さにあったと、ジェイミー自身が感じてからではないかと思います。
そして、その不衛生さを非常にジェイミー自身が恐れていたせいではないかと強く感じました。
それから本当におかしいのですが、リンゴが食べたくてしかたありません」
リンゴはジェイミーが子どもの頃、1番食べたがっていた物でした。
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0196.ハイヤーセルフからのメッセージ
そして、いつものように彼女のハイヤーセルフからも、こんなメッセージをいただいています。
「自分について、人にあれやこれやと主張する必要はないものだ。
やっていることが真理であり、理にかなったことであれば、私はこういうものだと主張しなくとも、相手には自ずと伝わっていくものである。
自分について雄弁になる必要はない。常に心に真理を持ってさえいれば、自然に周囲にはそれが伝わるもの」
というものでした。彼女はジェイミーとハイヤーセルフからメッセージを受け取って、
「私はいつもこれをやりたいけれど、あれがないからダメとか、本当はこうすべきなんだけれど私には無理だとか思っていました。
今も本当に小さな頃からなりたい職業があるのに、難しすぎるとか、時間がかかりすぎるとか出来ない理由ばかりを考えていました。
でも、今回ジェイミーさんの人生を見て、はっきりとわかりました。今おかれている環境や条件などは、関係ないのですね。大切なのは私がやるのか、やらないのかということだけなんですね。
そして、ジェイミーさんと私は同じ魂を持った人間なのですから、私の中にジェイミーさんはいるんです。それならば私には出来るはずだと実感したんです。もう迷いません。ただ、やるだけです」
彼女はきっぱりと自信に満ち溢れた表情で言い切りました。
私は彼女の中にはっきりとジェイミーを見た気がしました。
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0195.生きる意味とは?
ジェイミーの生い立ちは、確かに恵まれたものではありませんでした。
物心がついた頃から病身の母親のために盗みをして一家を支えなければならなかった少年時代。唯一の心の拠りどころであった母親さえも失くし、悪行に身を染めた思春期。あまりにも貧しくて、あまりにも無学で、あまりにも幼かったがために辛い思いをずいぶんしました。
しかし、ジェイミーは気づいたのです。自分の人生は自分自身で切り拓いていくものだと。そして彼は自分が出来ることを精一杯やったのです。
彼は中間世から今の自分自身、つまり彼女に言いました。『私はこの世を去る時にはすべてを持っていた』と。
ジェイミーが持っていたものは、もしかすると今の日本で生きる私たちにとっては、そんなに大それたものとは言えないものかもしれません。
小さな商店と家、わずかな蓄え、家族、友人・・・しかしジェイミーにとっては、人生を賭けて手に入れた大きな財産だったのです。
そして、それらによって彼の人生は充分に満たされ、もうそれ以上、何も必要がないほど幸せだったのです。
これが本当の人間の幸せというものなのではないのだろうか、と私は思います。
幸せとは誰かと比べたり、人からうらやましがられたり、遣いきれないほどの財産や美貌を持っているから感じるものではなく、自分自身の心が本当に満たされた時に手に入れられるものなのではないでしょうか?
そうして幸せとは誰かに認めてもらうものではなく、自分自身が認めて初めて手に入るものなのではないでしょうか?
そういう意味ではジェイミーは真の幸せを手に入れた人と言えると思うのです。
ジェイミーの人生は決して華やかではありませんし、当時の歴史を振り返ると、どこにでもいる平凡な1人の男性の身の上話のような人生です。
しかし私は、この誠実でどちらかと言えば融通の利かない不器用なジェイミーの人生に大きく惹かれるのです。
もくもくと働き、日々の暮らしの中で自分なりの楽しみや喜びを見つけ、生まれた環境を呪うこともなく、誰かを羨むこともなく与えられた生をひたすら受け入れ、生きたジェイミーの人生はなんと爽やかで潔いものではありませんか!
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0194.ジェイミーからのメッセージ
やがてジェイミーの魂は中間世へと上がっていきました。
そしてジェイミーは、それから数百年を経て、日本という小さな国に女性として生まれ変わった自分自身にメッセージを伝えたのです。
「私は何も持っていなかった。しかしこの世を去る時にはすべてを持っていた。自分の店も家も、信用も地位も自信も、家族も友人も、愛も勇気もすべて・・・。
君も私も同じ人間なのだから、魂は同じ人間なのだから何でも出来るはずだ。私は君に。やろうと思うことは何でも出来るということを伝えたかった。
生まれた場所や親、育った環境、能力は人それぞれ違う。しかしどんな条件であっても関係ないのだ。大切なのは何をやろうとするか、またそのためにはどうするのか、ということだけなのだ。
人間には無限の可能性がある。私のように一大奮起することによって、人生は大きく変わる」
それは、ジェイミーの実直な性質がそのまま浮き彫りにされたような、淡々と、しかし温かく断固とした潔癖さが聞いている私にも伝わってくるような話し方でした。
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0193.魂が抜け出る感覚
そして愛する妻マリーと息子、孫たちに看取られてジェイミーは静かに息を引き取りました。
ジェイミーの人生を終えて、魂がその肉体から抜け出す時、彼女はちょっと面白い体験をしています。
体の機能が完全に停止する少し前から、ジェイミーの魂は頭の方からずるっという感じで抜け出したようです。
そうしてすうっと浮き上がると天井の方へと近づいていきました。すると天井がゼリーのようになっていて、ぶにゅっという感じでその厚いゼリーの部分を通り抜けたそうです。
するとそこは、もう別の次元の世界になっていたというのです。
「あの世って、こんなに近くだったのか」とジェイミーはびっくりしたようです。そしてあの世とこの世を行きつ戻りつしながら、少しの間を過ごしたと言います。
その状態でジェイミーは自分自身のお葬式もお墓も見ていたのでした。悲しむ家族を見守りながら、静かに自分が埋葬されるところを見ていたと言います。
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0192.最期の時を迎えて
そうしてジェイミーは人生での最期の時を迎えようとしていました。
「どこか痛いとか、苦しいところはありますか?」
「いいえ。大丈夫です。穏やかな気持ちです」
彼女の声はすっかり老成した人のように、少ししわがれて掠れています。
「ただ、マリーに対しては後悔しています。もっと愛を伝えるべきでした。彼女の苦労をねぎらうべきでした。彼女の大きな心に甘えてしまい、感謝の気持ちを存分に表現することが出来ませんでした・・・申し訳ない気持ちです」
「今、マリーさんに何か言葉を伝えることが出来るとしたらなんと言いたいですか?」
「心からありがとうと言いたいです。本当に言葉では言い尽くせないほど感謝しています。そして誰よりも愛していると伝えたいです・・・」
涙ぐみながら彼女は話してくれました。
「きっとマリーさんにはあなたの気持ちがわかっていると思いますよ。あなただって自分がマリーさんだったら、きっとこんな風に思うだろうということがわかるのではないですか?」
「・・・はい、マリーは微笑みながら、『わかっているわよ』と答えます」
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0191.ジェイミーの老後
ジェイミーの商売は順調で、奥さんのマリーと息子のシュルツと共に穏やかに暮らしている様子です。
やがてシュルツは成長して、経営学を学びました。
「息子さんにあなたの仕事を継いでもらいたいですか?」
「いいえ。そうは思いません。息子が望むような仕事に就くことが1番よいことだと思っています。息子は自分で商売をしたいと考えているようです。食べ物関係の商売です。レストランとかバーのような店を出したいと思っているようです」
「そうですか。ではその後の展開をみてください」
また時を進ませることにしました。
「息子は次々とビジネスの手を広げています。私は大丈夫かなと少し心配していますが、あの子ならおそらく大丈夫でしょう。タフな性格ですから。もう結婚もしています。
私とマリーにはもう孫がいます。私たちは相変わらず手堅く商売を続けています・・・
そして、今私は76歳です・・・もうすっかり老人になって、足が悪くなっています。次第にだんだんと体も弱り、ほとんど寝たきりの状態になりました。
自分の寝室のベッドの上で寝たり起きたりの生活をしています。起き上がった時に窓の外の風景を見ることが楽しみです。
マリーが献身的に世話をしてくれています。店を切り盛りしながら嫌な顔ひとつせず、いつもニコニコして、私の世話をしてくれています・・・ありがたいことです・・・ほんとうに」
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0190.妻との出逢い
「妻の名前はマリーです。町で買い物をしている時に出逢いました。マリーはとにかく働き者で、優しく明るく、しっかりしていて聡明です。
いつもニコニコと笑っています。こんなに働き者の素晴らしい女性と結婚できて私は幸せです」
「それは素晴らしいですね。奥さんのマリーは何歳くらいですか?」
「私よりも10歳くらい若いようです。おだんごのように髪を結って、ふっくらとふくらませています。髪の色は金髪です。美人ではないけれど笑顔の美しい素晴らしい女性です」
「良かったですね。それではもう少し今の生活について話してください」
「息子が1人います。名前はシュルツ・・・?かな。息子には教育を受けさせたいと思っています。自分が教育を受けることが出来なかったので、息子にはしてやりたいのです。
息子は好奇心が旺盛で頭の回転が早く、性格は明るくエネルギッシュでパワフルです。私はマリーと手堅く商売をしながら、3人で慎ましいながらも穏やかに暮らしています。仕事はとても順調です。幸せです」
彼女は「幸せです」と言いました。満足そうに穏やかな表情で。これはとても珍しいことです。
前世を見ている間に彼女が「幸せです」と言ったことは、今まで私の記憶にはあまりないことでした。
意外な気持ちで彼女の言葉を聞きながらも、ジェイミーが温かな家庭を手に入れて幸福そうに過ごしていることを私も嬉しく感じていました。
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0189.独立するジェイミー
それから、地道に働き続けるジェイミーの人生の転換期となるところまで、時を進めました。
「26歳です。屋敷が破産しました。主人はもともと先代から屋敷と財産を相続したのですが、全く商才がなく遺産を散財してしまいました。
使用人たちは皆、それぞれ屋敷を出て行きます。私もトランク1つを持ち屋敷を出て行くところです」
「それは大変ですね。あなたは、今後どうするつもりですか?」
「商売をしようと考えています。私を信頼してくれている町の人の紹介やコネのようなものがあって、町で小さな店を持つ予定です。
今までコツコツと貯めていたお金を元手にして、何か・・・鍋とか、お玉とか・・・なんだろう・・・金物屋、雑貨屋かな・・・そんな小さな店を持ちます」
それまで働いていた屋敷の主人が破産して、ジェイミーは自分の信用を基に小さな商売を始めました。
「ご商売はどうですか?その後何か変わったことがあったら、報告してください」
「商売は上手くいっています。とても地道に堅実に商売をしていますから。今はもう結婚をしています」
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0188.男の人ばかりを描いています
それからもジェイミーは、もくもくと屋敷で働き続けます。そしてその誠実さと真面目さによって、主人だけではなくその町の人々の信頼も勝ち得ていきました。
朝から夜まで屋敷の一切の生活全般と行事、家計を取り仕切り、仕事を終えて自分の部屋に戻ってから経理の勉強をしたり、好きな絵を描いたりして過ごしたようです。
その絵のことについて訊ねています。
「絵はどんな絵を描いているのですか?」
「人物画です。でも男の人ばかり描いています」
「何故、男の人ばかりを描くのですか?」
「どうしてだろう・・・あっわかった・・・女の人をあまりじっと見ることが出来ないからです。女の人をあんまりじっと見つめると失礼だから、よく観察することが出来ないので描けないのです。だから男の人ばかりを描いています」
ジェイミーの職業柄、女性客をじっと凝視することは難しいことだったのでしょう。また、真面目で堅物なジェイミーの性格がよくわかる、なんとも面白いエピソードです。
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0187.禁じられた恋
「なるほど。あなたはマーガレットのことを好ましく思っているのですね。では、彼女はあなたのことをどう思っているのですか?」
「彼女も私のことを好ましく思っていると思います」
「どうしてそう思うのですか?」
「・・・私と話している時、彼女の顔はいつも少し紅潮します・・・顔が紅くなるのです。だからきっと彼女も私のことを好ましく感じてくれているのかなと思っています。そして私はそんな彼女の様子を見て、とても可愛らしい、可憐な女の子だと思っています」
「そうですか。では、お互い惹かれあっているわけですね。それではこの後あなたと彼女の仲は進展するのですか?」
「いいえ。何も進展しません。お互いに気持ちがあってもどうにもなるものではありません。身分が違いますから。私自身にもどうにかしようという気持ちは全くありません。初めからわかっていたことです」
「そうですか・・・でも、もし彼女に何かしてあげられるとしたら、どんなことをしてあげたいですか?」
「・・・私はいつも思っていました。もし出来ることなら、彼女に美しいネックレスをプレゼントしてあげたいと。でもそれは無理なことです」
どうやら、ジェイミーの淡い恋は、生れ落ちた運命と身分という厚い壁に阻まれてしまったようです。
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0186.ジェイミーの初恋
その誠実な働きぶりで、ジェイミーは若くして屋敷の執事のような仕事を任されるようになったようです。
そこでの生活をもう少し詳しく聞いています。
「どんどんいろいろな仕事を任されるようになっています。やりがいを感じています」
「そう。ではお仕事以外の方はどうでしょうか?もうあなたは青年になっていますが、どんな性格なのですか?また気になる女性などはいますか?」
「私の性格は・・・真面目で無口です。そして合理的で冷静な性格です。背が高く、どちらかというとがっしりとした体格です。
気になる女性はいます。けれど身分があまりに違うので、ただ見ているだけです。彼女はマーガレットという女の子で、主人の友人の娘さんです。
屋敷で、パーティなどを開催する時などによく来ます。そういう時に主人に頼まれて中庭を案内したり、エスコートしたりしています。
マーガレットは美しい金髪の長いストレートヘアにヘアバンドのような物をしています。とても清純でおとなしい子です。いつも散歩しながら、庭の花のことやお互いのことを少しずつ話しています」
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0185.もくもくと働くジェイミー
「ではその後はどうなりましたか?」
「2年くらい経っています。僕は前と同じようにもくもくと働いています。今では地下のワインセラーの管理なども任されるようになっています。
もくもくと文句も言わず真面目に働いているので主人や使用人たちから信頼されています。ありがたくおもっています。あの時雇ってもらえなかったら、どうなっていたかわかりません。
ストリートチルドレンだった僕を働かせてくれて、住まわせてくれて、ご飯まで食べさせてくれて本当にありがたいことです」
「そうですか。私生活はあるのですか?お休みとかはどうしているの?」
「あまり休みはありません。休みをもらっても僕は帰る家もありませんし。たまに自分の時間があるときは、屋根裏部屋の使用人の部屋で、字の読み書きや計算の勉強をしています」
それからまた少し時間を進めてみました。
「今、19歳になっています。真面目な働きぶりを見て主人が、私を使用人のまとめ役にしてくれています。執事のような仕事をしています。
私は今、とても立派な部屋で大きな机に向かっています。ランプの灯りを頼りに何か書いています・・・帳簿です。家計の一切を任されています」
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0184.屋敷の中でのジェイミー
15歳になったジェイミーは、町の近くの大きな屋敷の下働きとして雇ってもらうことになりました。
「あなたはその屋敷でどんな仕事をしているのですか?生活はどんな風でしょうか?」
「なんでもやっています。使用人は僕だけではなく何人もいます。僕は床掃除、ゴミの始末、買い物などなんでもやっています。
働くことが嬉しくて仕方ありません。まともに働いてお金をもらっています。お給金は少しですが、とても嬉しいです。僕はとても一生懸命働いています。だからよく働く子だと重宝がられています。
とても真面目に真摯な態度で仕事に励んでいます。僕は学校も行っていませんし、他に出来ることもないので、ただ一生懸命に働いています」
「屋敷の主人はどんな人なのですか?」
「飲んだくれです。いつも昼間からお酒を飲んで赤い顔をしています。お腹が出ています。独身で、何に対しても適当な性格です。親から受け継いだ財産を浪費しています。
ただ特に意地悪な人とか悪い人ではないです。人徳がない人という感じです。決して尊敬できる人ではありませんが、僕を雇ってくれた人なので、一生懸命誠実に仕えようと思っています」
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0183.前世から持ち越された恐れ
「その原因もよくわからなかったのですが、前世療法を受けていろいろな環境で暮らしていたことを思い出してから、その当時の記憶が原因なのかなと考えていました。
でもこのジェイミーの前世を見て、はっきりと確信したような気がします。
ジェイミーはとても不衛生な生活環境のなかで暮らしていました。家は古く、ジメジメしていて薄暗く、とても寒かったのです。生活に使っていた水も清潔とはいえない水でした。そんな不衛生な環境がジェイミーのお母さんの病気の原因だったとジェイミーは思っていたのです。
実際にジェイミーのお母さんだけではなくて、付近の住民たちの中でもたくさんの人たちが、お母さんと同じ症状の病気になり、命を失くしていたのです。
その当時の恐れが、今回の人生にも持ち越されているように思います」
彼女はこれまでにもたくさんの前世を見ています。その中にはかなり不衛生な生活環境での人生もありました。
それらが彼女の今回の人生にも大きく影響を及ぼしていたようです。
そして特にジェイミーの人生で、大切なお母さんをこの劣悪な環境によって死なせてしまったとの思いと、不衛生さによって命が奪われるのではないかという恐怖が、小さな少年の心にかなり大きく残ったようです。
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0182.ジェイミーからの影響
彼女の家庭は、経済的に安定していて、生まれてから現在に至るまで一度も経済的に困窮した経験はないそうです。
また、特に厳格な家庭でもなく、欲しい物や一般の子どもたちが持っているような物はほとんど揃っていたと言います。
そんな中で彼女自身も特に何かが欲しくて我慢した経験や、誰かを強くうらやましいと感じたこともなかったようです。
そうしてもっと不思議なことには、このジェイミーの前世をこのセッションで見て以来、一度もこの説明のつかない感覚には襲われていないということです。
また、これだけではなく次のような話もしてくれました。
「それから、私は少し・・・かなりかなあ?・・・潔癖症というか、汚いところが嫌いで、不潔なものとか、ばい菌がついていそうな物などに触れられないのです。
最近はだいぶよくなりましたが、以前は本当に大変でした。
電車に乗っても、つり革やドアなどに触れることが出来ず、食器などもちゃんと洗ってあるのはわかっているのにどうしても、もう1度洗ってからでないと使えなかったりと大変でした」
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0181.説明のつかない不思議な感覚
病気のお母さんのために自分が盗みをして一家の生活を支えてきたジェイミーは、たった一人の身内であるお母さんを亡くしてからも、盗みなどの悪いことをし続けながら暮らしていたようです。
盗みは決して誉められたことではありませんが、幼い少年が生き延びるために自分が出来るたった1つの方法がそれだったとしたら、私はやはりジェイミーを責める気にはなれません。
また、催眠から覚醒した後、彼女は木のスプーンの記憶だけでなく、いろいろな不思議な記憶や感覚を自覚したようです。
「実は、私・・・昔から不思議なことばかり考えてしまう癖があったのです。
それは、ちょっと恥ずかしいんですけれど・・・
というか本当はいけないことなんですけれど、買い物している時や、ウインドウショッピングしている時などにいつも、ふっと、あっ、今ならこれ盗めるなとか、あれを盗むのは簡単だなとか考えてしまうんです。
それは、ずいぶん小さい頃からで、物心ついた頃からずっとなんです。もちろん本当に盗んだことはありません。
でも、なぜこんなことばかり考えてしまうのだろうと不思議で仕方なかったんです。
それが今回のジェイミーの少年の頃を見て、理由がはっきりわかったような気がします」
不思議そうな顔をしながら彼女はそう話してくれました。
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0180.思春期のジェイミー
そして、さらにジェイミーのその後の生活へと誘導しています。
「僕は今、10歳です。お母さんが死んでしまいました。僕は相変わらず悪いことばかりをしています。
盗みをはじめとして、町のチンピラのような人たちの手伝いのようなことまでしています・・・だんだんと悪くなっています」
さらに時を進めてジェイミーの人生での転換期となるような場面まで行ってみることにしました。
「・・・今15歳です。町の中のどこか階段に座って何か考えています・・・何を考えているのかな・・・毎日そんな風に過ごしています。
ある時、町の中で絵を描いている人を見ました。その人を見てなんだかとてもうらやましくなってしまいました。
そして自分は、このままでいいのか、今のままならば人生がどのように終わるのかがわかると思いました。
そしてすごく働きたい、まともな仕事をしたい、仕事が欲しいと思いました。そして一生懸命探しました。
そしてある時、町の近くの大きな屋敷で下働きとして雇ってもらえることになったのです」
「そうですか、それは良かったですね。それはあなたにとってやりたい仕事だったのですか?」
「どんな仕事でもやりたいと、心の底から願っています。今のままでは自分はダメになると思っています」
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0179.絵を描くことだけが楽しみ
「ジェイミーの生活で他にわかったことや思い出したことがあったら、教えてください」
「何人かの仲間がいます。盗みをする仲間です。みんな子どもです。それぞれ貧しくて食べるために仕方なくやっています」
「みんな、あなたの友達ですか?」
「・・・ううん。友達ではありません。盗みをする時に協力し合う必要があるんです。みんな子どもだから・・・でも友達ではありません。普通の子どもたちのように遊んだりするのではなくて、むしろ仕事をしている感覚ですから」
「そうですか。あなたは遊ぶ暇もないのですか? 楽しいことは何ですか?」
「あまり遊ぶということはありません。でも、絵を描くのが好きです。地面に白い石で絵を描いています。みんなが上手だと誉めてくれます。あとは・・・うーん、あまり楽しいことはありません」
ジェイミーの生活は、およそ7歳の少年らしくないものでした。いろいろな利益関係で縛られた仲間たちは、友達と呼べるものではなく、唯一、地面に絵を描くことだけが楽しみだったとは、あまりにも切ない少年時代と言えるでしょう。
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0178.木のスプーンの記憶
「私は、小さい頃よく母に『なんで木のスプーンがないの?』と聞いていました。
母は私がテレビのアニメか絵本なんかで木のスプーンを見て、興味を持って欲しがっているのだろうと受け流していたのですが、私はどうしても木のスプーンが欲しくて、欲しくてしょうがなかったのです。
木のスプーンで食べたらすごく美味しいだろうなっていつも思っていたのです。
今から考えると、ジェイミーが木のスプーンを使っていたんです。
ジェイミーのお母さんが、まだ元気で食事を作ってくれていた頃、木のスプーンでお母さんのお料理を食べていたんです。
だからジェイミーと私の中では木のスプーンで食べたお母さんの美味しいお料理が残っていて、その記憶が木のスプーンとつながっていたようです」
他愛ない木のスプーンの記憶ですが、彼女の中では、はっとするような思い出だったようです。
私はジェイミーという少年に次第に興味を持ち始めていました。わずか7歳という幼さで病気の母親を抱えながら、必死に生きようとしているこの少年の人生がこの後どのように展開していくのでしょうか?
→ 筆者 ソウルミッション・セラピスト 中野日出美の プロフィール
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0177.お母さんにしてあげたいこと
「お母さんは何の病気ですか?どんな症状が出ているのでしょうか?」
「咳をしています。微熱もいつもあるようです。体がだるくてあまり動けません・・・顔が赤いです。
お医者さんに診てもらいたいけれどお金がないから無理です・・・病気の名前はわかりません。伝染病なのかもしれません・・・」
「そうですか・・・もしお金がもっとあったら、お母さんに何をしてあげたい?」
「・・・ブローチを買ってあげたい」
彼女はつぶやくようにひっそりとそう言いました。
「お医者さんに診てもらわなくていいの?」
「もう、遅いから・・・」
ジェイミーはこの時、もうすでにお母さんがそう長くは生きられないということを子ども心に知っていたようです。
「そうか・・・じゃあ、今あなたが食べたい物は何ですか?」
「りんご!」
彼女は即答で応えました。
「りんごが好きなの?」
「うん。りんごが食べたい」
「いつもはどんな食事をしているの?」
「パンとか・・・あっ・・・お母さんが食事の支度をしてくれた頃は、スープとかいろいろ食べていたんだ。でも今は僕が、お料理を作れないから、パンとかばかり食べている」
彼女は催眠から覚醒した後、とても興味深いことを教えてくれました。
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0176.少年の哀しい身の上
彼女が、あまりに詳しく盗みについて説明するので、私はますます混乱してしまい、この少年の生活がよくわかる場面へと誘導しました。
ところが、彼女は私が誘導の言葉を言い終える前に、いきなりシクシクと泣き出したのです。
「・・・お母さんが・・・お母さんが・・・病気です・・・ベッドで寝ています・・・そして僕に『ごめんね、ごめんね』と言っています。
僕の名前はジェイミーです。お母さんは泣きながらいつも『ジェイミー、ごめんね』と言うのです。
町のはずれの長屋のような所に住んでいます。古く汚い家です。同じような狭い家がたくさん並んでいます。とても汚くて、そして不衛生な所です。
暗くじめじめとした寒い家でお母さんと2人で暮らしています。お父さんはいません。だいぶ前からお母さんが病気になってしまいました。
・・・だから僕が盗みをして、食べ物を買って帰ってくるのです。お母さんは僕が何をしているのか知っています。・・・でもそうしなければ食べることが出来ないので仕方ないのです・・・」
彼女は泣きながら哀しい身の上を話してくれました。そしていつも通り、彼女は自分のことを「僕」と言い出しました。
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0175.いつも盗んでいます・・・
「・・・町の中にいます・・・私は子どもです。目線がとても低いです・・・たくさんの人がいます。私は男の子です・・・7歳です。
・・・盗みをしようとしています・・・男の人の腰のあたり・・・ポケットのあたりばかり見ています。
お金持ちの人はすぐわかります。シルクハットを被り、時計を持っている人がお金持ちです・・・金時計です。ポケットを狙います。
・・・いつもこんな風に盗んでいます・・・」
「あなたはまだとても小さいのに、いつもこんな風に盗んでいるの?それはどうしてですか?」
前世に入ったなり、いつも盗みをしているという告白に、やや驚きながら、私は聞きました。
「わかりません・・・」
「それではあなた自身をようく観察してください。そしてわかったことは何でも教えてください」
「・・・私は少年です。帽子を被っています・・・中袖、中ズボン、ベストを着ています。古い服です。
そして身に付けている物はすべて汚いようです。
薄汚れた感じ・・・茶色の髪の毛・・・白人です。ここは商店街です。石畳です。
ロンドンのようです・・・馬車が走っています。私は盗むことにとても慣れています。男の人の腰のあたりのポケットの中の財布を狙います。
どの人がお金持ちかを観察しています。そうして近づいて行ってすっと財布を抜き取ります。私はまだ背が小さいので、ちょうど盗みやすい位置に財布があるのです」
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0174.ヒプノセラピストが惹きつけられた前世
これまでに彼女は、たくさんの前世をみてきています。そして、今でも時々、私の元を訪れては前世と未来世をみています。
彼女がみる前世は、鮮明で臨場感にあふれ、そして、大変意味深いメッセージを持っています。
そのたくさんの前世の中で、私が個人的に特に印象に残ったものをこのブログで取り上げさせていただいているのですが、さらにその中でも私が個人的に惹き付けられる前世というのがあります。
ほんとうは私の立場上、惹き付けられる前世などと言ってはいけないのですが、彼女はこれを許してくれていますので、あえてそう言わせていただきます。
次にご紹介するのは、私が個人的に特に魅力を感じる前世のうちの1つです。
彼女の催眠に対する感応力は、相変わらず衰えることなく、ますます高まっているようでした。
前世に入った彼女は、いつものように語りだします。
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0173.高校生になった彼女の前世
次にご紹介する彼女の前世は、実は最初は私ではなく、別のセラピストの元でみた前世です。
その後、その前世に大きな意味を感じた彼女が、もう一度私の元で同じ前世に行ってみたいと言って来ました。そこで、あえて、その前世に焦点をあてて誘導したものです。
この前世に誘導した当時の彼女は、高校生になっていました。
すでに何回も前世療法体験を重ね、彼女は自分が目標とする高校に通い、充実した高校生活を送っていました。
ただ、自分の夢を実現するためには、大きな努力と強い決意が必要であるということを知りつつも、果たして自分にそれが出来るだろうか、最後までへこたれずに頑張ることが出来るのだろうか、という不安を持っていたようです。
そんな状況の中で、彼女はたくさんの前世をみています。
次からご紹介する前世は、それらの前世の中のいくつかです。
特にこの後すぐにご紹介する前世は、今までご紹介してきた彼女の前世とは違った印象をお受けになるでしょう。
というのは、あまりにも平凡でありきたりな人生だからです。しかし、実は彼女はこのように平凡な人生もいくつもみています。
平凡でありながら、とても意味深く、感動的な人生です。
→ 筆者 ソウルミッション・セラピスト 中野日出美の プロフィール
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