0095.仕組まれた結婚
前世での彼女であるきくは、今生の彼女とちょうど同じくらいの年齢です。
その時代では当たり前のことであっても、現代の少女にとってはやはりショックなことであることは間違いないでしょう。
ところが彼女の答えは意外なものでした。
「くそっと思っています。びっくりしましたが、すぐに事情が呑み込めました」
きくさんは、意外とタフな性格の女性のようです。そして私はいつもの彼女からは聞くことができないような子どもらしい言葉遣いに、ついにんまりとしてしまいました。
「私はまだ子どもだったので、そのような男女のことがよくわかりませんでしたが、3日間通って来るのがしきたりのようです。
3晩、通って来て、夜が明ける前にいつも男の人は帰って行きます。
そして、最後の日の朝、枕元に丸いお餅が置いてあります・・・
それがどうも結婚した時の儀式のようなものらしいです。ヘンですけど・・・
そのお餅を見て、私は、ああ結婚したんだなと感じたのです」
たいへん興味深いしきたりです。当時の結婚の形が通い婚であるということは知っていましたが、そんなに細かい知識はありませんでしたので、大変面白いと私は感じました。
→ 筆者 ソウルミッション・セラピスト 中野日出美の プロフィール
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