これまでのスキルを連携する手がかりとなる。体験は本当に大事

これまでの講座の中で、しばしば出てきたパーツセラピーには、興味と可能性を感じていたので、いつか学びたいと思っていた。人格交替、パートの取り上げ方、そのインナーチャイルド、前世療法での応用の仕方を学びたいと思った。

1日目、イメージを喚起するトレーニング。絵本や物を使ったりしながら、グループでシェア。それぞれの人の喚起の仕方があることが判った。自分のやり方は、ひとまとまりごとに見ていく覚え方だった。

ディソシエートと自分を知る、二人ペアのワーク。深い葛藤がでるが、それなりにおさまるのでこの方法には使う安心感がある。

2つのイメージのデモ:2つの切手のパートで。技法のひとつひとつがコンパクトであるが、インナーチャイルド、前世療法の中に編み込みやすいと思った。

2日目、2つのイメージ。(1)2つのものを使って:昨日のデモのあと、今日は二人組になって実習をした。たまたま生活史に健忘のあるクライエントで、アソシエートするのに抵抗が見られた。反省点は、ものになること、ものの持ち主になることを区別してアソシエートすることが重要であること。それからカウンセリングの段階で、喚起するためのスペースを余分に用意しておくことが大切だと思った。

クライアントとしての自分は、トラックを走る靴と、棒高跳びの靴とに入ることができ、立体的、躍動的なイメージを得ることができた。

(2)2人の人間で:いわゆる催眠誘導はせずに、ポジションチェンジの方法を使って、(自分の中の)二人の人間と関わる。二つの椅子に、例えば二人の女優になって、ポジションチェンジしながらやりとりしていく。

セラピストは介入役。人間というパーツに入りやすくするために、ここでもVAKが重要であるし、より個性化した方が入りやすく、テーマが出やすい、と思った。セラピストは、観客にお尻を向けないように、反対側に座った方がいいと思った。

3日目、イメージの練習:触覚、味覚、嗅覚、視覚のどの感覚がイメージしやすいか、しにくいか? 私の場合は触覚 > 味・嗅覚 > 視・聴覚。

水先案内人:作曲家。自分の中の兵士:肩に黒褐色の甲羅 → 色彩豊かな貝の殻。海の言を聴く耳のような巻貝=人は敵とは限らず、ハーモニーを奏でるオーケストラの一員となりうる。

4日目、身体の中の変調をきたしているパートとつながる。「めまい」のパートが脳幹部にあり、そこだけに負担を強いていることが分かり、使っていない脳、特に側頭葉、小脳にも連携して働いてもらうようにと展開した。その結果にびっくりした。

被害者としての自分:セラピストとして「全否定されている」という認知が、「違いがある」に変わった。クライアントとして、被害と思っていたが、未熟だったな、と納得した。罪悪感のワーク:罪悪感を持っているクライアントだけに、弁護士の役割をウォームアップすることが必要だと思った。

5日目、仮面のイメージ:気にくわない人。

自分の中の親に気付く、自分の中に大人をつくる:簡にして要を得たもので、とても深まってよかった。父・母の無口な中の思い、気持ちを実感できた。

インステート:セラピストにステートインすることが何よりも大事と実感した。そのときに、ラポール、使うパートも呼び寄せられると思う。

これまでのスキルを連携する手がかりとなってよかった。セラピストとしてステートインすること、その仲で苦労すること、自発的になることで実感できると思った。体験は本当に大事でした。

(群馬県 50代 男性)

ヒプノセラピー・プロフェッショナル講座(5日間)【上級】 受講生の体験談です。