驚きと同時に一種の感動を覚えた

前世とはどのようなものなのか、前世と今生の自分とはどのようにつながっているのかを実際に体験してみたい。さらに、前世療法の在り様を学びたいと思う。

１日目、前世療法とはどのようなものか、しっかりと体験できるのかなどいささか不安を抱いてのスタートであった。最初に、前世療法を学ぶに当たって知っておくべき事について、お話をいただく。

聞くうちに、不安ではなく、むしろ、心して取り組まなければとの思いが強くなった。

デモセッションでは、見逃すまい、聞き逃すまいと、クライアントとセラピストとのやり取りに集中していた。前世療法は、このようなことなんだ、こう進行していくことになるんだと、驚きと同時に一種の感動を覚えた。

次は、自らがクライアントとして、また、セラピスト役として前世療法を体験することになる。

２日目、前世療法の手順や進める際の心構えなどについて学ぶ。大切なこととして、１．クライアントの興味を持つこと、２．話を聞きだすこと、特に感情を引き出すこと、３．クライアントが前世をしっかり受け止めることができるよう、人間性や知識、教養を高めるべきことなど。

実習は、「最近気になっていること」をテーマに行う。セラピスト役としては、スクリプトを頼りに誘導した。前世に導いてからは、ステップをこなさなければという思いがあり、その場面に止まって感情や感覚を引き出すことは十分には出来なかった。

クライアント役として誘導された後は、最初はイメージ自体薄く感じられ、薄い茶色がかった静止画の場面であった。中間世でテーマに沿ったメッセージがもらえたように思う。

途中、先生が介入されたとき、それまでの画面が、急に薄黄緑に変わり、明るく変化して、空気感も変わった不思議な感覚を体験した。

３日目、リレーカウンセリングでは、その難しさを実感した。形だけのカウンセリングで終わってしまったようだ。質問を通してクライアントの問題点、先ず取り組むべき問題点を浮き上がらせなければならない。

それを引き出すことができるためには、カウンセリングのスキルとチカラ、それ以上に自身のバックグラウンドが豊かであることが必要だ。

実習では、「理想の自分とのギャップ」をテーマに、クライアント役としてセラピーを受ける。前世は、江戸時代であろう、幸せな生涯を送った女性である。

メッセージも自身に響いてくるものがあった。カウンセリングで色々と話を聞いてもらうだけでも、気分が軽くなる感じがする。

また、「今さら」という言葉を多く使っていたとは、セラピスト役の方に指摘されるまで、自覚もなく、気付いてもいなかった。

セラピスト役としては、カウンセリングのみを行ったが、問題点を浮き上がらせていくことの難しさを改めて感じた。

４日目、感情の架け橋による前世への誘導を行う。ネガティブな感情の場面を想起し、その時の感情や感覚を高め、そのことを最初に体験した前世に誘導する。

クライアントは、そのような状況における感情や感覚をもれなく話すことができるかというと、そうでもないようだ。質問を通して、クライアント自身の感情・感覚を呼び戻し、それを高めていくことが必要であるが、正にその点が、カウンセリングの難しさである。

特定の場面での感情というのではなく、常に継続して感じ続けている不安などの場合には、取り分けその不安を感情や感覚につなげることがなかなかできなかった。

クライアント役として経験した前世は、NGHの際に体験したのと同じ前世であった。自身にとって意味深い前世なのかも知れない。

５日目、未来世療法について学ぶ。セラピスト役の実習では、クライアント役の希望により、前世療法を行う。今までより、感情を引き出すことを意識した。

３日目、４日目とも、自身がクライアント役の際、先生に介入していただいた時に、いずれも感情の高まりを感じ、涙を流してしまった。

その時のことを思い出してみると、感情を引き出すということは、「今、どんな気持ちですか」と問うことだけではなく、続いてクライアント(前世)の感情にバックトラッキングを行うこと、さらに出てきた感情にセラピストが同じように感じていること、共感していることを、クライアント(前世)に伝え返すこと、このことを重ねていくことが必要なのだと思うようになった。はからずも前世へ誘導する機会を得たので、意識して取り組んでみた。

自分の好ましい未来世は、それが本当に実現するよう、さらに見た以上の未来世を実現するためにも、単に座して待つのではなく、自ら行動を起こすことが重要である。

様々な点で、気付かされること、考えさせられることを多く得られたため、講座に参加して非常に良かった。

この講座は、ヒプノセラピーを学んでいる人は是非受講すべきです。

５日間、ありがとうございました。とても楽しく、受講させていただきました。「

ヒプノセラピーにおいてヒプノは手段に過ぎない、もっと大事なことがたくさんある」その言葉の意味を次第に強く感じるようになってきました。

（東京都　50代　男性）