ヒプノセラピストを目指す方は必須の講座

5日間、大変お世話になりました。私なりにたくさんの学びを得られた5日間でした。学びを得られた実感さえあれば、いつかきっとそれを体得できると信じて。

初日、実り多いセラピーを提供するためには、カウンセリングでの問題の絞込みがどれだけ的確であるかがモノを言うのだということを思い知った。

また、クライアントの持つ問題を明らかにしていくためには、最終的には非常にプライベートかつセンシティブな部分に切り込まなければならないが、自分に自信がないためか「遠慮」してしまう自分がいる。

2日目、まるで想定外の前世を見て非常に戸惑った。そして、強烈な感情を経験したのだが、結局「なぜこの前世を見たのか」がわからず、重たいしこりのようなものが残った。非常につらい。
 
クライアント役の疲れのせい(にしたい)もあり、セラピスト役の時には基本的な導入の手順すらおぼつかない始末。たぶんカウンセリングも半端であったと思う。

でも、クライアント役の方の集中力に助けられ、またセラピー中の先生方のアドバイスにも、おおいに助けられ、無事終了。反省も多いが、その分得るものも大きかった。
 
3日目、クライアント役では、初めての紀元前の前世を体験した。羊皮紙の感触。鮮明に覚えている当時の文字の形。自分の欲求の源を知ることができた。また一市民とはいえ、歴史的事件の瞬間に立ち会えた(立ち会ったと知った)ことに大感激。

セラピスト役では、またもカウンセリングでの焦点の絞り方が甘く、前世には入ってくれたものの、クライアント役の方には「なぜ今、自分がこの前世をみなければならなかったのかがわからない」という混乱をもたらしてしまった。

明日は外部の方をお迎えしてのセッション。落ち込んでいる時間はないので帰宅後よくよく反省。すると私のつたないカウンセリングのメモの中にすら、たくさんの「キーワード」や「サイン」がちらばめられていることに気づき愕然。

問題を探っていく直感が鈍っているということか? それとも単なる注意力の欠如か? 前者だとすればけっこう致命的、後者だとするとクライアントに対して失礼この上ない。大反省。と同時に自分の抱えている問題によーく気づき、いくぶんすっきりする。

4日目、クライアントをお迎えした実習。昨日までの自分のダメダメさを反省しながら、最低限つつがなくセッションを終了しようと思ったのもつかの間、臨床面談中に早くも想定外の(今回は想定外が多い。。。)致命的な失敗をおかしたため、催眠誘導に影響が。。。。

セッション途中にも幾度となく先生から小声でアドバイスをいただくなどして、何とか無事終了。冷や汗ものだったが、実際的な自分の問題点をたくさん再認識&新たに気づくことができた貴重な実習であった。

5日目、2日目の前世に戻り、その意味をやっと理解できてすっきりした。と同時に、自分の中の漠としてはいるが癒すべき新たな存在を発見してしまったようだ。

また他の方の実習を見学しながら、こんなことを思った。プロとしていろいろなクライアントと対峙していくからには、セラピストは完全に癒されていなければならない。

そして、どんな問題にも対峙していける度量とともに、多面的でありながら、時には限定的な側面のみでセラピーを行う、などの多様なものの見方ができる柔軟性・順応性も必要なようである。

そして、人様の神聖な前世や過去に立ち会えることへの畏敬の念と同時に、自分の内部ともいつ対峙してもたじろがない自信と覚悟が必要なのだ。

また、クライアント役の時、前世の人格が「他の登場人物に人格交代をすることを拒否する」、中間世では「互いに互いの立場をよく理解納得しているからこそ、思想的には相容れないことを理由に、触れ合うことのないまま統合する」という、いままで経験したことのない展開に遭遇。

今回のテーマが「思想、信念、愛などの心理的な支柱の重要さとそれを失った時の飢餓感を経験すること」「それらを通して互いを尊重しあうことの重要さ」だったからか? 催眠中なのに、興味深かった。

セラピスト役では、またもカウンセリングで感情を多く引き出せないままセラピーに突入。しかし、クライアント役の方の集中力に助けられてしっかり見るべき前世に入れた。

セラピー中はカウンセリングでの反省点を取り戻すべく、重要な場面での感情の引き出しにフォーカスし、なんとか今まででは最もうまくいったかな。。と思えるセッションができた。

ただし、時間はかかりすぎ。実際のセッションでは適切な時間配分も重要になってくるので、内容はこのレベルを最低限クリアしつづけながら、カウンセリングと時間配分が次への持ち越し課題か。

苦しくも実り多い5日間だった。前世療法I で得た「できるかも」としいう自分への自信がもろくも崩れ、そして「いつかできるかも」に再生していった5日間だった。

やはり、人の心を扱わせていただく仕事は甘くはないし、私自身もクライアントにより多くの気づきや変化を持ち帰っていただけるようなセラピストになるべく、これからももっと勉強が必要であると痛感した。

ヒプノセラピストを目指す方は必須の講座だと思います。実践的な知識を得ることができます。実践に不可欠な、といった方がふさわしいかもしれません。

(東京都 40代 女性)

前世療法・未来世療法 専門講座 レベルII (5日間)【最上級】 受講生の体験談です。