ED(勃起不全)で悩んでいた男性の事例

今回は、ED(勃起不全)で悩んでいた男性(36歳)の事例を、お話します。

クライアントさんのご許可を得て、ご紹介しています。

また、ご本人への配慮から、この内容の一部は事実を変更させていただいております。

1回目のセッション

ED(勃起不全)で悩み、苦しみ、催眠療法を希望されて、来室されたのが、地方公務員の卓也さん(仮名、36歳)でした。

卓也さんは、6年前、30歳の時に、3歳年下の女性と結婚し、今は奥様と2人暮らしです。

卓也さんはがっしりとした体格で、傍目からは健康そのもの、のように見えました。

しかし、カウンセリングが始まってすぐ、卓也さんが、私に、話してくれた内容は、実に深刻で、かつ複雑性の高いものでした。

卓也さんは、このように語ってくれました。

「実は、お恥ずかしいのですが・・・

かれこれ妻と5年間、性交渉がありません。

いえ、妻との仲は良好です。

なのですが・・・

なんというか、性交渉不能な状態なのです。

病院にも行きました。検査もしました。

その結果、これといった原因は見当たらないとのことで、つまり、心因性のものではないか、ということでした。

カウンセリングも、受けてみましたが、一向に変化はありませんでした」

男性としては大変、悩ましく、そして語りづらいことであった、と思います。

しかし、卓也さんは、勇気を奮って、私のセラピーを受けにやって来てくださったのです。

私は、そのお気持ちを汲みながらも、もしかすると、催眠療法が、功を奏するのではないか、という直感的な思いから、卓也さんとのカウンセリングを深めていきました。

「お話しづらいことかと思いますが・・・

ぜひ率直に話し合っていきましょう。

そして、何かしらの改善を一緒に図りたいと思います。

まず、性交渉不能な状態についてなのですが、具体的には、どのような状態ですか?」


私の質問に、卓也さんは意を決したように、語り出してくれました。

「はい。よろしくお願いします。

僕の場合は、ED、勃起不全という症状です。妻と性交渉したい、という思いはあるのですが・・・

実際に、体の方が、不能という状態です。

そして、その症状に対処するための薬も試してみましたが、
体に合わず、やむなく断念しました。

あとは、心因性ということなので、何か、僕の心の問題なのかな、と思います。

カウンセリングでは、これかなあ、というものは出たような気もしますが、だからと言って、症状が改善したわけではありません。

そして、実は妻は子どもを欲しがっていまして、何とかして、この症状を治して、子どもが欲しいと思っているのです・・・」

その後、これまで受けたカウンセリングの内容や、卓也さんなりにこれが原因なのか、と思われている職場でのストレスについて、
話し合いました。

長いカウンセリングの後、私は、卓也さんのEDの原因は、職場でのストレスではなく、もっと昔、そう、子ども時代の親との関係、そして、とある1つの体験にあると、私は判断しました。

その部分に介入するには、どうしても深いレベルの催眠状態が、必要となります。

しかし、観察したところ、卓也さんは、どちらかというと催眠に入りにくいタイプのクライアントさんでした。


そこでまずは、催眠に入るためのウオーミングアップをしました。

そして、まず1回目のセッションとして、NLP(神経言語プログミング)を使った催眠を、体験していただきました。

以下、卓也さんのご感想からの抜粋です。

「催眠というものに、まったく見識がないまま、今回、個人セッションを受けさせていただきました。

カウンセリングで思いのほか、深い話になっていき、驚きました。

子ども時代の頃のことなどは、忘れてたこともたくさんありましたが、少しずつ記憶を取り戻した感じでした。

また、椅子を使った催眠や裁判所のようなイメージを使った催眠は、後で先生に『これが催眠というものなんですよ』とお聞きするまで、催眠にかけられているとは思っていなかったので、びっくりしました」

ED(勃起不全)で苦しんでいた卓也さんの初回のセッションは、徹底したカウンセリングと、数種類の催眠を、体験していただきました。

卓也さんのEDの原因は、心因性のものであり、その元々の理由は、幼い頃の親との関係や、とある体験にある、と分析し、深い催眠療法に踏み切ることを決めました。

しかし、そのためには、クライアントさんを、深いトランスに誘導する必要があります。

卓也さんは、これまで当たり前ですが、催眠の体験がなく、催眠に対する不安や疑問をたくさんお持ちのようでした。

そこで、「まずは催眠にこだわらなくて結構です。いったん、催眠に入ることを忘れてください。そして私の指示に従っていただきたいのですが、よろしいですか?」と言いながら催眠に入れました。

一見、矛盾するように感じられるかもしれませんが、こんな風に
催眠に入れる方法もあります。

卓也さんは催眠に入れるかどうか、を心配されていましたので、催眠に入る必要がないと言われて、安心した様子でした。

そこでNLP(神経言語プログミング)とパーツセラピーを体験していただき、まずは卓也さんの現状把握と、客観性や視点を広げていただきました。

そして、催眠に入れたことを実感していただき、次回のセッションの準備を整えました。

2回目のセッション 3歳児の恐ろしい体験

2回目のセッション時には、卓也さんはすっかり安心して、くつろいだ表情で来室されました。

そこで、インナーチャイルド療法をすることにしました。

面白いほど上手に、そして深く、卓也さんは催眠に入っていかれ、あっという間に、退行していきました。

4歳、3歳、1歳へとそれぞれ退行し、それぞれの年齢での課題を消化していきました。

特に、2歳の場面では、卓也さんが、これまで抑え込んでいた怒りと怯えという感情を表出してもらいました。

3歳の卓也君は、保育所の保育士さんに、叱られていました。

何度言われても、トイレを上手に使えず、ちょくちょくパンツにおもらしをしてしまう卓也君に、保育士さんは呆れ顔で、そして、時には嘲笑さえ浮かべながら・・・

「今度、おもらしをしたら、このおチンチンを、ハサミでちょん切っちゃうからね!」

と、手をハサミの形にして、卓也君の性器を切る真似をしました。

卓也君は、お家ではちゃんとトイレでおしっこが出来るのですが、なぜだか保育所ではおもらしをしたり、間に合わず、トイレを汚してしまったりして、保育士さんに手間をかけていました。

忙しい保育士さんにとっては、面倒な子どもだったであろうと、
大人になった卓也さんは言っていました。

保育士さんにとっては、ほんの冗談のつもりで言った言葉であり、まさか3歳の男の子の心に記憶として残るとは、夢にも思っていなかったことでしょう。

しかし、3歳になったばかりの小さな坊やにとっては、大変、恐ろしく、身も心もすくみあがるような出来事だったのです。

3歳の坊やに戻った卓也さんは、しくしくと泣き始め、やがて、「怖いよー、嫌だよー」と泣き叫びました。

現実での、3歳の時の卓也さんは、ただ、ただ恐ろしくて、声も出せず、保育士さんの言葉に、こっくりと頷いただけでした。

しかし、催眠によって退行した卓也君の感情の蓋を開くように、働きかけると、小さな子どもの恐怖心が、表出し始めました。

その後、3歳の卓也君を癒しました。

そして、実際には、保育士の先生は、そんな怖いことをする力を持ってはおらず、この先も大丈夫、と伝えました。

4歳と1歳の退行場面でも、それぞれ、抑圧されていた感情を、表出させ、潜在意識を統合しました。

以下、セッション終了後の卓也さんのご感想です。

「なんで、こんなに泣いちゃったのかな・・・

でも、勝手に涙が出て、出て、仕方なかったんですよね。

頭のどこかで、俺、いったい、何やってんだ?

って思っているんですけれども・・・変な感じですよね。

でも、なんか、ああ、そうだったんだって・・・

こんなちっぽけなことだったんだって・・・

今の自分にしてみれば、笑っちゃうようなことなんだけれど、

小さい頃の自分にとってはすごく怖いことだったんだな・・・」

不思議そうな、何か少し考え込むような表情で、卓也さんは、2回目のセッションを終えました。

そして、私たちは、3回目のセッションを約束しました。

ED(勃起不全)に悩む男性が体験した前世とは・・・

そうして、3回目のセッションに臨まれた卓也さんですが、催眠に対する不安はおろか、もはや催眠療法に対して、大きな興味をお持ちになり、積極的に自ら、催眠へと入っていけるようにさえなっていました。

3回目のセッションでは、あえて、前世療法をチョイスし、あっという間に催眠に入る方法で、前世の人格にアクセスすることが出来ました。

以下、前世の人格にアクセスした卓也さん自身の言葉をご紹介します。

「ああ・・・僕は女です・・・女性です」

少し戸惑った様子で、卓也さんは語り出しました。

そんな卓也さんに私は、

「そう、あなたは女性なのですね。

それでは、女性であるあなたの体と心で体験してください」

と指示をしました。

「・・・私は・・・今、痛い・・・

痛いです・・・

なんでだろう?・・・

あっ、わかった。石を投げつけられているからだ。

みんなが私に石をぶつけてくる・・・

痛い・・・」

卓也さんの前世の人格である女性は、震えるようなか細い声で、痛がっています。

「なぜ、あなたにみんなが石を投げつけてくるのですか?」

「それは・・・

みんな、私が嫌いだから・・・

私のことを汚いとみんなが思っているからです・・・」

石を投げつけられている女性は、しくしくと泣き始めました。

その泣き声は、ひどくか細く、なおかつ、絶望的な響きを持つものでした。

「私は、汚いのです・・・

ううっ・・・

私は体を売って生きている女なのです・・・

私の体は汚れているのです・・・

私など、死んでしまった方がいいのです・・・

でも、おお、神よ、あなたに合わせる顔がない・・・」

体を売って生きているという、その女性はクリスチャンでした。

「私は・・・

私も、小さな頃は、清い少女でした・・・

でも、母が亡くなり、私が生きていくためには・・・

パンを買うためには・・・

身を売るしかなかったのです。

私は、普通の仕事には就けませんでした・・・

なぜなら、私は目が見えないから・・・

目が見えない私に出来る仕事はありませんでした。

母が亡くなったばかりの10歳の頃には、教会でパンを貰い、スープを飲ませてもらい、生きていました」

我が身を売って生き長らえている女性は、盲目でした。

「そう・・・

なぜ、あなたは身売りをするようになったの?

あなたは今、おいくつ?」

「私・・・14歳です・・・」

なんと・・・ 彼女は、まだほんの14歳の少女だったのです。

「ある日、教会でパンをもらって、家へと向かっていた時、待ち伏せしていた男の人たちに襲われました。

彼らは、前から目の見えない私を狙っていたのです。

私を守ってくれていた母が死に、彼らは私を襲いました・・・

ううう・・・」

盲目の少女は、嗚咽を漏らし始めました。

なんということでしょう。

まだ小さな少女がある日、急に男たちに襲われるなんて・・・

守ってくれる母親を失った盲目の少女を襲った男たちに、私は心から嫌悪を感じました。

「私は・・・ボロボロになりました。

でも、このことは誰にも知られてはいけないと思いました・・・

ううう・・・

それなのに、それなのに・・・

えっ、えっ・・・・・・

男たちは、その後も何度も私の家にやって来て、同じように私を襲いました。

そして、いつの間にか、私は、村中の人たちから、嫌われるようになりました。

村の人たちは、私のことを売り女(ばいた)!売り女(ばいた)!と蔑みました」

いつの間にか、彼女の嗚咽は止み、どこか諦めきったような、無力感が彼女の心全体に広がっていくのがわかりました。

盲目の少女の悲惨な身の上に、セラピストである私も、言葉を一瞬失い、胸が詰まりました。

「誰か、あなたを助けてくれる人はいないの?」

私にはそう、質問するのが精一杯でした。

「いいえ、いません。

私はもう純潔ではありません・・・

神さえも私を救うことは出来ないのです。

実際、最初に男たちに襲われた時に、私は必死に神に助けを乞いました。

でも、でも、神は私をお救いにはならなかったのです。

私の体は汚れ、神を信じられない私は心さえも汚れてしまいました。

あとは、地獄に落ちるしかありません。

いいえ・・・

今、こうして生きていることこそが地獄なのです・・・

ああ、楽になりたい・・・」

今、少女は自分の身の上に起こったことすべてに対して、さらには神にさえも、絶望している様子でした。

幼い頃に、父親を亡くした少女は、敬虔なクリスチャンである母親と共に真面目に生きて来ました。

毎日、母親と共に教会で祈りを捧げ、心から神の教えを信じて、成長してきたのです。

ところが、身勝手で、残忍な男たちの行いのために、村人たちから誤解され、少女自身も自信も誇りも失い、今や神にさえ見放されたと感じているのです。

「私は・・・

ああ、良かった・・・

もう死ねる・・・

地獄でも構わない・・・

石を投げつけられて、そして死ねる・・・」

生きていること自体が地獄であると言った少女は、村人たちから、石を投げつけられて、死んでゆきました。

「ああ・・・

もう痛くない・・・

あっ・・・

お母さん!・・・

お母さんです!

お母さんはずっと私のそばに居てくれたのです。

お母さんが、私の手を握って・・・

そう、いつものようにお母さんは、私の手を引いて・・・

あれ?

お母さんの顔が見える!

目が見える!

お母さん! お母さんが笑っている!

全部見える・・・

山も、川も・・・

空も、雲も・・・

ああ・・・

そして、神も・・・

神は、神はちゃんとこんな私を天に思し召しくださいました・・・

神よ!

許してください。

あなたを一時でも信じなかった私を・・・」

盲目であった少女は、短く悲しい人生を終えた時、完全に視力を取り戻し、そして母親や神が、実は自分のすぐそばにいたということに気づきました。

その後、少女であった人生全体とその意味を丁寧に一緒に振り返り、解催眠しました。

催眠から目覚めた卓也さんは、すべて理解しきっていると言った表情でした。

「そうだったんですね・・・

僕は、あの目が見えない少女であった時、本当に男たちに性交渉を無理強いされるのが嫌でした。

怖いと思いました。

恐ろしかったのです。

気持ち悪かったのです。

だから、心から男たちの性器を憎みました・・・」

卓也さんは今の自分が抱えているEDという症状が、この前世に関係していると確信している様子でした。

その後も、細かく事後面談して、3回目のセッションを終えました。

そして、とうとう次回は最終セッションとなる予定です。

ED(勃起不全)の原因をさらに探ると・・・

さて、卓也さんのED(勃起不全)は、結婚後1年経ってから発症しています。

インナーチャイルドや前世に、その原因を見い出せたものの、なぜ結婚後1年も経った時に発症したのかと、私は不思議に思いました。

卓也さん自身にも、まったく心当たりがないとのことでした。

そこで、EDを発症する直前のことについて、さらに詳細なカウンセリングを行うことにしました。

すると、大変興味深いエピソードを入手することが出来ました。

卓也さんには、4歳年上のお姉さんがいます。

子どもの頃から、お姉さんと卓也さんは仲良しで、いつもお姉さんの後を付いて歩いていたのを覚えている、と卓也さんは言います。

「さすがに小学生くらいになる頃には、姉貴の金魚のフンではありませんでしたが、それでも家ではよく一緒に居ましたね。

中学生や高校生になっても、一緒にテレビを観たり、学校のことなんか、親には話さないようなことでも、姉貴には話せていたりしました」

卓也さんのお姉さんは、大らかで明るい性格だったそうです。

そんなお姉さんは、現在40歳になられているそうです。

お姉さんは、27歳で結婚。

ここ10年は、3人のお子さんの子育てに奮闘中とのことでした。

「4人のお子さんとは・・・

にぎやかでしょうねえ・・・

でも、現代のご家庭としては、子だくさんと言えるでしょうね」

との私の質問に・・・

「そうなんです。

実は、姉貴は、あまり子どもをたくさん欲しいとは、思っていなかったようです。

だけど、思いのほか、妊娠しやすい体質だったとかで・・・

今でも旦那にぶーぶー、文句を言っていますよ。

は、は、は!」

と、明るく卓也さんは笑いました。

私は、ふと、感じた言葉を口にしました。

「そうですよねえ~、

産んだお子さんはみんな可愛いものですけれども、子育てを主に担当しなければならない女性は、大変ですよね。

失礼なことを伺いますけれども、お姉さんご夫妻は、避妊をちゃんとしなかったということなのでしょうか?」

「ああ、そうみたいなんですよ。

そんなに簡単にコロコロ子どもが産まれるわけはない、

なんて、義理の兄が高を括って、避妊を嫌がったみたいで・・・

それを姉貴は恨みに思っているようです」

「そうですか・・・

それで、4人目のお子さんを出産されてからは、ちゃんとバースコントロールをするようになったのでしょうか?」

「ええ、実は妊娠したのは4回だけではないんです。

出産したのは4人ですが、合間に2人中絶しているのです。

それで、姉は義理の兄に、パイプカットしてくれなければ、今後一切、寝室を共にしないと脅したようです」

なるほど、なるほど、と私は思いました。

「義理のお兄さんが、パイプカットの処置をしたのは、いつ頃のことですか?」

「えーっと、4、5年前だったかな?・・・

え?・・・ 

なに、まさか?」

卓也さんは、急にはっと目を見開き、私の顔をじっと見つめました。

そこで、卓也さんを、5年前にもう一度退行させることにしました。

ED(勃起不全)が発症した5年前に退行すると・・・

「今、実家で、姉貴と母親がこたつに入って話し込んでいます・・・

僕は・・・

えっと・・・

正月なので、寝転んでテレビを観ていて・・・

妻は買い物に行っています・・・

姪っ子たちは、二階で親父と遊んでいます・・・

僕も姉貴もビールを飲んでいて・・・

姉貴は少し泣いているようです・・・」

その後、人格交代のテクニックで、お姉さんの体の中に、卓也さんを移動させ、お姉さんとして、お話していただきました。

「もう! ほんっとに頭に来ます!

あの人(卓也さんの義理の兄)と来たら、何度お願いしても、避妊してくれないのです。

女の体を何だと思っているのか!

それでなくとも、産めない子だっていたというのに!

もう私は二度と性交渉したくない!

女をバカにしてる!」

卓也さんのお姉さんは、芯から腹が立っている様子です。

その後、卓也さんに変わってもらい、解催眠しました。

卓也さんは、産まれた時からずっと一緒で、仲良しの姉が、この様に泣きながら、何かを訴えるのを聞くのは初めてでした。

いつもは、男勝りで気が強い姉が、女である弱さや男の身勝手さを、嘆いていたのです。

その瞬間、卓也さんの潜在意識で、何かが結びつきました。

それは、保育士さんにおもらしをしたら、おチンチンをハサミでちょん切ると脅された、3歳の時の恐怖。

さらには、前世で盲目の少女であった時に、卑劣な男たちに襲われたことなどです。

もちろん、その時の卓也さんは、そんなことを、自分の潜在意識が検索しているなどと、思ってもいませんでした。

しかし、今回、数回の退行療法を経験した、今の卓也さんには、はっきりと理解出来たようです。

子どもの頃から、最も近くにいた女性である姉が、1人の女性として、男の身勝手さを嘆き、パイプカットを夫に強く望んでいることを聞き、おチンチンを切られてしまう3歳の時の恐怖が蘇ったのです。

また、男勝りで気丈な姉が、義理の兄との避妊しないままの性交渉を避けられず、嘆いている姿を見て、前世の盲目の少女の哀しみや、男性器に対する嫌悪感が長い時を経て、ありありと蘇ったのです。

それらが、卓也さんのEDの直接的な原因でした。

その後、それらを統合するようなセラピーを行い、必要な部分は連結し、不必要な部分は分離しました。

こうして、卓也さんのEDは無事、改善されました。

 

自分では、大したことではない、と思っている出来事や体験が、潜在意識の深いレベルで、人生を左右するような大きな問題を、引き起こしていることがあります。

このような場合、通常のカウンセリングなどでは、解決の糸口がつかめません。

潜在意識の深いレベルで、問題が起きている場合には、その深いレベルにアクセスして、問題を掘り起し、改善していきます。

ヒプノセラピーは、潜在意識の奥深くに秘められて、クライアントさん自身が気付いてもいない問題に、直接アプローチして、解決を図っていくことができます。

しかし、このようにできるようになるためには、それなりのトレーニングを積むことも必要です。

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