分かるだけではなく「できる」感覚を掴むことができました

ヒプノセラピーに必要な、催眠導入手法、暗示法などの基本を理解し、それを確実に行うことができるようになるために受講した。

初日は「催眠とは何か」を始めとして、催眠についての基本的な事柄を学ぶ。被暗示性テストでは、身体の揺れのテストや、ベーシックでは行わなかった合掌テストと段階的リラクセーション・テストなどを、セラピストとクライアント役の双方を体験しながら実習した。

合掌テストでは、両手が強くひっつき、指先が白くなり、両手の指の付け根にもしっかりと跡が残るほどであった。段階的リラクセーション・テストでは、筋肉が緩んでいく感覚が、じわりじわりと身体全体に広がっていくのがとても心地良く感じることができた。

2日目は、催眠による影響、催眠に関する情報、暗示のマネジメントについて講義のほか、催眠誘導法として、黒板誘導法、ドクター・フラワーズ誘導法、即効催眠の実習を行う。

黒板誘導法では、黒板の文字をイメージすることができ、スムーズに催眠に入ることができた。セラピスト役としては、いずれの誘導法も、スクリプトやメモを頼りであったことや、声のトーンやスピードなど、まだまだであり、繰り返し実習し自分のものにして行く必要がある。催眠にかかることが楽しい。

3日目は、セッションの組み立て、ペンジュラムの使い方、自己催眠、催眠深度の測定を行う。自己催眠は、ちょっとした時間さえあれば簡単にできそうなので、是非試したい。催眠深度の測定の実習では、セラピスト役、クライアント役をそれぞれ2回行った。いずれも、第2段階であった。受講生の中では最も低い段階であった。

催眠にかかることの意味や楽しさが分かってきたので、さらに上の段階までいった受講生の方をうらやましいとも思った。被催眠性、催眠深度を高めるために、何か行うと良いことはあるかとの質問に「そのような努力は、顕在意識を働かせることになる・・」との話。そのとおりである。じっくり取り組んでいこう。

4日目は、催眠とは、強化のスクリプト、後催眠暗示、イメージ療法のデモ(ハイパーエンぺリア、ハーバー・ミスティカル誘導法)行動アセスメント(BASIC)を学んだ。

催眠に入ること、催眠を学ぶということについていろいろとお話をいただき、催眠深度の低さに少々消沈していたのが、ほっとしたような気がした。ハイパーエンぺリアのデモでは、いくつかのシーンをイメージすることができ、とても心地よく、感動的であった。

イメージ療法では、実際にカウンセリングから思考停止法を行うまでの一連の流れを見せていただいた。BASICを踏まえて問題を明確にし、目標とすべき行動を特定するカウンセリングの重要さを感じた。適切なカウンセリングがあってはじめて、的確なセラピーを行うことができる。

5日目は、思考停止法の実習、ゴール設定、禁煙プログラム、ウエイト・マネジメント、ストレス・マネジメント、自己催眠講座の開講、年齢退行等について学ぶ。

思考停止法の実習では、カウンセリングによる行動の特定、そのシーンをスローモーションで具体的にクライアントに再現させることやストップをかけるタイミングなどのキーとなるポイントをしっかりと押さえておく必要がある。

年齢退行、感情の架け橋についての話は興味深かった。前世療法、インナーチャイルド療法への関心が一層、高まってきた。

6日目は、系統的脱感作法とGIFTの実習を行った。いずれも先生のデモの後に、ペアを組んでセラピスト役とクライアント役を演じた。

系統的脱感作法では、予め階層用紙に不安や恐怖を感じる要素を整理しておいたものを用いたが、GIFTでは面談からセッションを組み立てた。クライアントが自身の将来の理想の姿をイメージし、明らかにしていくためには、セラピスト役のカウンセリング技術や誘導の良否が重要であることを実感した。

7日目は、自動書記、催眠あれこれ、プロになるに当たってについての話の後、「自我強化のスクリプト」のグループセッションを行っていただく。

目覚めた後、思わず、「ありがとうございます」と言ってしまった。その後の実習では、セラピスト、クライアントごとに、やりたいもの、やってもらいたいものの希望をもとにマッチングを行い、ペアを組んで行った。

自身は、クライアント役としては、(段階的リラクセーション+思考停止法)を、セラピスト役としては、(段階的リラクセーション+自我強化)を行った。セラピスト役としては、入り込んで少々演じることも必要か。セラピスト役として、最初はGIFTを考えていたが、上手く誘導できるか心配になり、弱きが出てしまった。

8日目は、前世療法を体験した。前世療法の意義やその流れ等々の説明の後、グループセッションを行っていただいた。次に、ペアを組んで、セラピスト役とクライアント役をそれぞれ体験した。「これが前世なのか」というのが正直な感想である。

まだ、擬似退行に留まってでいる。早く、真正退行へと進み、前世を体感したい。そのためにも、深い催眠に入れるようになることが必要である。

振り返ると濃密な8日間だった。「自分を知りたい、知ることができるのではないか」ということから、さらに学ぶことによって、「自分自身が変われるのではないか」と強く思うようにもなってきた。ありがとうございました。

ヒプノ、ヒプノセラピーの基本となることを、しっかりと教えていただきました。また、両先生から色々とお話を聞かせていただいたことが、心に残っており、自分にとって大きな収穫となりました。

後は、少々時間がかかるとは思いますが、学んだことを、自分のものにし、是非、使えるようにしていきたいと思います。

講師の説明は分かりやすく、丁寧に教えていただきました。「やってみせ 言って聞かせて させてみせ 褒めてやらねば 人は動かじ」山本五十六が良く用いていた言葉とも言われていますが、正にこのとおりでした。

また、実習が多くあったことで、分かるだけではなく、「できる」感覚を掴むことができました。

この講座は、中級・上級へと進んでいくための基本なので、今後にたいへん役立つ。上のクラスに進んだ時に、おそらく、今とは別の気付きがあると思う。

アメリカのヒプノセラピストがプロになるために必要な実践的な内容で、実績があり、また、検証されたカリキュラムであることから、ヒプノセラピストを目指す人ばかりでなく、ヒプノやヒプノセラピーを学んでいこうとする人には、是非受講を勧めたい。

詳細なものではなくても、いつ何を行うかが分かるものがあると良いと思う。今回は、連続するスケジュール設定であったので、予習などはできる情況にはなかったが、土・日を単位に何週間かに亘って行うスケジュール設定になるのであれば、予めスクリプトを読んでおくなど、それほど負担とはならない事前の準備ができるのではないだろうか。

日出美先生、瑛彦先生ありがとうございました。

体力が持つかなどと、要らぬ心配をしておりました。特に3日目あたりからは、セミナールームが、何か落ち着き懐かしいような感じで「いつまでも居たくなる」気持ちになるというのも頷ける気がしました。

また、一緒に受講したメンバーも、何か縁というべきのもに引き寄せられた、そんな感じを強く抱くようにもなりました。おそらくは、
自分では気付いていない何かを沢山いただいたのではないかという、
そんな気がしてなりません。

今後、少しずつではありますが、さらに前に進んで行きたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

(東京都 50代 男性)

プロセラピスト実践講座(8日間)【初級~中級】 受講生の体験談です。