心にぽっかり空いた穴・・・
一緒に過ごした楽しい日々がよみがえるたびに、
と、あの子の姿を探してしまう・・・
当たり前に一緒に過ごしていた愛するペットを亡くした方なら、そんな経験が、きっとおありになるのではないでしょうか?
「ペットロス」という言葉は、年々社会で広まり、知られてきています。
しかし、家族同様、もしくは、それ以上の存在である動物たちを失った人の喪失感や痛みを、本当の意味で理解し、共感し合える機会や場所は、実は、なかなかありません。
動物たちが、病気になったり、怪我をしたりした時には、動物病院に連れて行けば、それ相応の治療を受けられます。
しかし、必ずや訪れる最期のお別れの時の対応の仕方や選択肢や、看取る側の気持ちの準備に対しては、しっかりとしたケアを受けることは、難しいのが現状です。
そして、愛する家族の看取りだけではなく、看取り後の飼い主のどうしようもない心の慟哭は、持って行き場がないまま、心の奥底に封印せざるを得ないことがほとんどです。
しかも、場合によっては、生きるために、その罪悪感や哀しみ、痛みを心の底に沈め、そして蓋をして何十年も生きていることもあるのです。
実際、私が関わってきた事例では、かつて子ども時代の動物たちとの交流やお別れが、悲しいまま、納得ができずに終わってしまい、大人になってからも、苦しみ続けている方も、決して少なくありません。
しかし、それは、いつも気づきの外にあります。
だから、具体的にそれらの辛い経験が、自分の人生や人間関係に、大きな影響を及ぼしているなどとは、夢にも思えないのです。
でも、現実には、無垢な動物たちとの何かしらの交流が、私たち人間の心や魂に、大きな影響を及ぼしています。
それほど動物たちの心や命、存在のエネルギーは大きいものなのです。
今から十年ほど前、動物救助のボランティア活動をしていた私は、自分の不注意から、保護していた1匹の子猫を死なせてしまいました。
その子猫に、申し訳なくて、申し訳なくて、何か月も眠れない日が続きました。
どうにかして償いたいと思うのですが、どんなことをしても、その子猫の命にふさわしい贖罪など思いつかず、せめて、その子猫のそばに行ってあげたい、などと思うようにさえなりました。
そんな時、藁にもすがるような思いで、たどり着いたのが、死んだ動物とコンタクトが取れるアニマルコミュニケーターの女性の元でした。
それまで、占いや人生相談などまったく興味がなく、雑誌の星座占いなども読み飛ばして、生きて来た私です。
ところが、その時の私は、人生で最も追い詰められていました。
万が一でも、亡くなった子猫とコンタクトが取れる可能性があるのなら・・・と、すがりついたのです。
「亡くなった子猫の写真を持って来てください」と言われ、娘に付き添いを頼み、一緒にその女性の元を訪れました。
下町の小さなアパートの一室に通された私たちは、子猫の写真を女性に渡しました。
あえて、子猫の死因や性格や、日常のエピソードは、何も告げずにいましたが、うちにはたくさんの犬がいることや住んでいる場所などは聞かれるまま話しました。
女性は写真をじいっと見つめて、「この子は犬が大好きなのですね。あまり猫は好きじゃないようですねえ・・・フワフワした物に包まれるのが大好きですね・・・この子は、おうちのお庭に埋めて欲しいと言っていますよ・・・」などと、話し出しました。
「はあ・・・」と、言って黙ってしまった私を見て、さらに女性は「ああ、でも、お母さんのそばに、そのまま居てもいいとも言っています・・・それから時々は、犬も怖かったのかな・・・フローリングの床も好きだったと言ってますよ・・・」
などと、付け足しました。
まあ、確かに子猫なので、フワフワした物は好きだったかもしれません。
しかし、他の子猫に比べて特にその子が、フワフワした物を好んだということはありませんでした。
また、自分以外の猫は、どの猫も大好きで、甘えていきましたが、犬はどの犬も嫌いな子でした。
そして、持って行った写真は、その子がフローリングの床の上に敷いたベビー布団の上で寝ているものでした。
当たっているような・・・当たっていないような・・・
結局、高額な料金を払って、娘と2人「なんだかねー・・・」と言いながら、うな垂れて、ますます虚ろな気持ちになって帰途につきました。
スピリチュアルなカウンセリングが、すべていかがわしいとは言いませんが、それでも中にはやはり、飼い主の哀しみに乗じて、不確かなカウンセリングをする人も中には、いることだろうと思います。
それでも、その時の私のように、「藁にでもすがりたい・・・」という思いの飼い主さんは、たくさんいるはずです。
それは、「一時でも、再びあの子と繋がれるのなら・・・」
「あの子にどうしても聞いてみたいことがある」
「あの子にどうしても伝えたい思いがある」
という強い思いがあるからです。
でも、もしも、亡くした子ともう一度繋がれる人間がいるとしたら、必ずしもスピリチュアルな特別な能力を持った人ではなく、むしろ、その子のことを誰よりも知っていて、愛している飼い主以上に、繋がれる人はいないはずだ、と私は思うのです。
私はその後、周囲の人の支えやヒプノセラピーを通して、あの子と繋がり、再びこの人生でめぐり会える可能性に、希望を見出しました。
長い間、ヒプノセラピストとして、グリーフケアセラピストとして、またインストラクターとして、沢山の方々に、ペットロスセラピーを提供してきました。
私のペットロスセラピーは、飼い主さん自身が、かつて亡くした、または今、共に生き、愛している動物たちの心と繋がるためのセラピーです。
生き物としては種族の違う動物たちをこよなく愛し、慈しんでいるからこそ、失った哀しみ、痛みを抱え、また何よりも、大切な存在だからこそ、失うのが怖くて、辛い・・・
そんな思いを抱える方々から、愛する存在を失う哀しみについての相談を、数えきれないほどたくさん受けてきました。
そして、こうした切実なご要望にお応えするするため、同じ飼い主である仲間たち同士で、たくさんの思いを共有し合える講座を開催したいと思い続けてきました。
そして、この度、私の永年にわたるペットロスセラピーの経験に基づき、その手法を、わかりやすくまとめました。
それが、ペットロスセラピー基礎講座 です。
ペットロス専門のセラピストを目指される方はもちろん、今、深く動物を愛している、またはかつて愛した経験をお持ちの全ての方、どうぞご参加ください!
あなたの愛しいあの子のエピソードを、聞かせてください。
無垢な魂を持った動物たちとの触れ合いの温かく、強いエネルギーを共に共有し合えるのを、心から楽しみにしています。
かつて6匹の犬と10匹の猫の母親であった
講座の内容の理解を深めるために、事前に当スクールの ヒプノセラピー・ベーシック講座 のご受講をおすすめします。
(精神科、心療内科などの治療を受けている方、完治されていない方のご受講はご遠慮ください。)
当スクール代表 グリーフケア・セラピスト 中野日出美(なかのひでみ)
・国際催眠連盟(IHF)認定マスター・インストラクター(日本初)
・米国催眠療法協会(ABH)認定マスター・インストラクター
・国際セラピートレーニング協会(ITTO)認定マスター・トレーナー(日本初)
・米国催眠士協会(NGH)認定インストラクター
・米国催眠士協会(NGH)認定ヒプノセラピスト
・国際催眠連盟(IHF)認定ヒプノティスト
・米国催眠療法協会(ABH)認定ヒプノセラピスト
・国際セラピートレーニング協会(ITTO)認定クリニカルヒプノティスト
・米国NLP(TM)協会認定トレーナー
・仙台交流分析協会 准教授
・国際交流分析協会 正会員
・日本交流分析学会 正会員
2015年11月7日(土) 13:00〜20:00
2015年11月8日(日) 13:00〜20:00
2015年12月4日(金) 13:00〜20:00
2015年12月5日(土) 13:00〜20:00
2015年12月6日(日) 13:00〜20:00
実習の進み具合により、終了時刻が伸びる場合があります。
予めご了承いただきますようお願い申し上げます。
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