催眠ショーと催眠療法(ヒプノセラピー)との違い、催眠とは日常的に体験している自然な状態で怪しくないこと、潜在意識と顕在意識の性質、ヒプノセラピーで潜在意識に働きかけ、幸せな人生を手に入れる方法を、説明します。
「催眠ってどんなものだと思われますか?」 と聞くと、
「催眠ってなんだかあやしい・・・」
「催眠にかけられると、記憶がなくなるのでは・・・」
「鳥にされたり、ゴリラにされたりして、皆に笑われるかも・・・」
というようなイメージをお持ちの方が、非常に多いようです。
私たちが知っている催眠は、ほとんどがテレビ番組などの催眠ショーなのですから、そう思うのは、無理もないかもしれません。
しかし、催眠ショーと催眠療法(ヒプノセラピー)は全く違います。
私たち人間の心は、顕在意識と潜在意識とよばれる部分で、構成されています。
顕在意識は、一般に表面意識などと言われています。一方、潜在意識は、無意識などと言われています。
顕在意識は考えたり、判断したり、選択したり、分析したりしています。
つまり、私たちが気づいている部分です。気づいていることが顕在意識の働きの特徴です。
それに対して、潜在意識は感覚や記憶、想像力、直感などを司っています。
【心理職の国家資格 公認心理師の中野日出美が解説】
ヒプノセラピー(催眠療法)とは、クライアントの心の深層部にアクセスすることによって、様々な心の問題や悩みの改善を図るものです。
また、人生の使命や意味を知ること、潜在能力の開発、自己探求にも有効とされている心理療法の一環です。
「心の仕組み 顕在意識と潜在意識」でお話ししたように、潜在意識は私たちの心のほとんどの部分を占有しています。
そして私たちが覚醒して起きている時は、顕在意識が優勢に働いています。
催眠とは覚醒しながら人為的に潜在意識を優勢にすることです。
こういうと難しく聞こえるかもしれませんが、実は私たちは平均して1日に12回程度、催眠に入っていると言われています。