彼女はセッションを重ねるごとに迅速にそして深い催眠に入るようになっていきました。
私は急速に催眠に入れる手法を使い、新たな前世へと誘導しました。
そうして次に彼女が訪れた前世は、またもや意外な人生でした。
「今、あなたはどこにいるのですか?」
「土の上です・・・土の上を歩いています。腰に毛皮のようなものを巻きつけています。
子供です。少年です・・・・6歳・・・いえ7歳になったばかりです。
髪はすごく短いです。そう・・まるでパンチパーマのように縮れています。
手も足も顔もみんな黒いです。体全部が黒い・・・黒褐色です」
この前世での彼女は、有色人種の少年であるようです。
「今、君がいるところはどんな場所? なぜ、そこにいるの?」
「今、僕は家に帰るところ」
彼女は、また、いつものように前世での自分の肉体に入り込んだようです。