それからも、いくつかの前世を彼女はみています。
その中で、少女である彼女が母親になった時の前世をご紹介してみましょう。
いつものようにあっという間に深いトランスに入った彼女は、またかつて生きたもう1つの前世への扉を開けました。
彼女がすっかり前世へと入ったことを確信した私は、
「今、あなたはどんな場所にいるのですか?」と質問します。
彼女はいつものように閉じたまぶたの奥であちらこちらを見回しています。
閉じられたまぶたの中の眼球がぐるぐると何かを探すように動いているのがわかります。
そしていつものように前世での彼女の視線の焦点が定まりました。
「きれいな大きな建物です。
足元は大理石のような石が敷き詰められています。
そのひんやりと冷たい床にたくさんの女の子が座っています」