前世療法のセッション中には、実にさまざまなことが起こります。
セラピストとして活動している時の私自身は物質世界にも精神世界にも偏らずニュートラルな心を保つように心がけていますが、時として科学では証明できないようなことも体験することがあります。
彼女がセッション中、いつも同じ男の人がそばにいるように感じるというのも、もしかするとその次元での現象なのかなと考えました。
また彼女自身の心が生み出している幻想である可能性も考えていました。
彼女にその男の人が誰なのか知りたいかと私は尋ねてみました。
彼女は少し迷ってから、「はい」と答えました。
いずれにせよ、その存在が彼女にとって意味のあるものであることは間違いないだろうという私の心の声に従って、あえてその存在を探すための前世回帰をすることにしたのです。
そうして私たちは、彼女をいつも迎えてくれる「その人」の存在を突き止めるためのタイムトラベルへと出発することにしました。