「うるせえな」
「クソババア」
「ほっておいてくれよ」
「・・・」
「あんなに可愛かった息子が今では口もきいてくれない・・・」
「こんなとき、叱ったらいいの?見守っていればいいの?」
思春期に突入した男の子ほど扱いにくいものはありません。
しかし、男の子が反抗的で扱いにくくなるのにはわけがあるのです。
また、反抗期は発達の上でごく自然で健康的なプロセスでもあります。
背がグンと伸び、ヒゲが生え、声は太くなり......と体はどんどん成長をしていく時期ではありますが、体の成長と心の成長はアンバランスな時期が思春期と言えます。
この思春期の親とのかかわり方は、男の子の人生に大きな影響を与えます。
子どもが何らかの問題を抱えているときは、
親の方にも解決していない心の奥底にある問題があります。
ときには、親が自分自身を振り返ることも大切なのです。
まず・・・
「あなたは自分のことが好きですか?」
いかがでしょうか?
著者、中野日出美は以前だったら「好きじゃない」と答えていたと思います。
まさか、こんなことが娘の問題の大きな原因の1つだったとは気づかずに・・・
昔から、男の子に比べて、女の子は育てやすいと言われます。
たしかに、身体的な面ではそうかもしれません。
しかし、現代ではそうとは言い切れません。
いじめ、不登校、摂食障害、リストカット、援助交際、妊娠、中絶......
など、思春期の女の子が巻き込まれやすい問題はたくさんあります。
問題が表面化しやすい男の子にくらべ、問題が潜伏化しやすい分だけ、
女の子の方が注意が必要かもしれません。