彼女は平均以上に集中力が高かったこともあり、退行のとき以上に深い催眠に入っていきました。
前世の世界に入り、すぐ彼女は自分が草原のような広い場所にいることに気づきました。
しかし、私が「さあ、足元を見てごらん」と促すと急に彼女は、「怖い。怖い。」と言い出したのです。
「どうしたの?大丈夫だよ。それとも、こちらの世界に帰って来たい?」と私が聞くと、苦しそうにうなずくので、催眠を解きました。
催眠から目覚めて「何が怖かったの?何か怖い感じがした?」と聞きます。
彼女は「はい。草原はいつも夢で見る場所でした。そして、裸足のようでした。私は、しゃがんでいたんです。でも、そのあと起こることを思い出しそうになって急に怖くなってしまったんです。」と答えました。
まだ、その当時の経験を受け容れる準備が、彼女の潜在意識はできていないのだろうと判断し、そのときは、それで、セッションを終了しました。