このように表面意識では、「大丈夫。1人でいるのが、怖い理由を知りたい」と思っていても、潜在意識のレベルでまだ、その理由を受け容れる準備ができていないということもあります。そのような時は、無理をせず、受け容れる準備をしていくことが大切です。
潜在意識は、真の理由を知っています。そして、それを今、彼女が受け容れることができるかどうかもちゃんとわかっているのです。
それから、1ヶ月ほどして、彼女のセッションを再開しました。彼女の方から、「心の準備ができたので、また、セッションを受けてみたい」と申し出があったのです。
一度、セッションを経験したので、催眠状態というものが理解でき、さらに興味がわいてきたのです。また、彼女の中の「どうしても恐怖の理由を知りたい」という気持ちが強かったのでしょう。
また、1人になるのが怖いという恐怖症の他にも、彼女には、理由のわからない恐怖症がありました。 それらをひとつずつ、改善していきたいという思いも当然、あったことでしょう。
このときは、前回以上にすみやかに、深い催眠状態へと入っていきました。
ところが前世に入ったとき、この前世が前回のセッションでみたのとは、別の前世であることに彼女はすぐ気がつきました。