セッション後の彼女は、いくぶん、疲れたような様子でしたが、気分はさわやかで、さっぱりとした印象でした。
「びっくりしました。考えてもいなかった前世だったので。はじめは、自分で前世をつくってしまうんじゃないかって不安だったのですけれど、実際にやってみると、つくっている暇などなくて、ただ、どんどんいろいろな場面が目の前に表れてきました。
先生に質問されて、自分でも『えっそんなことわからないよ』と思っても、自然にわかってしまうんです。次から次へと答えがわかるんです」
そして彼女は
「なんだか、ものすごく感動しています。
私は私でありながら、たくさんの人生を経験してきた魂の集合体のような気がします」
と言いました。
私もあまりにも鮮明な彼女の前世体験に感動していました。
彼女は前世を映画を見るように、また、時として、前世の中の自分の中に入って体験するタイプのクライアントでした。
これが彼女の最初のセッションでした。
ここから、彼女は意味深い前世を次から次へと体験していくことになるのです。