「お母さんが亡くなったときあなたは、どう感じました?」
「母が死んだ時、私は正直、ほっとしました。これで自由になれると思ったのです。実際、母親は、年をとるにつれ、ますます、愚痴っぽく嫌味になっていました。
母が死んで、自由になれましたが、私は今までと同じように、もくもくと働いています。犬を1匹飼いました。その犬と穏やかに毎日を過ごしています。幸せです」
そうして、ヤコブさんは70歳くらいまで生き、静かに人生の幕を閉じたようです。
ヤコブさんの魂は、くたびれた肉体を離れ、中間世へと移動していきました。
一つの人生を終え、その肉体から抜け出す時の感覚は、クライアントさんによって、少しずつ違いますが、ただ一人として、それを困難に感じる人はいません。
彼女の場合は、頭の方からぬるっとした感じで抜け出るのだそうです。
そして、ちょうど2階建ての家の天井のような高さの所にゼリー状の膜があり、その膜を突き抜けたところに別の次元の世界があるのだそうです。