ファンジ君たちは白人たちが持っている魔法の武器、1人が1つずつ持っていた猟銃が恐ろしくて、ただ白人たちにおとなしく従う他なかったようです。
まるで、収容所にいるような生活だったそうです。異様な雰囲気にいつも包まれていたと彼女は教えてくれました。
このような白人の管理下のなかで、ファンジ君は8歳から15歳までを過ごしたそうです。
そして、ファンジ君が、15歳になった時のことです。
「僕たちは、少しずつ減らされています」
私は、一瞬、なんのことかわかりませんでした。
「僕たちの仲間は2,3人ずつ呼ばれて、森の奥に連れて行かれます。
森の奥で働かされているのだと僕たちはずっと信じていました。
でも、一度連れて行かれるともう二度と帰って来ないので、おかしいなとは思っていました」
ある夜のこと、ファンジ君は森の奥でたいへんな光景を目撃してしまいます。