「白人たちが僕たちの仲間の男の人を2人連れて、後ろからその2人の頭を撃ちぬきました。
やっとその時、僕は森の奥に連れて行かれた仲間たちが帰って来ないわけがわかったのです。
白人たちはなるべく猟銃の音が、僕たちの仲間に聞こえないように、森の奥に連れて行って、少しずつ殺していたのです」
「なぜ、いっぺんに殺さず、少しずつ殺すのですか?」
「みんなを興奮させて抵抗させないためでもあるし、少しずつ殺した方が死体の処理もしやすいからです」
「なぜ、白人たちはあなた達を殺すのですか?」
「邪魔だからです。彼らからみると僕たちは原始人のようなものです。
文化のレベルも低く、野蛮で汚らしく、動物同様だと僕たちのことを思っていました。
大きな偏見や差別があったのです。
また、もっと恐ろしいことに、彼らはだんだん、僕たちをいたぶる快感を感じ始めていました。
僕たちに対するこのような行為は、国の政策だったようです」