「水をこぼして、君はどうしたの?」
「両方のバケツを置いて、ちょっと泣いた・・・すごく重いから・・・こぼしちゃった」
「水はどこから汲んできたの?まだ小さいのに大変だね・・・」
「うん・・・町の中心から汲んでくるんだ・・・噴水みたいな所があって・・・そこから・・・でもまた汲みに行かなきゃ・・・」
少年はそこでまた今来た道を引き返して、石で舗装された坂道を登っていきました。
私は少年の暮らしがわかる場面へと誘導します。
「じゃあ、今度は君が住んでいるお家に行ってみようね」
「・・・家が密集している・・・長屋みたいなお家がたくさんある。僕のお家は2部屋の小さなお家だ・・・お母さんが赤ちゃんを抱っこしている。
お母さんは頭を布で巻いて前でしばっている。兄弟もいる。弟が3人いる。その他にお母さんが抱っこしている赤ちゃん・・・僕が一番大きいお兄さん」
「そう・・・だから君が水を汲みに行っていたんだね。みんな何をしているの?」