「うん。みんな死んだ。弟たちは次々に死んでいった・・・ベッドで死んでいる弟の体は腐敗してハエがたかっている・・・
お母さんは壁に寄りかかって、赤ちゃんにおっぱいをあげたままの格好で死んでいる・・・
僕だけが最後まで生きていたんだ・・・
でも、もう水もくめない・・・僕は床に転がっている・・・ハエを追い払うことも出来ない・・・」
シャブビドゥ君は壮絶な最期を迎えようとしていました。
彼女はこれまでの前世回帰でも子供時代に不幸な事件やおそろしい体験にあっていますが、今回のシャブビドゥ君はまだ8歳という幼さで人生の幕を下ろさなくてならないのでしょうか。
いつもよりも早い彼女の人生の終焉に私は少し戸惑っていました。
「もう、この肉体から抜け出たいですか? まだこの人生で見なければならない、思い出さなければならない場面はありますか?」
「・・・はい、あります。思い出さなければならない重要な場面があります」