彼女の生まれ育った島は、たくさんの船でやってきた男たちに侵略されました。
「船でやって来た男の人たちは、かぶとみたいな物を被っています・・・チェスで言うとナイト(騎士)のような・・・
馬のたてがみのような形です。彼らは・・・イタリア人・・・ローマから来たようです」
「あなたはどうなったのですか?」
「私も見つかって捕まりました。その後、侵略が成功した後、男たちはパレードのようなものをしています。私はそのパレードのようなものに連れまわされています。それから縄にかけられて、船に乗せられました」
「お父さんやお母さんはどうしましたか? あなたは今どんな気持ちですか?」
「お父さんもお母さんも、バラバラにされました。死んだのか、生きているのかわかりません・・・
私はとにかくびっくりして固まっています。何が起きたのかわからず、怯えています。泣き出したい気持ちですが・・・
でも、泣いたら船から落とされるかもしれないと思っています。抵抗したり、騒いだりした人は船から落とされたり殺されたりします。
だから、私はおとなしくしています。みんな恐怖とあきらめの気持ちから、おとなしく言われるがまま、されるがままになっています。もう泣いている人も、あまりいません。