そしてローランナと対照的な人生を終えたジュリアンは、中間世で穏やかな時を過ごしていました。
自分は地獄へ落ちるとばかり思っていたジュリアンは、この中間世で、いろいろな気づきを得ることとなりました。
「私は、自分が汚いと思っていました・・・体も・・・心も・・・そして生き方さえも。
でも、違いました。汚かったのは、容れ物だけだったのです。私の魂は美しいままであることがわかりました。
そして、誰もがみなこの場所にたどり着けるのだと・・・今、わかりました。
私は今回の人生では、人間の汚い部分や嫌なところを発揮して、そこから何かを学ぶという課題を選んだのです。
そうです・・・生まれ変わる前に自分自身で決めたことだったのです・・・。
そして、私は人の優しさを学びました。
この人生は全て、最期の時を学ぶためのものでした。
私は人生の最後に1人の婦人から無償の愛を受け取りました。
それは慈愛です。
人の優しさは人に感動を与えます。人の優しさは1人の人間の人生を変える力を持っています。
自分の損得抜きで示される慈愛は、人間に大きな力を与えます。
私はこの人生でそれを学んだのです。今回の人生以前(輪廻転生を繰り返す上での意。また、このブログで紹介している彼女の前世は順不同である)では、それが当たり前のことであったため、わかりませんでした」