キャロル・ボーマン著(徳間書店刊)
これは、以前ご紹介した『子どもはみな前世を語る』の著者であるキャロル・ボーマンの2冊目の本になります。
前回の著書では、キャロル自身の子どもたちの前世想起をきっかけに、たくさんの子どもたちが実は前世での記憶を持っているということを広く世間に公表しました。
そうして、その記憶を封じ込めずに親が受け止めてあげることによって子どもたちが抱えているさまざまな症状が改善されるとキャロルは述べています。
2冊目である『あなたの大切な人はみんな前世ソウルメイト』では、催眠を使わずに前世の記憶を語りだした子どもたちに焦点をあてています。
これは生まれ変わりの研究のパイオニアであるイアン・スティーブンソン博士が提示しているさまざまな事例と同じような位置づけと考えてよいでしょう。
実際にキャロルは、イアン・スティーブンソン博士の研究の功績に非常に影響を受けています。
彼女自身も精力的に子どもの前世記憶の研究を続けている人です。
そして、今回ご紹介する著書では、同じ家族内での生まれ変わりについての事例が挙げられています。
病気や事故で亡くなった子どもが、数年後また同じされています。家族の元に生まれ変わってくるというような事実がたくさん紹介されています。
この本に登場する子どもたちの多くは言葉を話せるようになってすぐに、前世での記憶を驚くほど詳細に話し出します。
しかもそれらの内容がすべて事実とぴたりと一致するのです。
また故人が死に際に負った傷と酷似した特徴的な母斑を持って生まれてきた子どもたちも多いのです。
前世療法では、直近の前世に戻ることもありますが、もっと昔の前世に戻ることの方がやはり確率的にも多いようです。
そういう意味では直近の前世の記憶を持つ子どもたちには個人的にも強い興味があります。
記憶が鮮明で強烈であるということもその理由のひとつですが、同じ家族内に生まれ変わってくるということが大きな意味を持っているような気がしてなりません。
やはり、私たちは生まれてくることを自分自身で決心し、生まれてくる場所を選んでいるのではないでしょうか。
愛する人にもう一度、出逢うために。
残してきた大切な人ともう一度過ごすために。
成し遂げられなかった関係の修復のために。
そんなふうに考えずにはおられません。
永遠のお別れはなく、また愛するものと再会できる日がくるのだと信じて毎日を過ごして、人生を全うしたいと思っています。