動物に対する過剰な思いと最も関わりがある前世を知るために、深い催眠下に入っていった私は、あっという間に不思議な空間に吸い込まれていきました。
いつものように頭がぐーんと下に引っ張られていくような奇妙な感覚にとらわれるのを感じていました。自分の肉体が小さくなり、その代わり自分の頭が大きく広がっていくような、覚醒している時には決して感じたことのない独特の世界に入り込んでいく自分をはっきりと感じていたのです。
潜在意識の深い深い場所にたどり着いた私が、まず一番最初に感じたのは、自分の体がとても小さくて頼りないものであるということでした。
そして、それは間違いなく自分自身であることもわかっていました。どうやら私は小さな子供のようです。
細い腕と細い足は驚くほど汚れていました。皮膚は黒ずみ、泥や垢がこびりついているように感じました。髪の毛はボサボサの伸び放題です。
催眠に入りながらも、微かに残っている今生の私は少し戸惑いました。
なぜかと言うと、小さく薄汚れた私は真っ裸だったからです。今までも催眠下でたくさんの自分の前世を体験してきましたが、このように何も身に着けていないのは初めてでした。
困惑しながらも、おそるおそる私は小さな自分の体にもっと注意を向けてみました。
やがて、自分が女の子であることに気づきました。