ここからは、彼女のこの前世での洞窟に閉じ込められる以前の生活を聞いています。
「ブロッコリーみたいな森が見えます。私は、長い草のたくさん生えた崖の上から、森を見下ろしています」
「円錐状のテントで私たちは暮らしています。何個かの家族が1ヶ所にかたまって、小さな部落を形成しています。私には、優しい父と母とまだ小さい弟がいます。お父さんは、顔中が髭で覆われています。お母さんは、額に細い布を巻きつけています」
彼女はここでお母さんが額に巻きつけていた布の模様をはっきりと思い出し、催眠からさめた後に私に教えてくれました。
まるで、折れ線グラフのような直線的な模様で、テントにも同じ模様がついていたようです。彼女自身も額にその布を巻きつけていたようです。
「私は走ることがとても好きです。いつも森の中を駆け抜けるようにして遊んでいます。お母さんは、私の名前を呼んでいます。でも、今の私には、その名前を発音できません」
彼女はここで「キャベッツア・・・とかそういう風に聞こえますが、うまく発音できません」と言っています。