「お母さんは何の病気ですか?どんな症状が出ているのでしょうか?」
「咳をしています。微熱もいつもあるようです。体がだるくてあまり動けません・・・顔が赤いです。
お医者さんに診てもらいたいけれどお金がないから無理です・・・病気の名前はわかりません。伝染病なのかもしれません・・・」
「そうですか・・・もしお金がもっとあったら、お母さんに何をしてあげたい?」
「・・・ブローチを買ってあげたい」
彼女はつぶやくようにひっそりとそう言いました。
「お医者さんに診てもらわなくていいの?」
「もう、遅いから・・・」
ジェイミーはこの時、もうすでにお母さんがそう長くは生きられないということを子ども心に知っていたようです。
「そうか・・・じゃあ、今あなたが食べたい物は何ですか?」
「りんご!」
彼女は即答で応えました。
「りんごが好きなの?」
「うん。りんごが食べたい」
「いつもはどんな食事をしているの?」
「パンとか・・・あっ・・・お母さんが食事の支度をしてくれた頃は、スープとかいろいろ食べていたんだ。でも今は僕が、お料理を作れないから、パンとかばかり食べている」
彼女は催眠から覚醒した後、とても興味深いことを教えてくれました。