そこで、私は彼にたずねました。
「あなたのことをもっと詳しく教えてください。風貌でも、お仕事でも、性格でも何でも結構ですのでよろしくお願いします」
一般の前世療法のセッションでは、このようなアバウトはたずね方はしません。
1つ1つ丁寧に細かく訊いていくのが普通です。それは大概の場合、まだクライアントさんの潜在意識が、ピンポイントで焦点を絞れるまでに研ぎ澄まされていないからです。
しかし、彼女の場合には、このように彼女自身の潜在意識に任せてしまうこともあります。
それは、その時点で最もふさわしい探索方法によって、最も効果的な場所へと、潜在意識が、私たちを誘ってくれることが多いからです。
質問の仕方も、クライアントさんや、その状況によって、使い分けることが、有意義なセッションを行なうための秘訣です。