少し時間を戻すと、彼女はいくらか落ち着きを取り戻しました。
「・・・石でできた、おうち・・・とても貧しい・・・
だから私も靴をはいていない・・・ドアは木・・・家の中には、あまり物はない・・・とても貧しい暮らし・・・この家は森の中にある・・・
お母さんは咳をしている。病気で・・・弟は『よく帰ってきたね』とすごく嬉しそうに私に言っている。
私の名前はジュリアン。弟がそう呼びました・・・私は今、食べ物を探しに森へ行って、帰ってきたところ・・・です」
この前世での彼女の名前は、ジュリアンだということがわかりました。さらに詳しいことを話すように私は促しました。
「・・・私はカゴを持っている・・・でも中身はあまり入っていない。木の実や、植物みたいなのしか・・・お腹が空いた・・・お腹いっぱい食べたい・・・」