ジュリアンは、つきまとう過去の陰影からただひたすら逃げ、精力的に生き延びながらも、大きな闇を抱えています。
そんなジュリアンとは対照的に、亡くなった祖母の教えを忠実に守り、自ら信じる善行を施し続けているあのローランナはどんな青春時代を送っているのでしょうか?
20歳になったローランナは宗教家として活動しています。
頭からすっぽりと被った布に身を包み、毎日貧しく無学な人たちのために奉仕活動をしています。
こざっぱりとした身なりをしてはいますが、目の部分以外はすっぽりと布で身を隠しています。これが、ローランナの信仰する宗教の世界の正装なのだそうです。性的な部分は、露わにしないルールがあるのだそうです。
いかに女性として美しく、魅力的でいられるか、そして男性の目を楽しませるかに照準を合わせて生きているジュリアンとは対照的です。