ローランナはこんな風に話しました。
「世の中は悪に満ちています。だからこそ自分の中の善を信じて、善を行い続けることが大切です。
そして、それを語ることだけでは何の意味もありません。まずは自分で実行してこそ意味があるのです。実行してこそ伝える力となるのです・・・
私は今、24歳になります。私にはお金も力もありません・・・。私には、祈ることしかできません。自分よりも苦しんでいる多くの人のために自分は心から祈ろうと思っています。
そして、自分が持っているものを与えることしかできません。今や荒廃したこの町は、風前の灯火です。昔は繁栄したこの町は襲われ、奪い尽くされました。
男たちは殺され、女たちや子どもはいたぶられ、人間の尊厳は踏みつけられました。私は祈り続けました。そして自分が善だと信じることをし続けました。それしか私に出来ることはないのです」