【中～上級】セラピストのためのカウンセリング集中講座（5日間）:COB02
効果があるセラピーのためには、効率よく的確にカウンセリングを行うことが大切です。
カウンセリングでは、クライアントさんが抱える問題を浮き彫りにし、セラピーのゴールをしっかりと設定することが求められます。
カウンセリングは、その出来・不出来がセラピーの成否を左右すると言ってもいいほど、とても重要なものなのです。
実際に、受講生の方が、セラピーの実習後、とても残念そうに振り返るのが、このカウンセリングについてなのです。
「カウンセリングが難しかった」
「何を聞いたらいいのか、分からなくなってしまった」
「セラピーに必要な情報を聞き取れなかった」
「話があちこちに話が飛んで、焦点を絞れなかった」
「話を進めるための、ふさわしい言葉が見つからなかった」
「途中で頭が真っ白になってしまった」
「話を聞いてると、可哀想で仕方なくなってしまった」
「なかなか話してくれないので、焦ってしまった」
「イライラしてしまった」
「どう反応していいのか、分からなかった」
「うまくラポールが取れなかった」
実際に、焦点が絞れず、問題を掘り下げることができないまま、時間がばかりが経ってしまう「堂々巡りのカウンセリング」を、実習で見かけることも、少なくありません。
なぜカウンセリングは難しいのか？
カウンセリングが失敗に終わる主な原因としては、例えば・・・
- クライアントから表面的なことしか話してもらえない
- 世間話や人生相談になってしまう
- クライアントを質問攻めにしてしまう
- 漫然とした、的を得ない質問をしてしまう
- クライアントが話したいように話して終わる
- カウンセリングで聞きこむ内容が偏ってしまう
- 何が問題なのかよくわからない
- セラピストが自分の感情をコントロールできない
- 具体的な目標の設定ができない
- セラピーのゴールを適切に設定できない
カウンセリングの目的が、クライアントさんの問題を明確化し、セラピーのゴールを設定することにあることを、頭では分かっていても、特に経験が少ないうちは、どうやったらいいのか、戸惑うでしょう。
クライアントさんは１人１人違いますし、抱えていらっしゃる悩みや問題も、千差万別です。一つとして同じものはありません。
そのため、こういう場合はこうするというような決まったパターンがありません。一つ一つ柔軟に、そして、臨機応変に対応していくことが必要なのです。
効果的なカウンセリングのための３つのスキル
様々なクライアントさんの悩みや問題を、効果的にカウンセリングするために必要な基本的なスキルが、３つあります。
- ラポール形成
- 傾聴
- 質問の仕方
ラポール形成
クライアントさんは、初めて会うセラピストに、自分の悩みや問題を本当に打ち明けても大丈夫かどうか、不安を抱きながら、セラピーを受けにいらっしゃるものです。
そのため、クライアントさんに安心してお話いただけるように、早い段階で、ラポール（信頼関係）を形成することが、カウンセリングに成功するための第一歩となります。
すると、クライアントさんに心を開いていただけるので、カウンセリングが進むにつれて、段々と本当の悩みや問題を打ち明けていただけるようになります。
逆に、ラポール形成がしっかりできていないと、差し障りのない問題しか話してもらえません。これでは、何が問題なのだかはっきりしないカウンセリングになってしまい、セラピーも上手くいかないでしょう。
傾聴
次に、クライアントさんの話をよく聴いて、何が問題なのかを探っていきます。ここで使うのが傾聴のスキルです。この傾聴の仕方にも、コツがあります。
それは、話を聴くときのセラピストの表情や姿勢、相槌の打ち方等々、多岐にわたります。
質問の仕方
そして、カウンセリングの質を大きく左右するのが、質問の仕方です。
何を質問するか？ どのように質問するか？
問題を漏れなく聞くための質問の仕方、さらに掘り下げるための質問の仕方、等々。
明確な目的を持ち、それに合わせて的確な質問をすることにより、問題点を明確化し、効果的なセラピーのゴールを設定していきます。
カウンセリングに上達するには？
この３つの基本的なスキルは、カウンセリングについて学んだことがある方なら、すでにご存知だと思います。また、カウンセリングの基礎的な講座やセミナーを受講したことがあれば、これらのスキルについて実習をした経験もおありになるでしょう。
ただ問題なのは、その実習のやり方です。
基礎的な講座やセミナーの場合、この３つのスキルを１つずつ、別々に実習をしていきます。
つまり、最初にラポールを形成するスキルの実習をして、次に傾聴のスキルの実習をして、それが終わってから、質問の仕方のスキルの実習をしていきます。
初めてスキルを身に付ける時には、このようにスキルを個別の要素に分解して、一つ一つ身に付けていく方法は、理に適ったものです。
しかし、これだけでは、あまり使いものになりません。
実際のカウンセリングでは、この３つのスキルを組み合わせて使います。別々に分けて使うことは、まずありません。
３つのスキルを自由自在に組み合わせて使いこなすためには、別々に分けて学ぶのよりも、さらに時間をかけ、集中してトレーニングをする必要があります。
これがカウンセリングに上達する秘訣です。
クライアントさんの期待をはるかに上回る秘密のカギ
カウンセリングの上級者は、ラポールの形成をしながら傾聴をし、傾聴しながら質問し、質問しながら、さらにラポールをより深めていきます。
そして、この３つのスキルを同時に使いこなしながら、問題点を明確化し、深く掘り下げ、クライアントさんが全く気付いていない問題点を浮き彫りにしていくのです。
「クライアントさんが最初に提示する当たり障りのない問題の表面を撫でるだけのカウンセリング」と、「最初に提示された問題を掘り下げ、クライアントさんが気付いてすらいない問題を浮き彫りにするカウンセリング」
どちらも同じカウンセリングには違いありませんが、その質の違いは明らかです。
クライアントさんの期待をはるかに上回るセラピーの効果を上げる秘密のカギの中で最も重要なものの一つは、このカウンセリングの質の違いにあるのです。
レーザービームのように焦点が絞り込まれたカウンセリングにより、劇的な変化をもたらすあなたのセラピーを受けた、クライアントさんの明るく輝く笑顔を想像できますか？
その喜びの声を聞きたくありませんか？
カウンセリング前とは、すっかり変わっていしまったクライアントさんの表情や声のトーンに、あなたは何を感じるでしょうか？
セラピストとしての喜び？ 誇り？ 感謝？
私は、クライアントさんのそうした変化に立ち会えたことに無上の喜びを感じます。
「カウンセリングがもっと上手くなりたい！」という受講生の方々のご要望に応え、１ランク、２ランクの上の効果的なカウンセリングができるようになるために、セラピストのためのカウンセリング集中講座 を開催いたします。
講座の内容
この講座では、NLP（神経言語プログラミング）や、交流分析も取り入れながら、セラピーを成功に導くためのカウンセリングの基礎と実践的な手法を集中的に学んでいきます。
カウンセリングのスキルは、本当にたくさんあるのですが、この講座では、その中でも特に重要で基本的なスキルである
「ラポール形成」、「傾聴」、「質問の仕方」
を自由自在に使いこなせるような実践的なトレーニングをしていきます。
基礎的な実習から始めますので、カウンセリングを初めて学ぶ方もご参加いただけます。
また、この講座で学ぶ「ラポール形成」、「傾聴」、「質問」を同時に行いながら、さらにラポールを深めていくスキルを、さらに進めていくと、カウンセリングをしながら、同時に催眠誘導していける現代催眠（エリクソン催眠）の手法にも応用できるスキルにつながっていきます。
今回の５日間では、そこまで範囲を広げることは、時間的な制約のためできませんが、この講座（中級～上級レベル）で学ぶスキルをさらに応用していく講座（上級～最上級レベル）の開催も、視野に入れています。
当スクールの最上級レベルの講座を受講済みの方にも、カウンセリングの実践力、応用力をさらに高めるスキルを、集中的に学ぶことができるよい機会です。
ご参加いただきたい方
- 当スクールの中級講座以上の修了生
- 効果的なセラピーのためのカウンセリング手法をさらに学びたい人
（精神科、心療内科などの治療を受けている方、完治されていない方のご受講はご遠慮ください。）
講座レベル
- 中級～上級
予定カリキュラム
- カウンセリングの基礎
- カウンセリングに失敗する理由
- 成功するカウンセリングはここが違う
- ラポール形成
- 傾聴の仕方
- 質問の仕方
- ケース・スタディー
- カウンセリング実習
講師
・国際催眠連盟（IHF）認定マスター・インストラクター（日本初）
・米国催眠療法協会（ABH）認定マスター・インストラクター
・米国催眠士協会（NGH）認定インストラクター
・国際セラピートレーニング協会（ITTO）認定マスター・トレーナー（日本初）
・米国催眠士協会（NGH）認定ヒプノセラピスト
・国際催眠連盟（IHF）認定ヒプノティスト
・米国催眠療法協会（ABH）認定ヒプノセラピスト
・国際セラピートレーニング協会（ITTO）認定クリニカルヒプノティスト
・米国NLP(TM)協会認定トレーナー
・仙台交流分析協会 准教授
・国際交流分析協会 正会員
・日本交流分析学会 正会員
・国際催眠連盟（IHF）認定インストラクター
・米国催眠療法協会（ABH）認定マスター・インストラクター
・米国催眠士協会（NGH）認定インストラクター
・国際セラピートレーニング協会（ITTO）認定マスター・トレーナー
・米国催眠士協会（NGH）認定ヒプノセラピスト
・国際催眠連盟（IHF）認定ヒプノティスト
・国際交流分析協会 正会員
・日本交流分析学会 正会員
・NLPプラクティショナー
・キャリア・デベロップメント・アドバイザー(CDA)
開催日
2016年4月18日（月） 13:00～20:00
2016年4月22日（金） 13:00～20:00
2016年4月23日（土） 13:00～20:00
2016年4月24日（日） 13:00～20:00
2016年4月25日（月） 13:00～20:00
実習の進み具合により、終了時刻が伸びる場合があります。
予めご了承いただきますようお願い申し上げます。
開催場所
東京都千代田区永田町2-17-3
東京メトロ 有楽町線・半蔵門線・南北線 永田町駅6番出口より徒歩3分
東京メトロ 銀座線・丸ノ内線 赤坂見附駅11番出口より徒歩3分
→地図はこちら
電話：
定員
12名（最小開催人数：3名）
受講料
180,000円（税込）
お支払方法
お申込み後７日以内に、こちらからご案内を差し上げる銀行口座へ受講料のお振込をお願いいたします。お振込がない場合は、キャンセル扱いとさせて頂く場合がございます。
この講座は終了しました。