本を読むより数百倍、エリクソン催眠を理解できた!

お世話になりました。いつも楽しく、かつ、いろいろと考えさせられる講義をありがとうございます!

1日目 エリクソン催眠の概要と誘導の実習。許容的な催眠誘導でほんとうに催眠に入れるものか?と思っていたが、実際にはなんと気持ちよくトランスに入れるのだろうとびっくりした。

いつも口をすっぱく指導いただいている「観察し、相手を知り、相手の世界に入る」ことから始まるラポールの大切さ、真の意味をようやっと知れたような気がする。目的はセラピーであり、傾聴ではない。

2日目 潜在意識の特性を利用した埋め込み法の説明と体験。お話し好きの私としては、すごくしっかり聞いているにもかかわらず、話が変わるたびにがくっと深くトランスに入っていくのが、とても面白い。

セラピー後、結末を聞いている時も、お話が変わるたびに実は少しずつ現実に戻っていく感じがして、目覚めがとても早い。お話をたっぷり聞けた充足感もお得! しかし、明日は実習。はたしてお話は作れるのだろうか。
 
3日目 段階的テスト誘導。最後の退行では、グループセッションが面白かった。

そして、埋め込み法の実習。相手が興味を持ちそうな自分のまわりの話を用意したが、昨夜書いているそばから自分が感極まってしまうものが多く、そういう意味で用意に苦労した。セラピストが泣くわけにはいかないから。

ところが、実習ではそれでも少しうるうるしてしまい、必死の間どりで声のふるえをなんとかこらえた。先生、大奥風の語りだった理由は実はそれなんですっ。

それでもクライアント役の方が、気持ちよく催眠に入ってくれたのには少し感動。私はと言えば、やはりきっちりお話を楽しみながらもトランス、という不思議な状態を体験できた。

本をよむより数百倍、エリクソン催眠を理解できたと思う。この講義を受けた後で、もう一度読み返せば、本の内容からも、きっと今までよりたくさんのことを吸収できるだろう。

観察、相手の世界を知る、相手の世界に入る、そして・・・というカウンセリングの基本が、どれほど重要なことかがよくわかった。

前世やインナーチャイルドなどの講義の際、先生方が幾度も口にされたことであり、自分でもその重要さを、納得しているはずなのに、実際のカウンセリングとなると、実はいちばん後回しになってしまうことである。私の場合。

たまたま、いままでのクライアントがある程度心を開いてくれていたラッキーな状況もあるかもしれないが、とにかく問題の絞込みにもっていくことにばかり心をとられているから。

しかしこの講座を受けてみて、上記の基本を大事にすることこそが、最も早い問題抽出のプロセスだと実感した。そして、より早い、あるいはより深い癒しをもたらすことにもつながるのだろう。

エリクソニアン誘導などすぐに使えるものもあるが、私がほんとうにエリクソン催眠を使いこなせるようになるには、まだまだ、まだまだ時間が必要だろう。

でも、心構えだけはいつも忘れないようにしたい。また人間観察の経験も。

そして、いくつかのお話を用意して、さりげなくクライアントにお届けすることからはじめようと思う。

最初は「へえー、面白い」と感じ、最後には、自分のゴールの遠さに、少し身が引き締まるような講義だった。

本当にありがとうございました。

(東京都 40代 女性)

現代催眠(エリクソン催眠)実践講座(3日間)【中級】 受講生の体験談です。