まさに催眠の醍醐味を見せていただきました
定型的な催眠誘導でうまく入れない場合や、短い時間でパーツセラピーを行う場合、それらの応用ができるようになりたいと思い、受講した。
初日、ドクターフラワーズ誘導法の成り立ちが、(1)導入、(2)寝言状態、(3)コントロールとう段階となり、時制では(1)未来、(2)現在、(3)過去であり、クライアントの状態では、(1)コンテンション(ぼんやりと全体的な無理のない集中)、(2)固着、(3)受動状態、と対応することがわかり、その意味を認識した。
2日目、黒板誘導法が、女性より男性の好みにあうという傾向がはっきり出て面白いと感じた。
暗示文作りは、理論的条件は満たしているが、心に浸み込んでいかない。ある人は「心が熱くなったから効く」という、それが本当に違いない。
3日目、前回から引き続き、暗示文について考えて、その問題の背景を考えていた。「お金」の問題は、自分の生まれ育った時代や価値観、信頼する親の思いなどの上に形成されたもので、その枠を越えることは容易ではないこと、従って、心にぴったりくる暗示文は、そこから考えなければならないと思った。
自分自身でさえ、こうなのだから、クライアントの暗示文はもっともっと理解しなければならないということを確認できた。
4日目、行動アセスメントで、感覚や感情と密接につながった方針をたてることを学んだ。
3ヶ月前に禁煙をした私が、禁煙セッションのデモ誘導の中で、喫煙室に入った途端に咳き込んでしまう。ふだんはタバコの臭いも嫌ではなく、懐かしい感じがしていたのだが、無意識では嫌がっているのか?
5日目、イメージ法で、やめたくてもやめられないことを「思考停止」でやめる演習・・・ イメージの中ではその場面が停止するが、同時にその場面につながった潜在意識の根っこごと引き抜く印象がある。
催眠の効果は、徐々に変わるケースと、一遍に変わる場合とがあるということがわかった。
6日目、イメージ法の脱感作法で恐怖症を軽減する演習。私はゴキブリの恐怖が対象だったが、脱感作の中で、避難する場所が「どんな存在とも仲良くなれる七色の光の塔」だったので、私自身が恐怖の中で仲良くなりたいと願っていることが認識できた。
GIFTのモデルになって、お金のことに挑戦する。私にとっては苦手だったセラピー料金や件数までのゴールを設定し、催眠下で現実化する。
最高のイメージだということを忘れて、弱気になったりしていて、諭されて「あ、そうだ! 私は、今、最高の私になっているんだ」とイメージしなおす自分が、ちょっとおかしかった。一応、最後には、毅然とお金の問題に対処している自分まで行くことができた。
7日目、デモでインナーチャイルドを見学。辛い残酷な場面に退行する度に、心が痛んで涙が出てしまう。さらに、その場面で親を恨めずに、逆に親をかばったり、自分を責めたりするインナーチャイルドに涙が止まらなくなってしまう。そういう反応は、私自身のインナーチャイルドが同調し、また、私の魂のテーマとも同調するようだ。
8日間、継続できるか、不安だったが、あっという間に過ぎてしまった。しかも、1日10時間以上なので、意識の集中と変容が並大抵ではなかったようだ。
さらに、受講生同士の見えないつながりが、催眠の中で解き明かされたり、思いもよらないインナーチャイルドが出現したり・・・ まさに催眠の醍醐味を見せていただきました。
(千葉県 60代 女性)