私の中で何かが大きく変わった瞬間でした

自分の中に、癒されていないインナーチャイルドがいることは自覚していました。

ただ、それに向き合うことをずっと避けてきました。とりあえずは自分でコントロールができていましたし、何より、自分の中のネガティブで、ドロドロしたものと向き合うことが怖かったので。

しかし、こちらですこしずつヒプノセラピーを学ぶ中で、その効果の大きさにびっくりすると同時に、もっともっと、ヒプノを知りたいという欲求が高まってきました。

また、こちらの講座に参加する度に、生きることが楽になっている自分が居て、私もいつか、世の中に、いただいたヒプノの知識をリターンしたいと思うようになりました。そのためには、私自身が、癒されてないといけません。

そこで、避けていたインナーチャイルドと向き合うことにトライしてみようと思いました。

初日、ワークを通じて、自分自身を見つめる時間をいただきました。

デモは、圧倒されました。言葉にならない感情に飲み込まれてしまい、自分の感情をコントロールしながら、クライアントに寄りそうことの難しさを目の当たりにし、明日からの実習がとても不安になりました。

クライアントの潜在意識に触ることの有効性とともに、怖さ、難しさが、胸にせまってきました。

また、先生のお話の中で、ヒプノはセラピストの想いを押しつけるものではなく、クライアントに選択肢を提示するものだという言葉が印象に残っています。ヒプノは、クライントの為のものでセラピストの自己満足の為のものではないということは、肝に銘じようと思いました。

2日目、自分の過去と向き合うワークを通して、私だけでなく、クラスメイトの方々のインナーチャイルドを少しだけ見ることがきました。トラウマの無い人はいないと先生がおっしゃっていましたが、本当にその通りだと思いました。

実習では、クライアント役の時には、自分の中ではもう克服したと思っていたことが出てきて、自分でもおどろきました。頭ではコントロールできているつもりでも、潜在意識はまだ癒されていないことを知っていたのですね。たくさん泣いて、たっぷり癒していただきました。

セラピスト役は、難しかったです。終わった時には、カウンセリング時に、クライアントさんからたくさんヒントをもらっていたことが分かるのですが、カウンセリング中にも、誘導中も、気づくことができず、あちこちをふらふらとしてしまい、グダグダな内容となってしまったことが、とても申し訳なく思います。

また、自分が必死になってしまい、クライアントさんに寄りそうことが満足にできなかったことがくやしいです。

3日目、「感情の架け橋」で、クライアント役をした時、自分の中にあるこれまで気がついていなかった大きなブロックにぶつかってしまった。

冷静になれず、勝手に起きてしまい、セラピスト役の方には申し訳ありませんでしたが、なんとなく「自分には、大きなトラウマはない。私の問題は大したことない」と思っていたことが、それは自分が自分で壁を作って、奥に隠していたからだと気づきました。

セラピスト役だけでなく、クライアントとしてもまだまだだと思いました。

4日目、セラピスト役、クライアント役の両方を体験しました。やればやるほど、自分の足りなさを実感させられ、打ちのめされ続けています。

カウンセリングで、どれだけ問題を絞り込めるか、どれだけしっかりと方向性を見つけられるかでセラピーの質が大きく変わるということを実感しました。

また、何が出てくるか分からないセラピー中に、いかに柔軟に対応できるか、いかにクライアントの安全を確保できるゴールへ導けるか・・・

セラピストとクライアントは、何かある意味「戦い」をしているよいうにも感じました。人間対人間の真剣勝負。そしてセラピストは、クライアントのためにクライアントのトラウマにいつもいつも勝たなければいけない・・・。そのためには、セラピスト自身の人間性を大きくしなければならないのではと思います。

5日目、5日間あっという間でもあり、とても長い時間を過ごしたようでもあり・・・充実していました。

学んだことがたくさんありすぎて、今後、少しずつ時間をかけて、自分のものに出来るように復習していきたいと思ってます。

特に、最後にセラピスト役をやった時には、私の中のヒプノへの思いが、180度変化しました。

これまでの私は、セラピストになりたい訳ではないまま、講習を受けていましたが、初めてセラピストになりたいと思ってしまいました。

その理由は、初めて、クライント役の方と「ラポールが取れた」と実感できたからです。

ラポールが取れないと、セラピーが出来ないことは、頭で理解していました。でも頭でだけでした。そのため「ラポールは、取らなければいけない」もので、義務でもありました。

でも、本当にラポールを取れた時というのは、クライアントだけでなくセラピストにも大きな癒しとなるものでした。そして、心から、「このクライアントを何とかして助けたい」と思いました。

私の技術も、理解も、経験も、全部足りず、先生方の助けがなければ何もできなかったのですが、それでも、私の中で何かが大きく変わった瞬間でした。

こんなに、自分の内面と向き合う時間、また他の人の心の中の大事な場所に触れさせてもらう体験は他にありません。ありがとうございました。

説明で話された言葉だけでなく、先生の想いがガンガン伝わってくる講習でした。

この講座は深いです。まだ自分の中に消化しきれていないほどのたくさんのものをいただきました。

講座の内容もすばらしいものでしたが、一緒に受講した仲間との出会いも素晴らしい宝物となりました。ありがとうございました。

(千葉県 40代 女性)

年齢退行・インナーチャイルド療法 専門講座 レベルI (5日間)【上級】 受講生の体験談です。