セラピスト・マインド養成セミナー(5日間)【中級】

人の心を癒すセラピストになるには、他者を理解し、その成長を支援できることが必要です。

そして、人間は皆、それぞれに価値があることを認め、受け入れる心、他人に心に寄り添う心を育むことが、とても大切です。

このセラピストとしての「心のあり方」、すなわち、セラピスト・マインドがなければ、どんなにセラピーの理論や技術を学び、多くの資格を取得したとしても、クライアントさんの心を癒すセラピーをすることは、なかなか難しいでしょう。

一方、よいセラピストは、この「心のあり方」がしっかりして、軸がぶれません。自分や他人を客観的に冷静に見ることもできますし、深く共感しつつ、相手の感情の世界の中に入り込むこともできます。つまり、状況に応じて、自分自身をしっかりとコントロールできるのです。

この自分自身をコントロールできる、すなわち、自律できる心を養うことが、よいセラピストになるためには、とても大切な鍵となります。

そのためには、まず自らのパーソナリティやコミュニケーションのパターンに対する理解を深めることが求められます。

そして、問題点については、自ら解決し、自己成長を図れるように実践を重ねることが不可欠です。

このセラピスト・マインド養成セミナー(中級)では、交流分析(TA)基礎講座(2日間)【初級】や、セラピスト・マインド養成セミナー(初級)で学んだ基本的な考え方やスキルを基にして、更に自己成長を遂げられるように、実践的なワークを行います。

そして、他人の心に寄り添えるセラピスト・マインドとは、どのような心のあり方なのかを学びます。

これからセラピストを目指す方には、おすすめのセミナーです! 特に、当スクールで上級レベルの専門講座のご受講をお考えの方には、その前にご受講いただくことをおすすめします。

あるいは、セラピストになることを目指していなくても、このセラピスト・マインドを身に付けることで、自分自身がよくわかるようになり、コミュニケーション能力が磨かれ、他人との関係も改善するなど、思い通りの人生を送るための有益な手がかりを得ることができます。

なお、このセミナー(中級)に参加するためには、交流分析(TA)基礎講座(2日間)【初級】、または、セラピスト・マインド養成セミナー(初級)を受講済みであることが必要です。

ご参加いただきたい方

  • 交流分析(TA)基礎講座(2日間)【初級】、または、セラピスト・マインド養成セミナー(初級)を受講し、さらに自分自身と向き合い、自己成長を図りたい方
  • 当スクールの受講生で、交流分析(TA)に関心があり、その実践的な活用方法を学びたい方
  • 当スクールの上級レベル以上の専門講座をこれから受講しようとされている方
  • 当スクールの上級~最上級レベルの専門講座を受講して、自分の人生の中で繰り返される好ましくないパターンに気付き、それを改善・解消・解決したい方
  • 当スクールの上級レベル以上の講座の受講生で、カウンセリングやセラピーの焦点を定めるのが難しいと感じていらっしゃる方
  • 自分のことをよく知り、他者とよりよい人間関係を築くことにより、自分らしい人生を思い通りに生きたい方

(精神科、心療内科などの治療を受けている方、完治されていない方のご受講はご遠慮ください。)

セミナーレベル

  • 中級

セミナーの内容

このセミナーの目的は、参加者それぞれが、今、直面している問題を解決・改善し、一人の人間として、そして、セラピストとして、自己成長を図ることにより、セラピストとしての心のあり方、すなわちセラピスト・マインドを養成することです。

なぜなら、セラピストとして、クライアントの問題に向き合う前に、まず自らの問題に向き合い、解決することが必要だからです。

もし、セラピスト自身の問題が未解決なまま、クライアントの問題を解決しようとすれば、その問題が自分の問題なのか、クライアントの問題なのか、その境界が曖昧になる懸念があります。

こうなると、カウンセリング、セラピーのいずれも曖昧で、焦点が定まらず、軸がぶれたものとなりがちです。

そして、セラピストが自分では気付かないまま、クライアントの抱える問題に巻き込まれてしまうと、セラピーは混乱をきたし、もはや問題の解決どころではなくなってしまうでしょう。

そのため、このセミナーでは、単に知識を学ぶだけではなく、その学びを自分の自己成長のために、具体的に活用する実践を重視していきます。

このセミナーでは、参加者が、初級で学んだ交流分析(TA)の基礎知識をさらに深く学びながら、自分とは何なのかという自己理解を深め、無意識で行っている思考・感情・行動の一連のパターンへの気付きを得ることが1つの大きな目的です。

そして、よりよい人間関係を築くためのコミュニケーションについて学び、その手法を日常生活の場面で実際に活用し、問題解決への結びつけ方を身に付けます。

このセミナーの中級では、初級で学んだ自分や他人を理解し、自己成長を図るために必要な基礎知識に基づき、さらに実践・応用するための実践的なスキルを身に付けます。

また、このセミナーは、セラピストを目指す方だけに限らず、自分のことをよく知り、他者とよりよい人間関係を築くことにより、あなたらしい人生を生きたい方にも、おすすめします。

この体験は、セラピストとして、クライアントを理解し、その成長を支援するために必要なセラピスト・マインドの養成に役立つ貴重な礎となるでしょう。

交流分析とは

交流分析とは、1957年にアメリカの精神科医エリック・バーンが創始した心理療法です。精神分析の口語版とも言われ、誰にでも理解しやすいという特徴があります。

予定カリキュラム

  • オリエンテーション
  • セラピスト・マインドとは?
  • 目標設定と行動計画の策定
  • 自分を知り、他人を知る(実践と応用)
  • コミュニケーションの種類と3つの原則(実践と応用)
  • 人間関係を作る働きかけ(実践と応用)
  • 問題を引き起こす対人関係のパターンと解決策(実践と応用)
  • 偽りの感情と本当の感情(実践と応用)
  • よりよい人間関係を築くために(実践と応用)
  • どのように人生を生きるのか?(実践と応用)
  • まとめと振り返り

講師

中野日出美当スクール代表 グリーフケア・セラピスト 中野日出美(なかのひでみ)
・国際交流分析協会(ITAA) CTAトレーニー
・仙台交流分析協会 准教授
・日本交流分析学会 正会員

中野瑛彦当スクール専任 オンリーワンプロデューサー 中野瑛彦(なかのてるひこ)
・国際交流分析協会(ITAA) CTAトレーニー
・日本交流分析学会 正会員


受講生の体験談

自分の人生脚本を望む方向に近づける手助けになる

自分の人生脚本を知りたいと思い、受講しました。

1日目、「親」(P)の自我状態は、自分には少ないことが、演習を通じて自覚できた。

2日目、自我状態をコントロールできるようになることは、対人関係の問題を解決するために、非常に有効だと思いましたが、同時に、誤ってコントロールすると、悪い影響も大きくなるので、慎重によく考え、大切に行う必要があると感じました。

3日目、日常の中で行っているゲームに気づき、それを分析することは、人生脚本を知ることにつながると思いました。

4日目、やりとり分析を十分に実施して頂いたおかげで、自分の周囲の人間関係を理解し、自分が望む方法に少しずつでも変えていけると思いました。

5日目および全体を通じて 自分のやりとりに多くのオプションがあり、それを実習で試すことが出来、良かった。

ゲームに気づき、それを行動として修正、変化させるためのプロセスまで紹介して頂き、自分の人生脚本を、望む方向に近づけるための手助けになる講座でした。

対人関係に積極的になれず、悩んでいるサラリーマン等におすすめします。

(茨城県 40代 男性)

自分のしかけやすいゲームに、気付けたのが良かった

受講した目的は、交流分析を深く理解し、自分の人生脚本に気づくこと。また、それをセラピーで有効に使えるようになることです。

1日目、日々の生活の中でも、自我状態の変化が、頻繁に起こっていることに気付いた。

特に自分の場合、「子ども」(C)の自我状態にあることが、多く思い出せる。

特に、1人でいる時は、「子ども」(C)であることが多いと感じた。

逆に、「親」(P)の自我状態にあることは少なく、これは会社でも、一番下っ端だからではないかと思った。

2日目、「支配的な親」(CP)の自我状態を演じるのは、自分にとっては難しく、逆に「適応した子ども」(AC)、「自由な子ども」(FC)は楽に演じる事ができた。

特に「適応した子ども」(AC)を演じていると、心が落ちつくことに気付いた。

3日目 ゲーム分析は、今までゲームをしないためには、「成人」(A)の自我状態にあることを、意識すれば良いと考えていたが、そんな単純なものではなく、「成人」(A)を使って、どうすれば良いか考えることだと気付いた。

自分のエゴグラムを見ると、「自由な子ども」(FC)がやや低いが、振り返ってみると、特に1人の時は、「自由な子ども」(FC)が出ていることが、多いのではないかと思った。

4日目、他の方の対話分析を見ていて、やりとり分析のやり方を少しずつ学び取れた感じがするが、まだまだ自分でやるとなると難しい。

やりとり分析できた所で、ゲームから抜け出すにはどうすればよいか、深く考える必要があり、すぐに答えが出るわけでもないところにも難しさを感じた。

5日目および全体を通じて 自分のやりとり分析を通じて、自分が陥りやすいゲームに気づくことができた。

また、相手の指摘や注意を、「適応した子ども」(AC)で受けて、「支配的な親」(CP)で返すゲーム性にも気づくことができた。

まだゲームをスタンプをためずに回避する方法は、はっきりしていないが、これから考えて、見つけていきたい。

特に、自分のしかけやすいゲームに、気付けたのが良かった。

体を使った説明が印象的でした。

(東京都 30代 男性)

開催日

2015年5月開催

2015年5月 2日(土)13:00~20:00
2015年5月 3日(日)13:00~20:00
2015年5月 4日(月・祝)12:00~19:00
2015年5月16日(土)13:00~20:00
2015年5月17日(日)12:00~19:00

実習の進み具合により、終了時刻が伸びる場合があります。
予めご了承いただきますようお願い申し上げます。

開催場所

セミナーサロンインナーアクセス心理セラピーセンター4階 セミナーサロン
東京都千代田区永田町2-17-3
東京メトロ 有楽町線・半蔵門線・南北線 永田町駅6番出口より徒歩3分
東京メトロ 銀座線・丸ノ内線 赤坂見附駅11番出口より徒歩3分
→地図はこちら
電話: 03-6268-8993

定員

12名(最小開催人数:3名)

このセミナーは終了しました