セラピスト・マインド養成セミナー(2日間)【初級】

人の心を癒すセラピストになるには、他者を理解し、その成長を支援できることが必要です。

そして、人間は皆、それぞれに価値があることを認め、受け入れる心、他人に心に寄り添う心を育むことが、とても大切です。

このセラピストとしての「心のあり方」、すなわち、セラピスト・マインドがなければ、どんなにセラピーの理論や技術を学び、多くの資格を取得したとしても、クライアントさんの心を癒すセラピーをすることは、なかなか難しいでしょう。

一方、よいセラピストは、この「心のあり方」がしっかりして、軸がぶれません。自分や他人を客観的に冷静に見ることもできますし、深く共感しつつ、相手の感情の世界の中に入り込むこともできます。つまり、状況に応じて、自分自身をしっかりとコントロールできるのです。

この自分自身をコントロールできる、すなわち、自律できる心を養うことが、よいセラピストになるためには、とても大切な鍵となります。

そのためには、まず自らのパーソナリティやコミュニケーションのパターンに対する理解を深めることが求められます。

そして、問題点については、自ら解決し、自己成長を図れるように実践を重ねることが不可欠です。

このセラピスト・マインド養成セミナー（初級）では、交流分析（Transactional Analysis）の基礎知識を学びながら、自己成長を図れるように、まず今の自分についての理解を図ります。

そして、他人の心に寄り添えるセラピスト・マインドとは、どのような心のあり方なのか、その基本を学びます。

これからセラピストを目指す方には、おすすめのセミナーです！　特に、当スクールで上級レベルの専門講座のご受講をお考えの方には、その前にご受講いただくことをおすすめします。

あるいは、セラピストになることを目指していなくても、このセラピスト・マインドを身に付けることで、自分自身がよくわかるようになり、コミュニケーション能力が磨かれ、他人との関係も改善するなど、思い通りの人生を送るための有益な手がかりを得ることができます。

なお、このセミナーは、昨年開催した「セラピストのための自己成長セミナー」に改善・改良を加え、バージョン・アップしたものです。

ご参加いただきたい方

セラピストを目指す方で、自分自身と向き合い、自己成長を図りたい方
当スクールの受講生で、交流分析（TA）に関心があり、その実践的な活用方法を学びたい方
当スクールの上級レベル以上の専門講座をこれから受講しようとされている方
当スクールの上級～最上級レベルの専門講座を受講して、自分の人生の中で繰り返される好ましくないパターンに気付き、それを改善・解消・解決したい方
当スクールの上級レベル以上の講座の受講生で、カウンセリングやセラピーの焦点を定めるのが難しいと感じていらっしゃる方
自分のことをよく知り、他者とよりよい人間関係を築くことにより、自分らしい人生を思い通りに生きたい方

（精神科、心療内科などの治療を受けている方、完治されていない方のご受講はご遠慮ください。）

セミナーレベル

初級

セミナーの内容

このセミナーの目的は、参加者それぞれが、今、直面している問題を解決・改善し、一人の人間として、そして、セラピストとして、自己成長を図ることにより、セラピストとしての心のあり方、すなわちセラピスト・マインドを養成することです。

なぜなら、セラピストとして、クライアントの問題に向き合う前に、まず自らの問題に向き合い、解決することが必要だからです。

もし、セラピスト自身の問題が未解決なまま、クライアントの問題を解決しようとすれば、その問題が自分の問題なのか、クライアントの問題なのか、その境界が曖昧になる懸念があります。

こうなると、カウンセリング、セラピーのいずれも曖昧で、焦点が定まらず、軸がぶれたものとなりがちです。

そして、セラピストが自分では気付かないまま、クライアントの抱える問題に巻き込まれてしまうと、セラピーは混乱をきたし、もはや問題の解決どころではなくなってしまうでしょう。

そのため、このセミナーでは、単に知識を学ぶだけではなく、その学びを自分の自己成長のために、具体的に活用する実践を重視していきます。

このセミナーでは、参加者が、交流分析（TA）の基礎知識を学びながら、まず自分とは何なのか、という自己理解を深めていきます。

次に、よりよい人間関係を築くためのコミュニケーションや、その手法を日常生活の場面で実際に活用し、問題解決への結びつけ方を学びます。

このセミナーの初級では、セラピスト・マインドとは何かや、自分や他人を理解し、自己成長を図るために必要な基礎知識について、実習を交えながら、学びます。そして、中級以降では、さらに実践・応用するための考え方やスキルを身に付けます。

また、このセミナーは、セラピストを目指す方だけに限らず、自分のことをよく知り、他者とよりよい人間関係を築くことにより、あなたらしい人生を生きたい方にも、おすすめします。

交流分析とは

交流分析とは、1957年にアメリカの精神科医エリック・バーンが創始した心理療法です。精神分析の口語版とも言われ、誰にでも理解しやすいという特徴があります。

予定カリキュラム

オリエンテーション
セラピスト・マインドとは？
交流分析とは？
目標設定と行動計画の策定
自分を知り、他人を知る
コミュニケーションの種類と３つの原則
人間関係を作る働きかけ
問題を引き起こす対人関係のパターンと解決策
偽りの感情と本当の感情
よりよい人間関係を築くために
どのように人生を生きるのか？
まとめと振り返り

講師

当スクール代表　グリーフケア・セラピスト　中野日出美（なかのひでみ）
・国際交流分析協会（ITAA)　CTAトレーニー
・仙台交流分析協会　准教授
・日本交流分析学会　正会員

当スクール専任　オンリーワンプロデューサー　中野瑛彦（なかのてるひこ）
・国際交流分析協会（ITAA)　CTAトレーニー
・日本交流分析学会　正会員

受講生の体験談

受講したことが私の大きな財産になったことは間違いない！

もっと自分をよく知って、自分の自信のなさを克服したい。自分の心をしっかり持って揺るがないようにしたいと思い、受講しました。

１日目、人は誰もが５、６歳頃までに無意識レベルで幼児決断をし、人生脚本を書いていて、大人になってその通りに生きているのだと云うことに非常に驚いた！

この講座が終わる頃には、何となく自分に自信が持てているんじゃないかと思える。

自分に堂々と出来ないのは、小さい頃からけなされて育ち、褒められたことがないからだと、やっと理由が分かってとてもスッキリした。常々疑問に思っていたので謎が解けた。

２日目、自我状態の理解では、エゴグラムを作成し、私はＡ＜成人の自我状態＞の合理的・論理的に考えることが少ないということが分かった。

Ａ（成人）が低いのは「周りに適応していた方が、考えて行動するよりも自分にとって都合が良かったので、考えて行動することが少なかったから」だということを聞いて、なるほどその通りだなあと
思った。

過去の再演ではなく、今の現実に適応したパターンであるＡ＜成人の自我状態＞を伸ばしたい。

それから一番高いＮＰ＜養育的な親の自我状態＞では否定的に働いている部分も少なくはなく、自分は過保護気味だなあと気付いた。子供に世話をやき過ぎて反って自立を妨げているのかも知れないなあと思った。

幼児決断は、自分が気付いて再決断すれば変えられる！ということを知った（自我状態や心の持ち方も変わる）。

３日目、やりとり分析で、自分が幼い頃の父、母、祖母と自分のエゴグラムを並べてみて、自分は幼い頃Ａ＜成人の自我状態＞を使う必要がなかったので、大人になった今もＡ＜成人の自我状態＞を使うのが苦手であることが分かった。

バランス良くするためには高い部分を下げるのではなく、低い部分を上げれば良い（私の場合はＡ＜成人の自我状態＞とＣＰ＜支配的な親の自我状態＞を上げる。ＣＰ＜支配的な親の自我状態＞は肯定的に使う）。

やりとり分析の三つのタイプは非常に興味深く、コミュニケーションを続けたい時、中断したい時で使い分けでできることや、社会的レベルと心理的レベルの２つが働く裏面交流が特に印象的でした。

隠された意図を今まで考えたことがなかったし、自分も使ってこなかったけれど、もしかしたら無意識で使ったり、感じ取ったりしていたのかなあと思いました。これからは意識的に使い分けていきたいと思います。

４日目、ストロークでは、ストロークなしでは生きていけない。どんな否定的ストロークでもないよりはマシ、ということを学んで驚いた！

子供の体験はずっと残っていて、大人になっても行動パターンが似た様な場合、状況で出るのだそうだが、子供時代が如何に大切かという事を知った。

これからは、言語・非言語においてストロークをいつも意識して、冷静に相手のことを思って、笑顔で傾聴する様にしていきたい。

５日目、ゲーム分析では、「はい、でも」のゲームは、よくあるなあと思い当たる事がいくつか浮かんできた。堂々巡りで、相手の「はい、でも」に段々イライラしてきて、何の打開策も見出せないままだったなあと。

ドラマ三角形も、家族間でよくあるパターンで、私は知らず知らずのうちに娘に脅されていた（学校に行かないと）ことがわかって驚いた！　私の親としての態度に問題があると知り、そのことが今の課題である。

「成人（Ａ）」の自我状態を働かせる問題解決法を採りながら色々と考えてみたい。

６日目、エンプティ・チェアーを使って娘や第三者の立場にもなってみたところ、私に必要なことが幾つかわかった。

否定的なＮＰ＜養育的な親の自我状態＞を減らすこと
同じ目線に立つこと
共感すること
出しゃばらないこと
娘に考えさせること

直観を働かせながら、これらのことを意識的に取り組んでいきたい。

７日目、ラケットと人生の立場を学んだ。今日は、今までで一番大きな学び、46年間の人生の中でも最も重要な学びだった。

自分が幼児決断したことは「どうしたらいいのかわからなくて、困惑した自分」だった。嫌な感情なのに、私はいつもその感情を自分の中で安住させていたなんて・・・ビックリ！！

私が春に義理の両親とキョリを置くという大きな決断をしたこと・・・それが再決断だったなんて！！

「自分の人生を自分で考えて決める。そして決めた事に責任を持つ！」何て大切な言葉なんでしょう。

そして「うまくいかなければ、変えて修正を加えていけばいい」ということだった。

そうすれば、本当に自分の人生をしっかり生きられるのだと思う。

私は娘に対し、ＮＰ＜養育的な親の自我状態＞が高かった。自分がＣ＜子どもの自我状態＞になっても何も改善出来ないので、自分でよく考えてＡ＜成人の自我状態＞→Ａ＜成人の自我状態＞で接するのがポイント。

「○○出来るよね？」という聞き方にすれば良いのだということ。あと隙を見せないこと。親として毅然とした態度で接すること・・・。私は瑛彦先生の真剣な眼差しに勇気をもらって再決断した。

母親として一歩でも成長したいと思う。それが娘の成長につながるのだから・・・。

振り返ると、私は自分で自分の人生を難しく生きづらいものにしていたのかも知れない。今日の講座は目から鱗が落ちた様なとても価値のある学びだった。

瑛彦先生の夜遅くまでの親切丁寧で濃やかな授業は申し分なく・・・と云うレベルをはるかに超えた大変素晴らしい心に刻まれる授業で、もう本当に感謝の気持ちでいっぱいです！

８日目、人生脚本、ドライバーと禁止令を学んだ。インナーチャイルドの講座で学んだけれど、今回はより深い学びだった。

自分の人生がとても生きづらく思えるのは、沢山のドライバーと禁止令が幼少の頃に入り、稚拙な歪んだ拡大解釈での幼児決断をしていたからだとわかった。

親や祖母を責めたい気持ちにもなったけれど、瑛彦先生の「過去は変えられない。今さら親を責めても何も変わらないし、嫌な気持ちになるだけ。親も親からの影響を受けている。親は親としてそれでいいんだと思えばいい。過去を恨むより、未来を良くすることにエネルギーを使う方が良い。今、幸せになることが大切、今と未来は変えられるのだから・・・」という言葉が、私の胸にズシンと響いて、私の中の親や祖母の恨めしい気持ちがスーッと引いて行くのを感じた。

そして前回の「困惑した自分」にもラケットが入っていた。考えるな！　成功するな！　努力するな！　完全であるな！　

私は瑛彦先生の前で、再決断した。

「私はこれから自分の頭でしっかり考えて、改善して解決していきます！」と・・・。そして「自信あります！」と・・・。私のこの再決断は、瑛彦先生への誓いでもある。

全体を通じて振り返ると、１回１回が大切な価値ある学びで「知る」と「知らない」でこれ程違うのかと驚いた。「自己成長セミナー」という名の通り、私は本当に今回のセミナーで成長できたことを実感している。

それも自分が変わるくらいの大きな成長だと・・・。このセミナーを受講したことが私の大きな財産になったことは間違いない！

瑛彦先生、本当にどうもありがとうございました！

日出美先生、途中参加して下さり、どうもありがとうございました。

毎日毎日、時間を延長し、遅くまで親身にご指導下さり、大変有難く思っています。

日出美先生の講座も凄いですが、瑛彦先生の今回初めてのこの「自己成長セミナー」は本当に心から素晴らしいと思いました！

受講して良かったと、心の底から思いますし、感謝の気持ちでいっぱいです！　

私は今回学んだことを、これからの人生に絶対生かしていきます！

（東京都　40代　女性）