催眠は怪しいもの?
「催眠ってどんなものだと思われますか?」 と聞くと、
「催眠ってなんだかあやしい・・・」
「催眠にかけられると、記憶がなくなるのでは・・・」
「鳥にされたり、ゴリラにされたりして、皆に笑われるかも・・・」
というようなイメージをお持ちの方が、非常に多いようです。
私たちが知っている催眠は、ほとんどがテレビ番組などの催眠ショーなのですから、そう思うのは、無理もないかもしれません。
しかし、催眠ショーと催眠療法(ヒプノセラピー)は全く違います。
催眠ショーと催眠療法との違い
実際には、
催眠に入っても、意識を失うことはありません。
催眠に入っても、記憶をなくすこともありません。
催眠に入っても、意に反することをさせられる心配もありません。
では、テレビで見たあの催眠にかかっている人たちは、どうしてあのような行動をとったのでしょうか?
あの人たちはみなボランティアで、出てきた人たちですよね?
もしくは、事前に打ち合わせがあったタレントさんか、芸人さんですよね?
そうです。あの人たちはそのような行動をとることを了承していたのですね。
実際、催眠に無理矢理かけられる、ということはありません。
催眠に入りたい、入ってもよいと思うときに、催眠に入るのです。
催眠状態とは・・・
また、催眠状態とは眠っている状態ではありません。
むしろ、起きている状態の方に近いのです。
そして意識は集中し、むしろ起きている時よりも感性は敏感になっています。
ヒプノセラピストの声も自分の声も聞こえていますし、自分のやりたくないことはやりませんし、言いたくないことは言いません。
つねにコントロールは、自分自身ができます。
催眠に入っても自分の心身を脅かすようなことや、自分のモラルに反するようなことは受け容れないのです。
たとえば、催眠状態に入って、このビルの屋上から飛び降りてください、と言われても、飛び降りることはしないでしょう。
また、あの女の人の服を脱がしてください、と言われても脱がしたりはしないでしょう。
ただし、飛び降りたい、服を脱がしたいと思っている場合は、また事情が少し変わってくるでしょうが・・・
(ここはヒプノセラピストとしての見極めが大切です)
では、催眠に入ることに、どんな意味があるのでしょうか?
催眠状態になると、人間の心は顕在意識に代わって潜在意識が優勢に働くようになります。
次は、顕在意識と潜在意識 - 心の仕組み について、お話します。
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