ユーモアにあふれたデモや説明でNLPの固いイメージが和らいだ!

この講座で学びたいこととして、NLPという用語や大まかな内容は、ヒプノを学んでいる過程の中で知りました。しかし、詳細はわからないし、まさに「NLPってナニ?」の心境です。

当然、知らない分野へのとっつき難さ感もあります。そのとっつき難さは前世療法やインナーチャイルドセラピーへの印象には持たなかったもので、おそらくそう思うのは、NLPに対して理論的で固いイメージが私の中にあるのだと思います。

この講座で、私が持っているNLPイメージが本当かどうか、そしてこのNLPで学ぶ内容をセラピーにどのように活かせるかを私の中で咀嚼し、発展できればいいなぁと思います。

初日に学んだことは、NLP(神経言語プログラミング)の概念やNLPの歴史と展開。

「NLPとは心と行動を自由にし、望む人生を手に入れるためのもの」
(リチャード・バンドラー)

「NLPは優雅さを取り戻すための優れたコミュニケーション」
(ジョン・グリンダー)

創始者2人の意味する"NLP"を読むと、大胆でもあり繊細でもあるといった印象です。

言語学と心理学の研究者が、掴みどころのあるような、ないような人間のコミュニケーションのパターンを体系だてたことは本当にすごいなと思いました。そして、世の中を認識するためには五感を研ぎ澄ますことが重要だということも教わりました。

受講前に思っていたとっつきにくさ感ですが、意外とそうでもないかも?とは思えてきました。ただ、具体的にNLPとはどんなことをどこまで理解できれば「NLPをわかっている」と言えるのか、そこは疑問として残りました。

2日目、シャドウィングの実習では、始め相手の手ぶりや動きに意識を向けていました。しばらく経過するうちに、どんな気持ちで行動しているのかなとか何を考えているのかなあと、相手の内面にも関心が向いていきました。

人の行動と自分の行動はもちろん違います。人の行動をまねる=自分の意思では動けないのですが、逆にそのまねっこする感覚が面白かく、また相手の心理を探ろうとしている自分がいるのも興味深いです。
 
3日目は、ラポールをとるためのさまざまな実習でした(笑いの連続、そして無邪気な時間でした)。キャリブレーション、マッチング、ミラーリング、ペーシング等々・・・。

ラポールをとると言う事自体、今までは、相手に媚びた、あるいは不自然なイメージでしたが、ラポールとは自分をよく見せるためのものではなく、相手のため(安心感、信頼を持ってもらう)であることが、私の中でより明確なものになった気がします。

実習では、それぞれのスキルを意識しながらやるので、大げさだったりぎこちなかったり、でした。ただ日常生活で毎日実習できそうなので、是非トライしてみたいと思います。

今回の実習では、複合的にいろいろな方法を意識すると相手の話しを集中して聴き取れないこともわかりました。適度に(自然に)ラポールを築くためにアプローチしながら相手の話しに傾聴する、そのバランスが大切だということも実感しました。そして目指すのは『無意識の有能』!

4日目は、メタ・アウトカムのワークをしました。相手から同じ質問をされ、随時自分の頭に浮かぶ回答を答えていくと、始めは外から眺めているような感覚ですが、同じ質問の繰返しによって内観が始まり、やがてトランスに入っているような感覚があり、最終的に出てくる内容は究極だったり本質だったりと・・・そんな印象で面白いワークでした。

次のステートの実習はおもしろい反面、苦しいものでした。インステート直前は自分の中で葛藤があり、一瞬にしてその中に入ることは難しかったです。

そして苦しかったくせに、その後数日はこのワークが強烈に記憶に残りました。また、皆さんの個性も見る事ができて、前日に続き大笑いでした。

5日目は表象システムを学びました。五感のうち無意識的に優先して使ってしまう感覚という概念や考え方は、ヒプノを学ぶまで私にはなかった、でも誰もが皆全く同じとも思っていませんでした。その違いや差が、わかったような気がします。

確かに、互いの表象システムによって意気投合し易い、し難いという要素もあるのかもしれません。もしそうであれば、クライアントさんとのラポールをとるにも、セッションを進めていく上でも、表象システムを把握するのは重要だと思いました。

表象システムを応用してのオーバーラッピングやトランスレイティングは、感情を引っ張り出す時、他の感覚から導く1つの方法として大変興味深かったです。

アソシエーションとディソシエーション、これらは今までヒプノ実習や経験から既に持っていた感覚でしたが、ここで定義としてあらためて知りました。

サブモダリティチェンジ、このワークも面白かったです。ネガティブな記憶とポジティブな記憶を思い出す時、自分の中にあるそれぞれのイメージ(在り方)が明らかに違うことは驚きでした。

そして、ネガティブな記憶をポジティブなものにチェンジするワークは、本当に???と思いながらも、実際終えてみるとネガティブな感情が薄らいでいます。これは、ちょっとした嫌なことがあった友達や家族に使えそうです。

6日目は、アンカリング、自分の望む状態を呼び出す作業のワークをいくつか学びました。スタッキングアンカー、スライディングアンカー、コラプシングアンカー、ヴィジュアルスカッシュ等々。スキルでの難易度が高いと思ったのはコラプシングアンカー、そして面白かったのはヴィジュアルスカッシュでした。

ヴィジュアルスカッシュでは、部屋に飾る花をひまわりにするか百合にしようかの選択でワークをしましたが、その結果、目を開く直前にピンクの可愛いバラが頭の中に浮かんだのは驚きでした。

7日目は、サークルオブエクセレンスを学びました。デモで先生にやってもらいました。先生からの質問にふっと浮かんだ「水色」は、静寂と透明感と落着きのある空気の様子をわたしにイメージさせてくれました。

この色が浮かんだ時、既に潜在意識ではある状況を選んでいたのだと思います。緊張し易い自分にとって、この水色のサークルは今後とっても大事な道具になると思います。

そして、スペースアンカーのワークは、興味深いものでした。ワークでは、相手の立場で話す際に相手になりきっていて、彼女は全く悪気がないこと、そして私がとらなかったある行動によって引き起こされた問題だということが、やりとりの中でわかってきました。

そこに第三者からのアドバイスをもらう時、それを「わたし」として解釈することも、容易にできました。

8日目は、メタモデルとミルトンモデルを学びました。メタモデルとミルトンモデルは日常会話の中にはたくさんありそうですが、これらを分けて考えると、日常の会話がより面白くなりそうです。またセッションでも、自然に取り入れることができればいいなと思いました。

次のリフレーミングは普段からやっているかも・・・と思いました。確かに友人や家族に対して視点を変えてアドバイスすると、相手が気づきを得られることは多いように思います。

ただ、自分のことではどうしても直視してしまいがちで、なかなか自分に向けてはやっていなかったかもしれない。今後は、自分へのリフレーミングの言葉をどんどんかけてあげたいと思います。

全体を通して、NLPの概念、歴史そして具体的なスキル等々、8日間楽しく学ばせて頂きました。全く新しい分野の内容や方法、用語を学んだというよりも、今まで感覚的には知っていたことを、より具体的に、わかり易く咀嚼できた講座、という印象です。

また、日常生活や仕事、家庭等のさまざまな場面でNLPの要素が飛び交い、コミュニケーションがされていることがよくわかりました。

前世療法やインナーチャイルド講座のようにどっぷり催眠状態に入る実習はなく、とにかくワーク(実習)が楽しく面白く始終笑っていましたが、一種のトランス状態に入っていたようにも思います。笑いながらも、感覚的に捉えていたことを理論的に理解できつつあるのは、潜在意識が開いていたからかもしれません。

NLPを今後ヒプノの中でどのように取り入れて活用していくか具体的にまだ見えていない部分、今後はそれを課題に、次の講座へと進んでいきたいと思います。

NLPについて何も知らないのに、とっつきにくさだけ感じていたので、受講したことでその印象を払拭できた。参加してとてもよかったと思います。

先生のユーモアにあふれたデモや説明が、NLPに感じていた固いイメージを十分和らげてくれたので、たいへんわかりやすかったです。

ヒプノセラピスト、カウンセラー、教職の先生等には、オススメしたいです。

本当にありがとうございました。お世話になりました。

(東京都 40代 女性)

NLPプラクティショナーコース(8日間)【初級~中級】 受講生の体験談です。