顕在意識と潜在意識 - 心の仕組み
私たち人間の心は、顕在意識と潜在意識とよばれる部分で、構成されています。
顕在意識は、一般に表面意識などと言われています。一方、潜在意識は、無意識などと言われています。
顕在意識は考えたり、判断したり、選択したり、分析したりしています。
つまり、私たちが気づいている部分です。気づいていることが顕在意識の働きの特徴です。
それに対して、潜在意識は感覚や記憶、想像力、直感などを司っています。
顕在意識と潜在意識は、氷山のようだと、例えられることが、よくあります。
つまり、海面から上の見えている部分が、顕在意識。これは心の中の気付いている部分です。
そして、海面から下の水中に隠れている部分が、潜在意識。これは、心の中の普段は気付いていない部分です。
氷山の見えている部分は、氷山の一角と言われるように、氷山全体からすると、ほんの一部にすぎません。大部分は海面下にあり、見ることはできないのです。
同じように、一説によると、気付いている顕在意識は、私たちの心の約10パーセントにしか過ぎず、残りの約90パーセントは、普段は気付いていない潜在意識であると言われています。
そして、私たちの行動は、すべて自分の心からの命令によるものです。
ということは、もうおわかりですね。
私たちの行動のほとんどは、潜在意識の働きによって、決定されているのです。
そして、私たちの行動の積み重ねが、私たちの人生を構築しています。
つまり、潜在意識の働きが、あなたの人生に、大きな影響を与えているのです。
しかし、私たちが目覚めて生活をしているほとんどの時間は、顕在意識が優勢に働いています。そのため、潜在意識がどんな影響を与えているかは、普段は気付けません。
気付こうとしても、気付けないのです。
なぜなら、意識できない形で、文字通り、無意識に、影響を与えているからです。
でも、眠りに入ると、今度は潜在意識が優勢に働きます。
催眠とは、覚醒しながらにして、潜在意識を優勢にした状態を、人為的に作り出すことです。
つまり、目覚めた状態なのに、潜在意識が優勢に働いている状態です。
このような催眠状態を用い、潜在意識に働きかけることができる ヒプノセラピー について、次にお話ししたいと思います。
続きを読む