0020.僕の名前は・・・・

「苦しい?その体から離れようか?」という私の提案に、彼女は首をふりました。

そして「大丈夫です。もう終わりました」と答えました。

ほっとしたように、彼女は息をはきました。

「亡くなったのですか?」

「いいえ。お母さんが手を離したんです」

彼女の答えは冷静なものでしたが、聞いている私は、動揺していました。

わずか、4、5歳の幼児がお母さんに首を絞められて殺されそうになったのです。

壮絶な前世体験をしているクライアントさんのセッションは、いつも緊迫感がみなぎります。

「お母さんは僕が邪魔なんです。僕がいない方がいいと思っているのです」

ここから、私はこの前世での詳細を質問していきました。

「この土地で暮らす人々は酪農のような仕事をしています。羊などの動物たちがたくさん見えます。食べ物はパンとかスープとかチーズなどです。あまり好き嫌いはありません。

僕はおとなしい子供のようです。僕の名前はヤコブです。

家族はお母さんだけです。お父さんはいません。お母さんが働いて僕を育ててくれています」



→ 筆者 ソウルミッション・セラピスト 中野日出美の プロフィール

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前世療法137回の前世を持つ少女が見た生と死の記録
   
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