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第8章 神を求め続けた男アンタゴニス



さらに、彼女は次の前世へと導かれます。
それは、神を求め続けたアンタゴニスという古代ギリシアの男性の前世でした。

0156.時の運命に翻弄される前世

次にご紹介する彼女の前世は、彼女が思い出したたくさんの前世の中でも少し異質なものです。

彼女の前世は、どちらかというと自分の意志に関係なく、その前世での環境や歴史の背景に大きく影響されたものが多いようです。

世界の過去の長い歴史を振り返ってみると、それは、ある意味うなづけることでもあります。

権力も財力も、そして身分も持たない一市民が、現代の日本人のような人生を送ることはかなり困難なことだったでしょう。

また統計的に考えても、世界中のほとんどの人たちが、この何の力も財力も身分も持たないレベルで人生を送ったことは間違いありません。

誰よりもたくさん前世を体験している彼女が、時の運命に翻弄されながら生きた人生を数多く思い出すというのは、私は理にかなったことのように思われます。

もちろん前回、ご紹介した前世でのキャロラインのように女性でありながら確固たる自分の意志を持ち、人生を切り拓こうとした人格もいました。

しかしキャロラインはやはり、彼女の魂が経験した女性の人格としては、一種変わった女性であったと言えます。

しかし確かにキャロラインは彼女の前世の人格の一部であり、そのキャロラインから受け継いだものを彼女は内に秘めています。

今回ご紹介する彼女の前世もそのような意味では、一風変わった前世です。



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0157.一風変わった前世へと

いつものように前世へと入っていった彼女は、穏やかな表情と口調で話し始めました。

「足元は冷たい感触です・・・大理石のような床です・・・柱がいっぱい立っている建物にいます。

・・・水の上に建っているようです・・・浅瀬の・・・私は白い服を着ています。風通しのよい・・・ゆったりとした服装です。

手に何か巻いています・・・そして何か紙のような物を持っています。

私は男です。薄い茶色の髪の毛で・・・白人みたいです・・・年は・・・25歳です」

いつものように初めはおそるおそると、しかしだんだんと明確に彼女は前世の自分を語ってくれます。

「たくさんの人がいます。・・・でも男の人ばかりです。何か話し合いをしています・・・勉強している・・・?

・・・会議みたいです。

話し合っている内容は、建築と水位についてです。遠くの方に山が見えます。

・・・海か湖の上に建つ建物で私たちは水位と建築の構造について話し合っています。

私は頭に何か巻いています。細い・・・バンダナのようなものです」



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0158.僕の名前

私は、水の上に建つ不思議な建物の中にいる場面から始まったこの前世での子ども時代へと誘導することにしました。

「・・・僕は今12歳です・・・お母さんが僕を呼びました。僕はアンタゴニスです。今、お母さんが僕に『家の中に入って手伝って』と言いました。

家はレンガのような家です。小さい家です・・・石と粘土で積み上げられた家です。

家の中には炊事場があります。ここに火と水があります。・・・妹がテーブルについています。妹は5歳か6歳です」

さらにここでアンタゴニス君の育った環境を知るために、食事の内容と生活について質問しています。

「固くて平べったいパンのようなものを食べています。あと・・・豆やひき肉などを煮込んだものと、レーズン?何かの実を干したものと、緑色の葉っぱ・・・野菜かな?それから肉もあります。肉は焼いてあります」

「そうですか。たくさん食べるものがあっていいですね。アンタゴニス君のおうちはお金持ちなのかな」

「中の上くらいの生活レベルです。学校にも行っています。僕は役人を目指しています」

「役人になるのが君の夢なの?」

「うーん・・・夢というか、これがエリートコースだから」
 
今回の前世での彼女は、比較的裕福で幸福な子ども時代を過ごしたようです。さらにアンタゴニス君の家族についても聞いています。



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0159.アンタゴニスの家族

「お父さんは、ヒゲをはやして、角刈りのおおらかな性格のアットホームな感じの人です。

お母さんは、髪の色が薄くて、その髪を頭の下のほうでおだんごに結っています・・・どうしてかな・・・お母さんと妹は頭に布を巻いています。

お母さんはネックレスと腕にぴったりとした腕輪をしています。

みんな肌の色は白いです・・・ギリシャ・・・イタリア・・・ローマ・・・ちょっとわかりません。そんな国のような感じですが、髪の色は黒くはありません。

僕、アンタゴニスの髪は天然パーマのようにくせ毛です。

家族はみな仲がよく、家庭の雰囲気は穏やかです」

ここでまた彼女は前世の導入場面へと戻っていきます。

「・・・わかりました。建築物が水の中に建っていて、何かの事情で水の中に沈んだようです。その建物は遺跡です。かつて水の中に建っていたその遺跡の調査をしていたのです。

私は役人となり、調査団の一員として派遣されています。

ここは、豊かな国です。文明が発達しています。国家がしっかりと管理しています。ギリシャのようです・・・」

だんだんとアンタゴニスが生きた背景がわかってきました。

しかし肝心のアンタゴニス自身については、まだよくつかめません。そこでアンタゴニスが今どんなことを考えているのかと、質問してみます。



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0160.アンタゴニスの想い

「私・・・アンタゴニスは、遠くの山に行きたいと強く思っています。

オリンポスの山です。緑色の大きな山です。2つ並んだ大きな山・・・山の上の方は雲で隠れて見えません。

そこに本当に神がいるのか確かめたいのです。

そんな気持ちが強いのですが、同時に政治の世界に進出したいとの思いもあります。

今までどおりエリートコースを歩んでいくべきか、自分の心からの願望を優先すべきか迷っています。

ここではたくさんの神がいると信じられています。水の上に建っていた建物は大きな地震で沈んでしまいました。それは、ギリシャの神の怒りのせいだとみな信じています。

そうしてそれらの神は、自分たちと同じ姿をしているとみなが思っています。

私はアポロン神殿に行きたいとの思いを心に秘めています」

アポロン神殿とは今でいう神社とか寺みたいな存在なのだと彼女は後に教えてくれました。

アンタゴニスは、これまでどおりのエリートコースをこのまま歩んでいくべきか、または自分の心の声に従って神秘の世界へと進んでいくべきか迷っているようです。

その後アンタゴニスの人生が、どのように変化していったのかを知るために時を進めました。

「私は、今、45歳から50歳くらいの年齢です・・・白髪の長い髪になっています・・・

神を信じたいとの想いが強く、神を信じるためにどうしても神の姿を見たいと思っています。

神殿のそばに住んで山伏のような生活をしています。

世間の人は私を世捨て人だと言っています。一日中祈ったり、アポロン神に大声で語りかけています。

『姿を見せてくれ!』

『神に近づきたい!』

と、まるで新興宗教にはまってしまい、我を忘れてしまった人のようです」



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0161.神の世界に没頭した理由
0162.仙人のような生活
0163.神を待つアンタゴニス

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中野日出美
発行人:中野日出美
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